[ヨーロッパスタジオ]>[本多、すべてのバーで]


 公式サイト:http://www.bcsf.jp/




本多:じゃあ、よろしくお願いします。
工藤:お願いします。
本多:工藤さんとは、ちょうど2年くらい前ですよね? 工藤さんの映画(※1)に出させてもらって、それから。それまでも知ってたけど、深く関わったのはそれ以来。
工藤:はい。
本多:バーって、よく来るんですか?
工藤:来ないです(笑)。
本多:えー! 来るって言ったじゃないですか!? ここは、でも来たことはあるんでしょ?
工藤:はい。何回か。(家から)近いんで。あと、知り合いのバンド、浅草ジンタの和尚さんが経営されているので。PVの撮影でお借りしたり、お世話になって。
本多:あ、そっか。斉藤和義さんのPVを、ここで撮ったんですよね?



工藤:はい、そうです。
本多:ひとりで、飲みに来たりすることはないんですか?
工藤:ない、です。
本多:ないの!?
工藤:ないです(笑)。あ、そっか、ひとりで飲みに来てないとだめなの?
本多:いや、別にだめじゃないけどー。
工藤:みんなで、は来たりしてますよ。今参加してる映画も浅草で撮影してたんで、その撮影の終わりに来たりとか。
本多:バーに? それ、なんで居酒屋じゃなくて、バーに行くん?
工藤:あ、居酒屋の方がホントは好きなんですけど、ここはなんか、知り合いがいたりとかするんで。
本多:コミュニティってことですか? 言ったら。
工藤:そうですね。でも私は、コミュニティの中の、端くれみたいなもんですから。
本多:じゃあ、それに憧れて来てるってこと?
工藤:憧れても、いない(笑)。特に。
本多:じゃあ、なんで? 友達に会いに来るってかんじ?
工藤:会いにも、来たことがない。
本多:(笑)。なんなんすか、じゃあ。
工藤:えっとー、なんとなく流れでここに来て、ここで知りあうみたいな。
本多:あ、じゃあ、ぜんぜん知らん人とも、知り合ったりするんですか?
工藤:そうですねぇ。役者の人とか、多いんすよ、ここ。
本多:え、それは、どうやって知りあうんですか?
工藤:なんか・・・「人の知り合いの、知り合い」みたいな。
本多:ああー、そういう。
工藤:でも、そんなに熱い思いを抱いてるってことは、ないです。

(※1)・・・夜のファンタジー映画『FLying Boat Float -飛行艇、浮かぶ- 』
出演:本多力 (ヨーロッパ企画) / 日子 / エマーソン北村
音楽:キセル 監督:工藤里沙 Produced by BCSF
ストーリー:Last Flight with my girl. Fantasy at night.
三郎は病気で死んでしまった恋人、二子の四十九日に彼女と夢の中で再会し、飛行艇に乗って一緒に最後の旅をする。
さようならまでのつかの間の時間、夜のファンタジー。
映画情報:http://www.bcsf.jp/





本多:でもまあ、バーの手ほどきを受けたいわけですよ。僕としては。それに、初めてなんですよ、女性にこれ出てもらうの。だからいままで、初めのお酒は、いろんなの頼んできましたけど・・・女性としては?
工藤:私の場合は、居酒屋が好きなんですね。なんでかって言うと、ビールが安い。
本多:ビールが好きなんですか? 
工藤:ビールしか飲めないんですよ。
本多:じゃあ、1杯目はビール?
工藤:そうですね。
本多:じゃあ、ちょっと、ビール頼みましょうか。(店員さんに)すいません、ビール2杯ください。
店員:バスペールエールか、熟撰か、スーパードライか。
工藤:バスペール。
本多:じゃあ、バスペールエール。

    (お酒が来る)

本多:はい、1杯目ー。かんぱーい。
工藤:かんぱーい。
本多:ん、なにこれ。なんていう?
店員:バスペールエール。イギリスのビールです。
工藤:イギリス。
本多:へー。イギリスのビール、初めて飲んだ。
工藤:おいしー。
本多:おいしい。
店員:おいしいですよね。
本多:飲みやすいですよね、なんか。軽い? 軽くもないか。
工藤:軽いかも。
本多:コクがある?
店員:飲みクチ軽いのに、コクがある。
工藤:イギリスのビールって日本であんまり飲まないですよね。
本多:へー、初めて飲んだ。バスペールエール。






