[ヨーロッパスタジオ]>[本多、すべてのバーで]






峯村・本多:4杯目ー!(乾杯)
野中:写真撮らないの? 撮るよ。
本多:あ、じゃあ一応。すみません、いいですか?
峯村:「一応」だって。これから説教が始まるね。
野中:「一応」(笑)。
本多:わ、すみません(笑)。
峯村:説教と暴力。
本多:え、暴力は・・・(笑)。
峯村:最後、4週目は「やめて下さい!」とか、それだけにすれば?
野中:あと、擬音とね。
峯村:“バキッ”“ゴキッ”とか。
本多:いやいや。何があったんかと思うじゃないですか(笑)。
峯村:「野中さん、やめてー!」とか、そういう。
本多:まじっすか。野中さんのイメージが悪くなって終わるだけじゃないですか(笑)。
野中:(笑)。じゃあ、はいー。(撮って)・・・ふたりとも、こわい顔してる(笑)。
本多:えっ、こわい顔してます? (見て)うわあー・・・。大丈夫ですか?
峯村:いい。・・・やっぱ、やだ。
本多:ええ! これだめ? 
峯村:アップすぎるんじゃない?
野中:はいー。(また撮る)
峯村:いいね。速さがいいね。
本多:(峯村さんを撮る、本多)。僕も、1枚だけ撮ってもらっていいですか?
峯村:はいー(撮る)。ちょっと頭が切れちゃったけど、とてもいい写真だと思うの。
本多:(撮ってもらったのを見て)・・・(笑)!
峯村:(笑)! よくない!? 
本多:よいです。うわ、こんな顔か・・・。
峯村:じゃあ、カッコイイ顔して。すっごい真剣に。ふざけてとかじゃなくて。
本多:はい。イイ顔?
峯村:そう。ちょっと、悲しい感じで。で、こっちを向いて・・・。
本多:・・・。
峯村:それ、ちょっと面白い。
本多:いやいや、“悲しい顔”ですよ。
峯村:・・・あ、それ今カッコイイ感じだね。“カッコイイ30歳・本多力”って感じだよ。フッ・・・(撮る)。
本多:笑ってるじゃないですか。
峯村:(見せながら)自分の思った顔と、ギャップあるでしょう?
本多:うわ。あります。
峯村:私も、じゃあちょっとこういう・・・。
本多:それは、びっくりした顔ですか?
峯村:「こんばんは、峯村リエです」みたいな、顔。
本多:じゃあ、その顔で・・・(撮って、見せる)。
峯村:ダメだ・・・消して(笑)。
本多:えー!
峯村:この地球上から消して。
本多:消した(笑)。
本多:あのー。今後、どうしていきたいですか? そういうのって、昔から考えてました?
峯村:考えてた。35歳くらいまでは、つねに求人広告を見てた。
本多:え、お芝居を辞めるかもって思ってたってことですか?
峯村:うん。でも35歳を過ぎたら、求人でも採ってもらえないなってことが分かって。まあ、みんな言うことなんだけど。
本多:辞めるとしたら、35歳。
峯村:まあ、30歳くらいね。辞めるなら、ちゃんとした職業に就かなきゃなと思ったの。
本多:でも、辞めなかったじゃないですか。それは、なんでなんですか?
峯村:・・・私、30歳くらいでちょうどいろいろあって、バタバタしてたから暇もなかったっていうこともあったんだけど。30歳過ぎてくらいから、お芝居が面白くなってきたなって思ったの。
本多:へえー。何か、きっかけがあったんですか?
峯村:分かんない。何かきっかけがあったんだろうけど、自分では「これがきっかけ」っていうのはないんだけどね。いろんなことを経験したりとか、いろんな人の芝居を見たりとか。
本多:うん、うん。
峯村:あと、ダメな人のやってる芝居を見るのって、大事だと思ってね。申しわけないけどね、私が勝手にダメだと思ってる人の、なんだけど。そういう人の芝居を見るっていうのが、すっごく勉強になった。「なんで、ダメなんだろう」って。
本多:ああ、それを考えるっていうことが。
峯村:「そういう風にやっちゃ、ダメなんだなー」とか「こういうところが、ダメなんだなぁ。でも、自分もやっちゃってただろうなぁ」って思うの。
本多:はあー。
峯村:面白い人の芝居を見るのも大事だけど。そしたら、なんかすっごく芝居が面白くなってきちゃって。
本多:へえー。なんか僕、古田新太さんに関西の雑誌でインタビューした時も、ダメな芝居を見て「どこがダメだった」って考えるのがすごい勉強になるって、仰ってました。
峯村:ああー、それ、ぜったい共感します。
本多:じゃあ、そういう芝居に出会ったときに、寝てちゃダメですね。
峯村:でも、あまりにもつまらないと寝ないよ。怒って。
本多:(笑)。感情が、高ぶって。
峯村:そう。そうすると、どこがダメなんだろうって思う。
本多:もう、怒りすぎて、冷静になるみたいな。
峯村:半端につまらないと、もう寝ちゃうんだけど(笑)。
本多:お芝居は、けっこう見に行くんですか?
