[ヨーロッパスタジオ]>[本多、すべてのバーで]






本多:じゃあ、お願いします。
峯村:はい、お願いします。お酒、頼んでいいの?
本多:あっ、はい。
峯村:おいしいハイボールを下さい。
本多:あっ、僕も同じものを。
峯村:おいしいんだよ、ここのハイボール。
本多:他とは違う?
峯村:違う。なんだっけ。ソーダが違うんだっけ?
野中:愛情の問題じゃないですか?
本多:やっぱ、愛情が(笑)。1杯目は何を飲むとか、決まってるんですか?
峯村:このお店では、だいたいハイボールだよね?
野中:そうですね。
本多:へえー。ほんとに好きなんですね。
峯村:ここ、コーヒー酎っていうお酒もあるんだよ。
本多:コーヒー酎って何ですか?
峯村:コーヒーの焼酎。焼酎にコーヒー豆漬けてるんだっけ?
野中:そうそう。
本多:へえー!そんなのあるんですか。コーヒーの味がするんですか?
野中:まあ、味は焼酎だけど、香りが。
峯村:あ、コーヒーの香りがするのか。
本多:いやリエさん、ぜんぜん知らないじゃないですか(笑)。
本多:今日、この企画の最終回なんですよ。
峯村:ねぇ! でも、ごめんね。私「お土産買ってくる」とか言ってて、忘れちゃったんだ。
本多:あ! ほんとだ。え、ほんとに忘れたんですか? 後でサプライズ的に出すとかではなく?
峯村:ない。まったくない。
本多:うわ(笑)。
峯村:それでね、軽井沢で、コアラの「ぬくっこ」っていう、ホカロンみたいなのをもらったから、「あれを持っていけばいいや」と思ってたの。でもそれも忘れちゃった(笑)。
本多:えーなんで(笑)。そんな忘れっぽかったでしたっけ。「あれを持っていけばいいや」って、機転きいたのにね(笑)。
峯村:(笑)「こりゃいいや」ってね。本ちゃん、コアラっぽいしね。
本多:そうなんですよ。高校のときに、1コ下の吹奏楽部の子がかわいくて、「あの子かわいいな」みたいなことを言ってたら、同級生がその子に、僕のことを「あの人どう思う?」って聞いてくれて。
峯村:うん。
本多:「コアラっぽいから、いい」って言われて。
峯村:「いい」っていうのは?
本多:「NO」のほう。今、それを思い出しました。

(ハイボール、来る)

本多:じゃあ、乾杯。
峯村:かんぱーい。今年もよろしくお願いしまーす。
本多:お願いしまーす。
峯村:ああーおいしー。どんどん飲んじゃうよ!
本多:わあ、おいしい!
峯村:ね! おいしいでしょう? なんで?
本多:愛情ですか?
野中:愛情です。
本多:(笑)
峯村:ちょっと、濃い目なんじゃない?
野中:どうなんだろうなー。
峯村:他でよく行くお店は、おいしくないんだよ。
本多:じゃあなんで、よく行くんですか(笑)。
峯村:(笑)。でも、ニッカでしょ? そこも同じなの。ニッカ。
本多:あ、使ってるウイスキーが、ニッカウイスキー。え、ウイスキーって、そんないっぱい種類あるんですか?
野中:あるよ。でも、ハイボールはやっぱりニッカがおいしい。
峯村:そうそう。ウチの母も言ってた。「ハイボールはニッカよ」って言ってたもん。
野中:銀座かどこかにハイボール専門のバーがあるよ。60か70歳くらいのバーテンさんがいて。
峯村:わあー、かっこいい。そういうとこに、行ける人になりたいね。
本多:銀座・・・。
峯村:おごって(笑)。
本多:・・・はい、なんか当たったら(笑)。
本多:どういうときに飲みたくなるんですか?
峯村:一番飲みたくなるのは、稽古とか、本番が終わったあとだな、絶対。
本多:ああー。僕、前にお芝居を見せてもらって、楽屋に挨拶行かせてもらったんですけど、もう(本番が終わったら)そのまま楽屋で、ビール飲んでる人とかいるじゃないですか?
峯村:いるいる。
本多:ああいうのって、すごいですね。僕ら今まで、全然そういうのなかったんで。
峯村:ほんとー? たいがいみんな、そうだよね?