工藤:あと、他になんかビールあるんですか?
店員:ありますよ。この辺に並んでるのがあるんですけど。メニューお持ちしますね。
本多:へー。
工藤:チョリソーとか、頼もっか。
本多:はい。ごはん食べてないんでしょ? 僕、なんとなく食べましたけど。

    (メニューを持って来てもらう)

工藤:あ、ありがとうございます。
本多:いっぱいあるー。「世界の瓶ビール」・・・「坂本竜馬」っていうの、あとで飲みましょうよ。

工藤:そうだね、ぜひ。
本多:え、じゃあビールは色々飲んだりしてるんですか?
工藤:えっと、飲んでなくて、ぜんぜん。
本多:え、飲んでないの? 最近飲んでないってこと?
工藤:えっと、お酒を全然飲まなかったんですけど、2年くらい前に、浅草に引っ越してきてから、ビールを飲むように。
本多:そうなんですか! それまで、じゃあ、飲まなかったんですか?
工藤:そう。3ヶ月に1回とか。
本多:それは、なんかキッカケがあって、飲むようになったんですか?
工藤:え、浅草に引っ越してきたことで・・・。まあ、あれだよね。「おいしいな」って気づいた。
本多:あ、それまでは、「おいしくないな」と思いながら飲んでた?
工藤:ビールとか、お酒とかもう、全然飲まなかったんですけど。
本多:へー。それからは、ビールを飲むようになって? なんか、女の人って、バーとかで、なんかこう、三角のグラスで、さくらんぼが入ってるようなカクテルを、飲むイメージがあるじゃないですか。勝手な先入観ですけど(笑)。
工藤:でも、ビールも・・・基本、居酒屋なんで。
本多:(笑)! 今みたいに、グラスでビール飲むことは、ない。ジョッキで飲む、と。
工藤:今日は、かなり上品な。でも私、ベルリン行ったじゃないですか?
本多:ああ、映画祭で?
工藤:そう。そのときは、ほんとにおいしかったんですよ、ビールが。
本多:え、ベルリンとかってね、「バー」みたいなんがあるイメージなんですけど、日本で言う「居酒屋」的なもんってあるんですか?
工藤:ないですね。
本多:バー?
工藤:バーっていうか、どこに行っても、みんながビールを飲んでいる環境。で、でドイツはビールグラスに、「ここまで注がないと、法律違反」っていう線がついてるんですよ。
本多:そんなんあるんすか(笑)。そこまで、ビールに厳しい国なんですね。
工藤:ビールに、すごい厳しい。それくらい、ビールに対する愛着がすごくて、種類もすごい多いんですよ。だから、すごい「おいしいな」と思って。