峯村:昔はよく見た。最近はあんまり見なくなっちゃったな。
本多:それは、知り合いのお芝居を見ることが多いですか?
峯村:最近はね。昔は・・・すっごい見に行ってたの。私、「大人計画」が大好きなんだけど。当日券並んだりしたもん。
本多:え!!
峯村:なんか悪いなぁと思って。知り合いに当日で頼んじゃうと、良い席とかにしてくれちゃうじゃない? それって、よくないじゃない? だから、当日券で並ぼうと思って。
本多:へー。今でも、ぜったい見る劇団ってあるんですか?
峯村:やっぱり、大人計画。あと、グリング、シャンプー。でも、絶対的に見れないときはもう、「ごめんなさい」しちゃう。こないだのグリング休止公演も見れなかったんだけど。
本多:そっかー。でも、たまには、面白くないとかいうこともないですか?
峯村:あるある。
本多:でも、また次見ようと思うんですか?
峯村:根本的に、作ろうとしてる設定が好きだから。同じようなものを面白いと思ってるな、っていうことが分かってるから。
本多:逆にね、自分が出てないナイロン100℃の公演とかも見るんですか?
峯村:見る、見る。
本多:そういうときって、どういう見かたになるんですか?
峯村:もう、ちゃんと見れない。ちゃんと見れないよ。
本多:「自分だったら・・・」っていう思いとか?
峯村:あとなんか、妬み嫉みとかさ(笑)。
本多:(笑)。
峯村:「いいなー」とか。「なんで、自分が出ないときにこういうことやってさー」とかみたいな、イヤな感じで見ちゃうことが多い。でも、単純に、笑っちゃうときとかもあるんだけど、そういう時「悔しい」って思っちゃうの。
本多:(笑)!
峯村:面白いのよ、確かに。やっぱり、自分がいる劇団だからね。すごい面白いのよ。それが、悔しいの。
本多:へえー。それ、再演とかで自分がやってた役を、他の人がやってたりすることもあるでしょう?
峯村:うん。『カラフルメリィ〜』とかは、そうだったけど、自分も同じ舞台に出てたからね。
本多:でも、そういう時って、どういう感じなんですか? 自分が今までやってた役を、他の人がやってるっていうのって。
峯村:そのときは、そんなに何も思わなかったのね。私と大倉(孝二)くんがやった役を、三上(市朗)さんと、村岡(希美)がやってて。だからもう相手も変わってたから。
本多:ああー、そっか。
峯村:やっぱり「しんどいなぁ」と思ったのは『シャープさんフラットさん』の時。「ホワイトチーム」と「ブラックチーム」って分かれて。
本多:ああ。ダブルキャストでやるっていう。それ、見ました? 
峯村:見た見た。
本多:早い時期に見ました?
峯村:早い時期に、見た。
本多:峯村さんの役は、誰だったんですか?
峯村:松永(玲子)がやってた。
本多:ああー。でもそれも、相手役も違うわけでしょう? っていうか、ぜんぜんまったく(他のキャストも)違うし。
峯村:違うんだけど・・・。話自体もね、色々違ったりしてて。結末も違ったりしたんだけど。
本多:あ、もうほんとに根本というか、骨組みも違う。
峯村:違うんだけど・・・私と松永と、相手役に関してのスタンスはまったく同じだったの。あんまり、変わらない感じだったのね。
本多:へえー。
峯村:だからすごいやっぱり、ジリジリしながら見てた。もう、しんどいわ・・・って。
本多:じゃあ、それを見たことで変化したりは、ありました?
峯村:それは、なかったけど。早いうちに見たけど、私と松永って、やっぱ根本的に違う・・・松永はうまいからさ。テクニックがすごいある人だから、うまいな、と思う。私はそこは、できないから。
本多:えー。
峯村:そこが、助かった。
本多:ああ、タイプが違うから。
峯村:そうそう。まったく同じタイプだったらもう、ちょっと影響されたりとか、もっと「うわぁ・・・」とか思ったかもしれないけど、違うから助かった。
本多:そっか・・・。いいですね、でもそういう経験。
峯村:もう、ドロドロだったよね。しんどかったぁ。つねにケンカするね。
本多:でもケンカするって、いいですよね。
本多:この先、一緒にやりたい人とかっているんですか?