野中:そうですね。
峯村:初日差し入れとかで、いっぱいビールもらうじゃない? 
本多:はいはい。
峯村:それをもう、自分たちで冷蔵庫に入れて。終わるともう即、取って飲んでるよ。
本多:「かんぱーい!」って? リエさんも飲むんですか?
峯村:私も一時期「あ、いいな」と思って「かんぱーい!」ってやってたら、みるみる太っていって、もうやめた(笑)。
本多:(笑)へえー。お酒って、太るんですか?
峯村:太るよー。
本多:何か食べるからじゃないんですか?
峯村:でも、ビールだけだよ。
本多:他の差し入れの甘いものとかは?
峯村:あ、食べる食べる。
本多:それが原因じゃないですか(笑)。
本多:ひとりで飲みに行ったりとかは?
峯村:しないー。だから「お酒が好き」なんじゃ、ないんじゃないかな。
本多:「お酒を飲む場が、好き」ってこと?
峯村:「場」とか、あと稽古とか本番の後は、テンションを元に戻す、みたいな。
本多:あー。でも逆に、お酒飲んだら、テンション上がったりするじゃないですか。
峯村:でも、ヘンな緊張は取れるじゃない?
本多:ああー、はいはい。
峯村:こう「グッ」ってなってるようなさ。それがちょっと解けて、「ファ〜」っていうのが、好きなの。
本多:じゃあもう思いつめて、飲まずに帰ったりすると、あんまり良くなかったりするんですかね?
峯村:うん。寝られなかったりとかする。
本多:へえー。お酒飲むときは、何が多いんですか?
峯村:ハイボール。でもね、最近「日本酒の味」が、おいしいなと思い始めたの。
本多:えー。僕、日本酒飲めないんですよ。
峯村:私も、飲めなかったの。でも、飲むって言っても、ちょろちょろ舐める感じなんだけどね。
本多:なんで、飲めるようになったんですか?
峯村:新潟に行って・・・新潟ってやっぱり、美味しいじゃない? 空気もいいし、お水も、お米も美味しいし、日本酒が美味しいじゃない? それで「飲んでみなよ」って言われて、「あ、美味しい」って。でもあんまり飲んじゃうと、眠くなっちゃうんだけど。
本多:ああー。お酒飲むと、眠くなるほうですか?
峯村:眠くなっちゃう。
本多:あ、一緒ですね。
峯村:でも、体調のいい時は、すっごい、永遠に元気になる。
本多:永遠に(笑)。飲めば飲むほど?
峯村:うん。でも、次の日は「あ、今日の元気を昨日出しちゃったんだな」っていう。
本多:永遠じゃないですね、じゃあ。前借り(笑)。
峯村:前借りしちゃうのね(笑)。
本多:なるほどー。じゃあ、一緒にお芝居をする人と飲むことが多いですか?
峯村:ね。それで、話題がそういう話題になっちゃう。
本多:やっぱり、お芝居の話するんですか?
峯村:するするー。
本多:「今日の稽古はどうだった」とか?
峯村:うん。「ダメだよねー、あのホンは」とか。
本多:そんな話するんですか!?
峯村:(笑)! ウソです、ケラさん(笑)。
本多:でも、お芝居のあと飲みに行ったら、お芝居の話するのかなと思ったら、意外としなかったりしますよね。
峯村:ああー。でも何かね、詰まってくると、だんだんみんな芝居の話ばっかりになっちゃう。
本多:本番に近くなると?
峯村:そうそう。
本多:え、劇団の公演の時も、稽古が終わった後に飲みに行ったりするんですか?
峯村:する、する。
本多:それは、ゲストの人がいるから、とかですか?
峯村:いや、そうでもないよ。結局ゲストの人は、最初のころは忙しいからあんまり来れなくて、劇団員だけ、とか。
本多:へえー!
峯村:本ちゃん達はさ、芝居以外でもずっと一緒じゃない? だから、稽古してても、そのままみんなで飲みに行ったりしないでしょ?
本多:しないです。
峯村:私たち、ほんとに本番が終わると会わないからさ。まあ、誰かの芝居を見に行って、偶然会って飲みに行くとかはあるんだけど。別にミーティングとかもないし。
本多:ミーティング、ないんですか?
