[ヨーロッパスタジオ]>[本多、すべてのバーで]


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本多:じゃあ、よろしくお願いします。
しまお:はい。
本多:こんな感じで、ヌルっと始まるんですけど。
しまお:なに飲むんですか?
本多:いつも、僕は、相手の人とおなじのを頼むんですけど。
しまお:そっかそっか。じゃあ私ビールで。
本多:やっぱ、ビールですよね? みんなビールが多いんですよ。1杯目は。でも、ビールでいいですよ。
しまお:前ね、ビール飲めなかったんだけど。
本多:あっ、そうなんですか?
しまお:甘いお酒ばっかり飲んでたんだけど、最近、ビール飲めるから・・・じゃあ、生ビールの小にします。
本多:(店員さんに)生ビールの小を2つ、もらっていいですか? ・・・ビール、飲めるようになったんですか?
しまお:急に、飲めるようになったんです。
本多:なんで? いつ?
しまお:・・・覚えてない。
本多:(笑)。
しまお:でも、ハタチ過ぎてから・・・は、当たり前か。25歳くらいを、過ぎてから。
本多:それまでは、いわゆる「スクリュードライバー」とか「モスコミュール」とか?
しまお:そうそう、「モスコミュール」とか。
本多:「スクリュードライバー」は、違うんですか?
しまお:うん、違う。「カルーアミルク」とか。甘いやつ。
本多:そういうのばっか?
しまお:「カルーアミルク」・・・「モスコミュール」「カシスソーダ」「カシスジンジャー」。
本多:カシスはいけるんだ。え、他は? 焼酎とかは?
しまお:焼酎。ぜんぜん飲めない。
本多:え、じゃあもうビールか、甘いのか、だけ?
しまお:ビールか、甘いのか。でも・・・そうだね、そう。あと「マリブコーク」とか「マリブミルク」とかさ。
本多:「ラムコーク」とかは?
しまお:ああー「ラムコーク」は、アメリカっぽすぎるね。
本多:え、さっきまで「甘いかどうか」の判断基準やったのに、「アメリカかどうか」っていう判断基準が入ってきてるやん(笑)。
本多:じゃあ、1杯目!
しまお:乾杯!

    (お通しの皿を、しまおさんの方に置く、本多)

しまお:なんで、なんで? 食べていいよ。
本多:お腹いっぱい・・・。
しまお:私もすごい、お腹いっぱいなんだ。でもお腹いっぱいだけど、ぜんぜん食べれちゃうんだ。菜の花。春の、野菜ですね。
本多:ごはんは今日、もう食べてきたんですか?
しまお:うん。今日お昼、味噌作りしてきて。
本多:「味噌作り」?
しまお:お味噌を自分で作るの。麹と大豆と、塩を混ぜて、甕に入れて発酵させるっていうのを。「味噌作り教室」っていうのをやってきたんですよ。
本多:それは何、個人的に?
しまお:そう。
本多:えー。味噌に興味があるんですか?
しまお:前に作ったことがあって、すごいおいしかったから。
本多:今日つくったやつは、いつ出来上がるんですか?
しまお:ことしの10月くらい。
本多:あ、そんなかかるんだ!
しまお:うん。途中で、ひっくりかえしたりするの。カビをとったり。
本多:それは、しまおさんがまたその教室に行って?
しまお:ううん。自分の家で。
本多:あっ、もう家にあるの?
しまお:