峯村:本多くんとー・・・。
本多:そんな、いいですよ。
峯村:本多くんがどれくらい成長したか。
本多:うわぁ(笑)!
峯村:「なんだよー!」ってなったりしてね(笑)。
本多:言われるやろな(笑)。でも、もうだいたい「この人とやりたい」とかいう人とは、やってるんじゃないですか?
峯村:いやいや、そんな。
本多:ほんとに? まだあります?
峯村:でも、ダメなの。言っちゃうと、だめ。
本多:ほんとに? 僕、先輩の役者さんに「言って、言葉に出してたらやれるようになるんじゃない?」みたいなこと言われたんですけど・・・。
峯村:・・・。
本多:あれ、喋らなくなったじゃないですか。
峯村:(笑)。
本多:お芝居以外にもね、去年「楽団健康」で音楽活動もされて。
峯村:そうそう! 音楽活動も始めましてね。始めましてね!!
本多:なんで、2回言ったんですか(笑)。
峯村:(笑)。
本多:音楽活動も、やっていくんですか?
峯村:ぜんぜん、やんないよ!
本多:やらないんですか?
峯村:だって、楽団健康なんてもう、すっごい・・・あれよ。
本多:え?
峯村:バカみたいだったよ(笑)。
本多:いいじゃないですか、“バカみたい”な。だって、リエさんプロフィールに「特技・昭和歌謡」って書いてるじゃないですか。
峯村:だってそれは、ふつうに、カラオケとかで歌うものよ。
本多:歌手デビューはないですか?
峯村:あのー、音楽の人たちに怒られる。申しわけない。
本多:(笑)。
峯村:まあでも三宅も、みのちゃんも犬山もCD出したりとかしてるけど。
本多:そうですよねぇ。
峯村:確か、犬山がね・・・「顔」っていう歌知らない? 「コンセントピックス」っていうバンドの曲なんだけど。
本多:「コンセントピックス」・・・?
峯村:「♪顔が嫌い、顔が嫌い、あんたの顔が嫌いなだけー」っていう歌なんだけど。
本多:そんな歌あるんですか(笑)!!
峯村:それを、犬山が歌ったの。すんごいよかったの。
本多:へえー。今もあるバンドですか?
峯村:もう、ない。
本多:へえー・・・知らなかった。
峯村:最初はこう、メロディアスな感じから入って「♪あなたはとてもいい人ねー」って。なんか「話もうまくてごちそうもしてくれる、素敵な感じね」っていうのをメロディアスに歌って。で、「だけど・・・」ってなって「♪顔が嫌い、顔が嫌い、あんたの顔が嫌いなだけー」って。
本多:(笑)!! すごい歌じゃないですか。
峯村:「♪あなたはとてもいい人よ、だけど顔が嫌いなの」っていう歌なのね。
本多:うわー。そういうことって、ありますもんね。聴いてみたかったなー。
峯村:で、三宅は「ばちかぶり」の「くそくらえ」っていう歌を歌って。「♪くそくらえ! うんこ食べたら四十万円」っていう歌なんだけどね。
本多:そういう歌を(笑)。
峯村:で、みのちゃんは、自分のステキな感じの持ち歌を歌って。峯村は「♪ウイスキーが、お好きでしょ〜」みたいな感じのを歌って。
本多:ああ、きれいな感じの。あの曲の感じ(笑)。
峯村:で、曲のあいまに「こんばんわ、峯村リエです」ってトークをするんだけど、演奏がはじまっちゃってアタフタ、みたいなコントをやって(笑)。
本多:わー!
峯村:だめな感じでしょ(笑)?
本多:いやいや(笑)。見てみたいです。
本多:その、楽団健康はもう見れないんですか?
峯村:私たちは、まったくやる気はないんだけどね。
本多:お芝居は、次は・・・そっか6月にある、ナイロン100℃の公演。見に行きまーす。
峯村:ぜったい嘘でしょう?
本多:いやいや!
峯村:だって、本番中だもん、あなた。
本多:でも、大阪とかでもやるでしょう? 地方公演ありって書いてましたよ。
峯村:うん。でも、本ちゃんも地方公演行ってるかもしれないよ。
本多:でも、見に行きます。
峯村:うそ。じゃあ、来なかったら100万円ね。
本多:なんで最後、そんな子供みたいなこと言って終わるんですか(笑)。ぜったい払わんでいいやつでしょう? “100万円”って。“3万円”とかやったら、まだリアルやけど。
峯村:リアルだね(笑)。
本多:“100万円”って。優しい(笑)。
峯村:でも“100万円”も、ちょっとリアルじゃない?
本多:え!! “100万円”ですよ!
峯村:それだったら“1兆円”ね、とかのほうが。
本多:そっか。でも100万円って、見たことないでしょう? ありますか?