本多:ベルリン行ったのは、浅草にくる前? 後か。
工藤:後です。で、いつもビールを飲んで・・・。奥秀太郎さんていう監督の『カインの末裔』っていう映画の撮影に参加して、その映画がベルリン映画祭のフォーラム部門に出品したときに、奥秀太郎さんがスタッフの人みんな、ベルリンに連れてってくれて。
本多:太っ腹ですよね。
工藤:ねえ。で、いつも朝からビール飲んで。ベルリンの各地で『カインの末裔』上映するんですけど。で、その上映会行って。
本多:ええー。
工藤:そんとき私は、その模様を撮影してて。お客さんとかのQ&Aとか、そういう。
本多:トークショー的なやつ?
工藤:トークショーっていうか、見たお客さんから、質問とか受けたりするのを。
本多:へー。そん時にはもう、酔っ払ってるんですか?
工藤:なんか、私は・・・。ベルリンのビールって、飲んでみたら分かると思うんですけど、なんかすごいソフトで。
本多:え、このバスペールエールよりも? もっとソフト?
工藤:はい。もっとソフトで・・・(人が入ってきて、突如、盛り上がる店内)あ、今来たのがロンさん。看板の。
本多:あ、ロンさん。このバーの看板の、ロンさん。
工藤:そうそう・・・で、そんな感じで。
本多:じゃあ、けっこう毎日飲んでた感じ?
工藤:毎日飲んで。夜も飲んで、寝て、飲んで、みたいな。
本多:起きて、飲んで(笑)。へー。ビールづくし?
工藤:そうなんですよ。なんか、奥さんの現場自体が、「4日寝れなくてあたりまえ」みたいな。
本多:4日間?
工藤:しかも、座ってるんじゃなくて、動いてる状態で4日間とか。で、なんかみんなで朝ビール飲んで、ちょっと寝て、とか。
本多:あ、「寝るため」の。睡眠導入剤的な(笑)。
工藤:そういう、ねえ。すごいそんときは辛かったんですけど。でも、ベルリンに連れてってもらったときにも、スタッフみんなでビールをたくさん飲んだんですけど・・・。
本多:ああ、撮影のときの、スタッフのみんなと飲んでるビールの味と、ドイツでスタッフのみんなと飲んでるビールの味は、もう全然違った。
工藤:違いますねー。
本多:「寝なきゃ」ってことですもんねー。限られた、3時間後とかに、また撮影始まるから、それまでの間寝るための、ビールってことですもんね。
工藤:そうです、そうです。
本多:じゃ、奥さんにはものすごい感謝してる、と。
工藤:いろいろ勉強させていただいたし、感謝してます。



本多:ちょっともう、グラスが空きそうですけど。じゃあ、2杯目と一緒に、何か食べ物も・・・。2杯目は何飲みますか?
工藤:2杯目は、ビール。
本多:ビール? 何?
工藤:(メニューを見つつ)このへんとか・・・? ドイツのビールって、あります?
店員:ドイツですか・・・(ドイツビールを探す店員さん)。
本多:ああ、ドイツね。名前、分かんないんですか(笑)?
工藤:いっぱいあるんだもん、だって(笑)。あ、これとかなんか、ドイツくさい。
本多:「ベルビュークリーク」は・・・。ドイツなんかなー。ベルギーとかじゃないんですか?
工藤:あ、でもそのへんがいいと思うんだよね。なんか、ベルリンていうのは、瓶ビールなんですよ、基本。
本多:生じゃないんですか?
工藤:お店で飲む生ビールのことじゃなくて、スーパーで売ってるような、瓶。缶じゃなくって。全部、リサイクルして使うの。
本多:あー、そうなんですか! へえー。
工藤:全部、瓶で回収して。
店員:(ドイツビールを探し終えて)なんか、ベルギー勢が強くて・・・。ベルギーはいっぱいあるんですけど。
工藤:じゃあ、ベルギーの、ドライじゃないやつ。ありますか?
店員:じゃあ、「ニュートン」とか。青りんごの。
本多:ああ、青りんごのお酒? じゃあ、それで。
店員:ただ、1本しかないんです。
本多:あ、じゃあ1本で・・・。
工藤:じゃあ、青りんご飲みなよ。
本多:うん・・・。え、工藤さんは?
工藤:私は何か・・・他に、あるもので、オススメのものください。
店員:おすすめ。「ハートランド」がよく出るんですけど。
工藤:じゃあ、ハートランドで。
本多:「ニュートン」ってやっぱその、りんごの「ニュートン」だから、青りんごのビール?
店員:ああ!
本多:え、今気づいたんですか(笑)! ええー。これ、ちょっと撮っていいですか? お兄さんも一緒に。



本多:あ、いい感じで。男前ですね。
工藤:男前ですね。
店員:・・・ありがとうございます(笑)。
本多:載せちゃってもいいですか? ホームページみたいなんに。
工藤:「ヨーロッパ企画」ていう、京都の劇団なんですけど。映画にも、出てるんですよ。
本多:はい、まあ。あの、ぼちぼち、やってるんですけど。
店員:へえー。
本多:すんません。よろしくお願いします。
店員:こちらこそ。