[ヨーロッパスタジオ]>[藤村D、町内会ディスコ、どうでしょう?]
藤村忠寿
北海道テレビ放送(HTB)が制作するバラエティ番組「水曜どうでしょう」のチーフディレクター。 番組の企画や演出だけでなく、ナレーションや編集、出演など何役もこなしている。 ヨーロッパ企画が主催する映画祭、第5回SSMFのゲスト監督として参加していただいた。
上田 誠
ヨーロッパ企画の代表であり、全公演の作・演出を担当。外部での脚本・演出やテレビ、ラジオ番組の構成なども手がける。「町内会ディスコ」では、企画・構成・演出・編集など全てに関わっている。
<寝起こしドッキリ>
これはほんとに、ガチで?
上 田
次は「寝起こしドッキリ!」という企画を…。
藤 村
これも、すごいよねぇ!これはほんとに、ガチで?
上 田
ガチですね、これは。はい。
藤 村
そうだよねぇ?劇団の仲間内ならではの。
上 田
まぁそうですね。
藤 村
うん。これは単純に、最後まで見ちゃいますもんね。
上 田
最後が気になると。
藤 村
うん、気になる。「寝起こしドッキリ」っていうタイトルがいいよね(笑)。「寝起きドッキリ」っていうのはあるけどさ。
上 田
思いつきは良かったですかね?
藤 村
うん。その"思いつき"だよね。うん。思い付きが全てですからね。
上 田
はい。
藤 村
思いつきが全てで…撮る方法はまた別で、ね。思いつく人と撮る人は、やはり別々がいいですね。
上 田
なるほど。
藤 村
別々の人でないとね。
上 田
やはり、発想する人と形にする人と。(撮るときの)そこは、粘り強さだったりしますからね。
藤 村
そうそう。
<みんなのクレイアニメワゴン>
それはちょっとカットですね。
上 田
これはクレイアニメですね。
藤 村
これは、見てて「クレイアニメってこんなに簡単につくれるんだ」っていうのが分かったっていうのがあるよね。
上 田
なるほどなるほど。これね、実はもうひとりクレイアニメつくってもらった方がいるんですよ。
藤 村
はい。
上 田
外国の方がいらっしゃって。
藤 村
はいはい。
上 田
その外国の方がつくったクレイアニメはですね、サダム・フセインっていう名前の怪獣が出てきて…
藤 村
うん(笑)。
上 田
ドーナツを横取りしたそいつを、刺し殺すっていう…アニメを披露したアメリカ人が。それを見てキャッキャ笑うっていう…それはちょっとカットですね。
藤 村
そりゃ、そうですね。こんなものにもね、政治的事情がありますから(笑)。
上 田
そうなんですよ(笑)。
<ヨーロピアンエンジェルス>
必死だもん(笑)!
上 田
こーいう企画ではなかったはず…なんですけどね。
藤 村
だってこれ、(カメラ)回してそっからここまで歩いてるだけ…だもんね。ただのやっつけだよね?
上 田
そうですねぇ。移動距離がめちゃくちゃ短い…ていう(笑)。
藤 村
これは…僕だったら完全にボツですね(笑)。「永野くん…ご苦労さん。」と。
上 田
これに関しては(笑)。
藤 村
ひとり舞台ですもんね、彼のね(笑)。これは彼が暇なときにやっていただいて。
上 田
はい(笑)。たしかに。時間帯も微妙ですよね。
藤 村
うん、夕暮れ時で。暮れてくよーっていう。
上 田
ロケの内容を表しているかのような…。
藤 村
必死だもん(笑)!もう、ねぇスーパーで画を隠しちゃってるもんね。
上 田
(笑)!
藤 村
(気持ちが)表れてしまってる。「何ならもうVTR見せたくない!」くらいの…永野くんの顔にさえもカブっちゃってるもん!
上 田
そうですねぇ(笑)。自信あるVTRなら…。
藤 村
こうはいかないよ(笑)!?
上 田
スーパーで画を汚したくないですもんね、普通。
藤 村
そうそうそうそう(笑)。ただね、この(テロップの)書体はなかなかいいですよ。
上 田
…これは(笑)、正直撮ってみたはいいものの、後でVTR見てみると「これは…どうにもならんだろう」と。
藤 村
う〜ん、そうでしょうそうでしょう。
上 田
…という感じだったので、こういう書体にならざるを得なかったんですよね。まぁ、その書体でなんとか企画として保ってるという。
藤 村
ギリギリね?
上 田
(笑)。
<イノッチにもらったパーカーを修繕>
ほぼ手先だけの企画
藤 村
これもねぇ、目の付け所ですよね。目の付け所が非常にいいですね。
上 田
はい。
藤 村
ただ、西村さんに全部をやってもらったというところで、多少なりともの小ささが出てしまう…。
上 田
ああ、もっといろいろ作戦を練ればよかったのではないかという…。
藤 村
う〜ん。作戦を練れば…。
上 田
そうですね、たしかに。ほぼ手先だけの企画。
藤 村
これも細かいことやってるんですよね。
上 田
はいはい。
藤 村
棒の先に小さい矢印つけて、手元を指し示すっていう…これは非常に細かいところまでやってるなという(笑)。
上 田
ただ計算外だったのは、矢印をつけるためのセロハンテープまで映ってしまったということですかね。
藤 村
そうそうそうそう(笑)。ただやっぱり西村さんの良さでしょうね、"諦めない"っていう。僕はどっかで修繕を諦めて、どっかちがうとこに行くのかと思ったけど。
上 田
はい。
藤 村
最終的に諦めずに…(糸を強引に)引っぱってしまったっていう。
上 田
そうですね、たしかに。
藤 村
そして、意外といけるじゃないかっていうところが(笑)。いいところではありましたね。
上 田
なるほど。
藤 村
これは、だから、あれだね。編集をするのが楽しいんでしょうね。
上 田
あ、後々の作業がですか?
藤 村
うん。これもだから、カメラの位置が非常にいいんですね。カメラは固定でしょう。
上 田
はいはい。
藤 村
こういう場合は、固定がいいんですよねぇ。そんで、手元だけはビシッと撮っとくという。そうするとやってることが非常に分かりやすい。
上 田
そうですね。
藤 村
これを、ひとつのカメラで西村さんの顔写して、手元写して…ってやってたんじゃ、何やってるかどこを見たらいいのかわかんなくなっちゃうから。
上 田
はー。
藤 村
これは、固定カメラっていうのが基本だと思いますね。
上 田
狙いは間違ってないと。
藤 村
狙いは間違ってないですよ。