[ヨーロッパスタジオ]>[本多、すべてのバーで]


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本多:じゃあ、今日は、よろしくお願いします。
大橋:よろしくお願いします。
本多:まず・・・お久しぶりです。
大橋:お久しぶりです。
本多:僕ら、幼稚園・小学校・高校・大学が一緒でね。
大橋:いちばん重要やと思う、中学時代が飛んでるから。
本多:そうやね。高校で再会したときも、「中学」が抜けてるから、微妙な再会やって(笑)。
大橋:何やったらちょっと、気まずい・・・。
本多:(笑)!! やっぱ、それは思ってた?
大橋:思ってた(笑)。
本多:じゃあその話はまた、おいおい。でも、はじめてやんね。吐夢くんとお酒を飲むのは。
大橋:そうやんね。
本多:まずじゃあ、「バーで1杯目」はどんなものを飲むんですか?
大橋:1杯目は、やっぱビール。
本多:ああー。やっぱビールが、一番多いですよねぇ。じゃあ、ビールを頼みますか? これは、どう頼んだら・・・(マスターに声をかけあぐねる、本多)。
大橋:じゃあ、僕、頼みましょうか。
本多:わ、かっこいい。
大橋:(マスターに)よこちゃんー。ビールを。
マスター:はい。
大橋:横田さん、っていうんですよ。
本多:横田さん。で、「よこちゃん」。

    (ビールが来る)