峯村:むかーし、やったんだけど・・・「ムダだ」ってことになって(笑)。
本多:なんで(笑)? ムダなこと、ないでしょう?
峯村:なんか、定例会とかも必ずあったんだけど。「今までの報告と、みんながどう考えてるか」みたいなね。でもなんか、けっきょく話してると悪いほうに行っちゃうのよ(笑)。無理やり、いけない所を探してる感じになって、だんだんみんな暗ーくなっちゃったりして(笑)。
本多:ああ、悪いところを、言い合うみたいな感じで。
峯村:そうそう。で、「もう、意味ないね」ってことになって、なんか、静かになくなっていった(笑)。
本多:へえー。じゃあほんと、公演のときだけなんですね。でもナイロン100℃って、毎回全員が出演するわけでは、ないじゃないですか。それやったら・・・。
峯村:見に来てくれたときに、みんなで飲みに行ったりするだけ。
本多:あ、そっか。稽古場に、出てない人が来てくれたりは?
峯村:たまに遊びには、来てくれたりするけど・・・。前半のうちだと、みんな色々喋ったりするんだけど、後半来てもらっても余裕なくなってるから「あっ、久しぶりー」で、あとはもう・・・みたいな(笑)。
本多:僕ね、リエさんと出会ったのが「Fabrica」っていう・・・2007年のときの。
峯村:2007年なんだ。何年前?
本多:2年ちょっと前ですね。そのときに初めてお会いして。
峯村:ねー。私の息子役でねー。予備校生役だったんだよねー。
本多:「僕、どんな印象やったんやろ」と思って。
峯村:最初? あんま最初の印象って、ないのね。で、稽古を初めてやってみて・・・若者3人だっけ? その若者のシーンがあって、「あ、この子面白い子だ」と思ったの。
本多:ほんとですか? 何がですか? 顔?
峯村:いや、なんか芝居を、ちゃんと感情でやってる子だなぁって思ったの。
本多:おぉ・・・。なんか2日目くらいに「ヨーロッパ企画の人なんでしょう?」ってリエさんが言ってくれて。
峯村:ほんと?
本多:僕は、もともと見てましたから、「わあ」って。
峯村:2日目って、稽古場の?
本多:はい。それが、初めて喋った記憶なんですけど・・・。
峯村:ぜんぜん、覚えてない。
本多:覚えてない(笑)。そっか・・・。そういうもんですよね・・・・あー、じゃあこの話は終わり、で。
峯村:(笑)。
峯村:そうそう、すっごい芝居とか恥ずかしいんだろうな、って思った。
本多:それは僕「28歳やのに、19歳の役」っていうのが、まず恥ずかしかったっていうのもあるんです。他の2人は、ほんとに若かったじゃないですか。
峯村:そうだよね。
本多:1人だけオッサン混じってるから。恥ずかしいなーと思いながらやってましたね。
峯村:“恥ずかしさ”が、すごくいいなーと思ったけど・・・他のヨーロッパの芝居とかも見て「あ、これがウリなんだな」って。「なんだ」って思った(笑)。
本多:ちょっと、やめてくださいよー(笑)。“恥ずかしそう”ですか? 舞台で見ても。
峯村:うん。
本多:まじで? それ、マズイじゃないですか。
峯村:(野中さんに向かって)だって1回、何か言ってスベったのね。スベったら「あっ・・・」っていう顔をしてね、ちょっと後ろに引いたの。
野中:(笑)。本番中に?
本多:そうなんですよ(笑)。3段オチみたいな感じで、2人目がむっちゃウケて、僕が3人目で。そしたら全然スベって。
峯村:シーン・・・としてて。
野中:それはでも、アドリブでしょ?
本多:いや、台本で。びっくりしました。そんなんないですか?
峯村:ない。
本多:あるでしょ?
峯村:ある。
本多:どっちですか(笑)。
峯村:ある(笑)。
峯村:今までずっと笑いが来てたんだけど、だから「笑い待ち」してる自分がいて。でもぜんぜん、笑いが来なかったときがあって。そのときに「あっ・・・」てなって、そのあとの芝居がもう(笑)。
本多:(笑)! え、それ次の日からどうしたんですか?
峯村:次の日はもう、すごい反省して「(笑いが)来ても来なくても、揺るがない」と思ってやってたんだけど。
本多:笑い、それ以降は来ました?