峯村:あるー。
本多:ある!? ほんとに!? 束で?
峯村:うん。あるでしょう?
本多:僕、ないです。
峯村:・・・バッカじゃない?
本多:バカじゃないですよ(笑)! でも、バカだから見たことないのかも。
峯村:ね。そうだよ。
本多:はー、そっか・・・。またじゃあ、ヨーロッパも見に来てくだ・・・。
峯村:(遮って)なんか、すっごいまとめに入ってるね。
本多:まとめますよ、そりゃ。そりゃもう。
峯村:こっからだよ。
本多:いや、ここからはもうね。このレコーダー切って、喋るだけの。
峯村:じゃあ、本ちゃんの好きなタイプの女の子は?
本多:(笑)。
峯村:最終回なんだからさ。それくらい、言わないと。
本多:そっか。僕はね・・・清楚な感じやけど、化粧の下手なひとが好きです。
峯村:変態だね。
本多:変態じゃないですよ(笑)。
本多:ちょっと、親しみがある感じのほうがね。
峯村:イタい感じでしょ?
本多:イタいとこまでいっちゃ、だめです。 じゃあ、どういう男性がタイプなんですか?
峯村:えっと〜、優しくて〜・・・(笑)。
本多:うるせー(笑)。え、優しくて、あとは?
峯村:え、うそ。優しいのはウソ。
本多:あ、そっかウソか。いじわるがいいんですもんね。
峯村:いやいや、それは演出家の場合の話ね。
本多:いや、それは普段にも通じてるんじゃないですか?
峯村:それは、演出家に限ってでしょう。普段は博士とかが好き。
本多:・・・アホの意見として、受け取っていいですか(笑)。え、なんで?
峯村:あの、自分のことにしか・・・なんていうの?
本多:ああ、研究に没頭して、お風呂にも入ってない、みたいな。そういう人がいい?
峯村:そうそう!
本多:支えたい?
峯村:支えなくても、支えても、本人は分かんないじゃない?
本多:そっか。
峯村:気分のいい時には支えたり。
本多:なるほど(笑)。でも、博士と出会うことなんて、そうそうないですよね。
峯村:ないんだよ! つくばとかに行かなきゃねぇ。
本多:つくば市・・・博士とか、いてそうですね(笑)。芸術家とは、また違うんですか?
峯村:芸術家のほうが、めんどくさそうじゃない(笑)。
本多:(笑)あーそっか。
峯村:博士はさ、研究があるからさ。
本多:あんまし、関わりたくないんじゃないですか(笑)。
峯村:(笑)。
本多:へー。
峯村:「へー」って! 久しぶりに言われた!
本多:えー(笑)。
峯村:つくば行かない? 今度。
本多:じゃあ今度、つくば行きましょうか。・・・じゃあ、そんな感じで。
峯村:やだー!
本多:いやいや、もう。
峯村:最後だよ!
本多:最後ですよ、ほんとに。
野中:最終回は、延長とかないの?
峯村:ねぇ! ほんとそうだよ。60分が90分になったりするでしょ?
本多:ドラマとかでは、よくありますけど(笑)・・・延長、しないですよ。名残惜しくなるから。じゃあ、続きはレコーダーを切って喋ってください。
峯村:えー、じゃあ「続きは本ちゃんの、内緒を話します」ってとこで切って。
本多:そうですね(笑)。リエさんのもね。
峯村:「これから本ちゃんの、内緒を話します」。
本多:ありがとうございました(笑)。

(1月中旬、収録)

―収録を終えて―
リエさんには本当によく一緒にお酒飲みに行ってもらっていつもお芝居の話をさせてもらってます。いつも最後の方酔っ払ってなに喋ったか覚えてないです。今回も3杯目の後半あたりからちょいちょい怪しいです。
そしてこの日も結局4時頃まで飲んでたので、当然記憶はおぼろげで、こっそりテープまわしておけばよかったと後悔してます。そして今回の記事を読み直し、新たに聞きたいこと出てきたので早くまた飲みたいです。っていうか早くまた共演したいです。

という訳で早いもので、もう最終回です。こんなに色んな人に色んなバーへ連れて行ってもらいましたが、まだ1人でふらっと知らないバーへ行けてません。そしてお酒も一向に強くなりません。
ということで、連載は終わりますが今後も色んな人に色んなとこに連れて行ってもらいつつ、色んなお酒を飲んで行きたいです。そして、願わくばふらっと1人でバーへ行けるようなそんな男になって、更には後輩を引き連れバー通いするようになりたいなと。そのときにはまたこの連載を読み返し、思い出に浸りたいと思います。
間が空いた長い連載でしたが、最後まで読んで下さってありがとうございました。
ではまたどこかのバーで。
(本多力)