本多:すいませんー。ありがとうございます。あ、じゃあじゃあ、注がせてもらいまーす。これ、あってる? この注ぎかた。
大橋:たぶん・・・。てきとうで。あ、じゃあ

    (本多のグラスに、ビールを注ぐ、大橋さん)。

本多:じゃあ、かんぱーい。
大橋:かんぱーい。
本多:・・・吐夢くんが入れてくれた、僕のグラスのほうが、泡がキレイ。
大橋:たぶん、そっちより僕のグラスに入れてくれたほうが先やったから、泡が消えちゃったんやね。
本多:そっか。そこまで卑屈にならんでいい話やったか。
大橋:うん。・・・そんな人やったっけ(笑)?
本多:(笑)・・・。バーは、よく行く?
大橋:うん、めっちゃ行く。
本多:めっちゃ行くんや!
大橋:とくにここは、ほんとに・・・ひどいときは、毎日来てた(笑)。毎日はアレやけど、ほんと週に1回、2回くらいは。
本多:え、コンスタントにそれくらい?
大橋:そうやなぁ。
本多:行き先は、この店が多い?
大橋:ここ、やなぁ。ここは、安いから。
本多:でも、知らんかったら入りづらい感じのお店よね。
大橋:そうやねぇ。だから、入口を開けて中をチラっと見て、そのまま帰らはる人も、たまに。
本多:そういう人もいるんや、やっぱ。どういうときに・・・でもそっか、生活の一部なんやな。「こういうときに、バーに行きたい」とかじゃなくて。
大橋:ああー。ここの場合は、「来たら、誰か知り合いがいる」から。ちょっと、「家族的」というか。
本多:ここは、通い始めてどれくらい?
大橋:8年、9年っていうくらいかな。昔、ここで働いてたりもしてて。
本多:え、働きだしたのが始めやったん?
大橋:いやいや、最初はお客さんやって。まず大学の先輩が働いてて、で、飲みにくるようになって、気づいたら中に入ってた。
本多:気づいたら、カウンターの中に(笑)。そんなん、ありえるんや。
本多:それさ、店員さんの視点としてさ、ぜんぜん知らん人が、ひとりでお客さんとして来たときって、どういう感じなん? やっぱ店員さんも緊張すんの?
大橋:まあでも・・・最初は「おっ、知らん人やなー」と思うよね。そっから、ちょっと話しかけてみたり、する。で、向こうものってきて、キャッチボールができるようになってきたら、楽しくなる。
本多:ああー、そっか。やっぱ、話をしに来る。
大橋:そうやねぇ。ここは、そういう人が多いかも。でも、ほんまはジャズ喫茶やから、「静かに音楽を聴く」っていう人も、もちろんいてはるけど。
本多:じゃあ、ひとりで飲みたいときとかは、ちがう店に行くか、家に帰るか?
大橋:いや、ここでもひとりで飲むときもあるし・・・なんやろなぁ。
本多:オールマイティやなぁ。うわぁ。そっか、20代の前半でこの店に出会っちゃったから、他のとこには・・・。
大橋:でも、この界隈のお店は「ヨコのつながり」っていうか、けっこう働いてるもん同士が、お互いのお店に行きあったりするから、僕もこのへんのお店はだいたい行くし。
本多:まじで・・・。どうやったら、その輪の・・・サークルの中に入れるんやろう。
大橋:いやもう・・・通うことしか。
本多:そっか。「通うこと」か。働いてたときも、ビールを始めに頼む人が多かった?
大橋:そやね。「とりあえず、ビール」って。
本多:へぇー。じゃあ、ひとりで来た人どうしが、ここで会って、仲良くなって、とかも?
大橋:いやもう、そんなんばっかりやで。
本多:そういうのってさ、ここで会ったら喋るやん。でも、店の外で会うことって、ありえるの?
大橋:ありえるけど、ちょっとなんか、気まずかったりする。暗いとこでしか会ってへんし、昼間に街で会ったりしたら「あ、けっこう老けてるな」とか(笑)。
本多:あ、そういう見た目のね(笑)。え、じゃあ約束して「ランチでも・・・」とかいうのは、ならへん。
大橋:なかなか、ならんねぇ。
本多:お酒は、つよい?
大橋:うん、強いほうやと思う。
本多:昔っから強かった?
大橋:いや、飲みはじめのころは、大学生で、サークルとかでお花見とか行くやん。そしたらもう、ガンガン飲まされて・・・ゲーゲーしてた(笑)。
本多:ああー(笑)。
大橋:けどそれがあったから、今はもうそんなん、ないし。
本多:強くなんのかな?
大橋:なる、なる。
本多:ほんまに!? 「ならん」って聞いたよ。「医学的に、(強くは)ならん」って。
大橋:あ、何やったっけ・・・アセトアルデヒドが、どうのこうの、って?
本多:うん、そう。バンドのメンバーは、ここに来るの?
大橋:いや、みんなは来ないね。
本多:何人かは、来る。それは、別々に来ることが多い? それか、いっしょに?
大橋:メンバーと一緒に、プライベートで遊んだりは、あんまりしない。僕らは。
本多:えー、そういうもんなんか。まあ、劇団でも、ふだんから会うところもあれば、会わないとこもあったりとかするもんな。僕らは毎日会ってるんよ。
大橋:あ、そうなん? なんで? 毎日練習があるの?
本多:練習とか、会議とか。でも、友達もいいひんし・・・主宰の人の家が「ヨーロッパハウス」っていうんやけど、お酒を飲んだりはしないけど、こういうバーのような場所がその「ヨーロッパハウス」で。そこでみんな作業をしたり、ゲームをしたり、いろいろやったりするから。
大橋:へえー。
本多:「片山ブレイカーズ&ザ☆ロケンローパーティ」って、むっちゃ名前が・・・なんか、覚えにくそうで、覚えれるよねぇ。
大橋:そう? もっと正直に言ってくれていいよ。
本多:いやいや(笑)!
大橋:「ダサい」とか(笑)。
本多:はじめは「どうなんやろ?」って思ったんやけど、めっちゃ目立つし、ある意味、パッと覚えられるし。
大橋:そうやねぇ。よかったんか悪かったんか・・・よかったんかなぁ。
本多:吐夢くんは、バンドには途中で入ってるんやっけ?
大橋:そうそう。3年目・・・くらいに入った、かな。よく調べてきてくれてるなぁ。
本多:うん、ウィキペディアで調べて。
大橋:わ、僕らの載ってるの?
本多:載ってるでー。プリントアウトしてきた。ほら(見せる)。
大橋:ほんまやー。
本多:吐夢くんが・・・。2003年、2月。
大橋:そっか、もうそんな経つんかー。はー。
本多:もう、6年目。2003年ってことは・・・。
大橋:大学を出て・・・1年後。
本多:そうなんや。この片山さんも立命の人やんね? 「キークス」っていうサークルの。
大橋:うん、そうそう。
本多:だから、そのころから一緒にバンドやってるんやって思ってたんやけど。
大橋:いや、そのときは一緒には、やってなくて。まあ、ふつうに飲み仲間っていうか、サークルの仲間で。
本多:2人ともキークスには、いた。
大橋:そうそう。
本多:じゃあ、なんで入ることになったん?
大橋:メンバーの一人が、この近くの「ウサギ」っていうバーでアルバイトしてて、僕はそこによく飲みに行ったりしてて、すごい仲よくしてて。で、ちょうどそのころ、当時の片山ブレイカーズのメンバーが、大学卒業と同時に就職で何人か抜けたんよね。で、メンバーがおらんっていうんで、俺が。「やってみないかい?」っていうので・・・。
本多:「ロケンロー、やってみないかい?」って(笑)?
大橋:「いいぜー」って(笑)。
本多:「いいぜー」(笑)!! めっちゃ気だるい「いいぜー」やったなー、今の!
大橋:まあ、それは言ってないけど(笑)。
本多:そうなんやー。吐夢くんは、就職活動とか、しなかったん? 僕は、したんよ。で、ぜんぶ落ちて。それで演劇続けてるんやけど。
大橋:そうなんや! ・・・なんかね、卒業したら、「卒業生名簿」っていうのが、あるやんか。あれに、本多くんの横に就職先が「ヨーロッパ企画」って書いてあって。
本多:あった、あった(笑)!! あれ、むちゃくちゃ恥ずかしかったぁ〜。
大橋:いや、そういう大手の、外資系の、とか貿易関係の会社とかかなーって(笑)。すごいなーとか思ってたら、よくよく後で聞いたら・・・。
本多:「劇団やった」っていう。吐夢くんは、就活せんかったん?
大橋:僕は、親のたてまえ上・・・就活っていうほどのことじゃないけど「郵便局員」を、受けたんよ。
本多:そうなんや!
大橋:でもそんなん、やる気もなかったから、まあ落ちて。それからはなんか、モラトリアムな・・・アルバイトをずっと。
本多:そのころも、バンドはやってたん?
大橋:うん。大学時代にやってたバンドがあって、それをずっと続けたかったけど、卒業と同時にみんな就職しちゃって。バラバラになっちゃったから、メンバー募集したりとかして。
本多:そっかー。僕、すごい気になってたんやけど、「片山ブレイカーズ&ザ★ロケンローパティ」って、「ザ」と「ロケンローパティ」の間に星があるやん?
大橋:あるなぁ! なんやろ。
本多:僕らも「ヨーロッパ企画」って、劇団にしたら変な名前で。「宇宙企画」っていうアダルトビデオの会社あるやんか。だから、はじめのころはよく、「アダルトビデオ会社ですか?」みたいなことを言われたりしたんやけど。だから、「片山ブレイカーズ」は「つのだ☆ひろ」的な・・・。
大橋:ああー。何なんやろね、あの星は。僕、バンド名の由来とか、じつは知らんくて。なんか・・・ごめん(笑)。
本多:そっか。いやいや(笑)。
本多:ずっと、ベースやってるの?
大橋:ベースは、高校生のころから始めて、そっからずっとやってる。
本多:高校のときからバンドやってたん?
大橋:まあ、高校生のときは学園祭に出るために、みたいなんでバンドやってたよ。
本多:え!! まじでー。
大橋:うん。ハヤシとかと。
本多:ハヤシくんとやってたん!? ハヤシくんって、でも・・・バンド、ちゃうやろ? むちゃくちゃじゃなかった?
大橋:うん。ハードコア。
本多:えー、そっか。吐夢くん仲良かったもんな、ハヤシくんと。僕もいっとき、ハヤシくんと仲良かったときがあってん。
大橋:え、「いっとき」なん?
本多:うん。一緒にライブ行ったりしてた。精華大学にS.O.Bを見にいったりした。
大橋:S.O.Bとか、好きなん?
本多:なんかねぇ。好きやってさ。高校の時の放送曲のリクエストノートみたいなんに、ハヤシくんが「S.O.B」とか「YELLOW MACHINEGUN」とか、そういうのを書いてて。僕、そういう曲を聴いてる人っていないと思ってたから「ああーハヤシくん、こういうの好きなんやー」って話はじめて。
大橋:へえー。だって、サッカー部やったやんな? 本多くん。
本多:サッカー部が終わるのを、ハヤシくんが待っててくれたり、してて(笑)。
大橋:めっちゃ仲ええやん。一緒にアビスレコードとか行ったりしてた?
本多:行ってた行ってた(笑)。アビスレコードって今もあるやんな?
大橋:ある、ある。
本多:なんか、バンドの人が働いてなかった? えっと・・・、ほら・・・