峯村:うん。次からは来た。
本多:あぁ・・・来なかったらね、また面白かったんですけど。
峯村:来た来た。
本多:やっぱ気にしてるじゃないですか(笑)。
峯村:そう。「私、まだまだだな」ってホント思った。すっごい、反省した。落ち込んだ(笑)。
本多:何年くらい前ですか? それは。
峯村:けっこう最近だよ。(劇団)健康をやったとき。
本多:じゃあ。2005年くらいですかね。
峯村:ああ、すごいね!
本多:HP見てたら、確かそれくらいやった。
峯村:数字に強い、頭の弱いひとみたいだね。
本多:数字に強いのに、頭が・・・?
峯村:なんか、頭は弱いけど、数字に強かったりする人っているじゃない? 計算とかさ。そういう人みたいだね。
本多:ああ・・・それ、悪口として受け止めていいですか(笑)?
峯村:いやいや、良い口(笑)。
本多:“悪口”の反対の、“良い口”(笑)。
 
本多:僕、リエさんを初めて見たのが『テイク・ザ・マネー・アンド・ラン』で。
峯村:ああ、大不評だった・・・。
本多:ええ! 面白かったですけどねぇ。僕、今はなき近鉄小劇場で見て。
峯村:ああー!
本多:それまで映像で見たことは、あったんですけど。BSで、『カラフルメリィでオハヨ』の97年バージョンをやってて。
峯村:97年バージョンは・・・大倉くんとか、出てた?
本多:はい。で、入江さんとか、工事現場2号さんとか出られてて。・・・で、思ってたよりも迫力がありましたね。初めて客席から見たとき。その、リエさんに・・・。
峯村:大きいってこと?・・・悪口(笑)?
本多:いやいや、“良い口”(笑)。でも、舞台上で見ると、さらに大きく見えますよね。
峯村:みんなに言われるんだよなー。「1メートル90くらいあるんじゃないか」って。
本多:「1メートル90」は、思わないですけどねぇ(笑)。え、実際は?
峯村:175cm・・・なんだけど。でも、最近測ったら174cmになってて。ちょっと、ショックなの、それが(笑)。
本多:なんでショックなんですか?
峯村:だって、年をとってくると、背縮むでしょ? もう、いっそ、すっごい小さくなれば、いいのにね。
本多:そうなったらそれで、面白いですね(笑)。でも、そのときの舞台の印象が、すごい強いですね。で、その後に『男子はだまってなさいよ!』を駅前劇場で見たときに、ゲストで出てて。なんか、小さいところから出てませんでした?
峯村:あ、カバンから出てきた!
本多:あれ、ほんまに入ってたんですか?
峯村:ほんとに、入ってた。
本多:でも、そんなにカバン大きくなかったですよね・・・?
峯村:けっこう、大きいカバンだったよ。
本多:へえー。なんか「出てきた!」と思って。そのときも、「大きいな」と思ってたんですけど。
本多:これ、だいたい4杯飲んで。1週で1杯、なんですけど。
峯村:4杯飲むんでしょ? 飲めるかなぁ〜?
本多:飲めるでしょ。もう、だって1杯目飲み干しそうじゃないですか(笑)。
峯村:ほら、そう言っておかないとさ。(かわいい言い方で)飲めるかな、4杯。
本多:ああ、女の子的な(笑)。
峯村:でもこれで2杯目頼んじゃったらさぁ、1週目には、今まで喋ったのしか使われないってことでしょう? なんの中身もない会話ばっか、してるよ。
本多:いやいや、こんなんですよ、いっつも。
峯村:なんかもっとこう、さ。
本多:深い話?
峯村:そうそう。最初が大事じゃない? 1週目面白くなかったら、2週目見ないじゃない、みんな。
本多:でもまあ、飲んじゃったもんは、飲んじゃったもんで。でも、面白いんじゃないですか? 僕は、面白かったですけど・・・僕は、ふつうに・・・。
峯村:(本多の話を遮って)じゃあ、2杯目を!!
本多:キレてるじゃないですか(笑)。2杯目、何飲みます?
峯村:え、変えなきゃいけないの?
本多:いや、変えなくていいです。
峯村:じゃあ、ハイボールくださぁい。
本多:じゃ、僕も一緒に。
峯村:3杯目は、変えるかもしんない。変えないかもしんない。
本多:そのときに、決めてください(笑)。