    (しばし考えこむ、本多)

   あー出てこんかった。トシやなー。
本多:じゃあ、ちょっとここらで2杯目を。なに飲むん?
大橋:芋焼酎のロックにしようかな。
本多:それは、いつもの流れ?
大橋:いや、あんま流れとか決めてないから。そのとき飲みたいものを。
本多:じゃあ、今は芋焼酎を飲みたくなったってこと?
大橋:なったなぁ。
本多:まじでー。芋焼酎。そっかー。・・・飲みたくなるときって、どんなときなん?
大橋:分からん(笑)。
本多:気分やもんなー、それは。僕、かりんとう食べるときに、めっちゃ芋焼酎飲みたくなるねん。
大橋:かりんとうって・・・そんな食うことある?
本多:食うで! 食うねん! 家の近くにセブンイレブンがあって、そこの「職人気質」っていうシリーズがあって。それが、むちゃくちゃおいしい。焼酎にむっちゃ合うんよ。
大橋:試してみます(笑)。
本多:芋焼酎のロック、僕もじゃあ一緒ので。
大橋:(マスターに)よこちゃーん。芋のロックを2つください。
本多:「よこちゃん」、むっちゃ、優しそうな人やんなー。遠くで見ると、むっちゃ怖そうやけど・・・。
大橋:ほんま、むっちゃお世話になってる。
本多:じゃあ、いろんな吐夢くんを知ってるんや。ずっと成長を見てるってことやろ?
大橋:うん、そう。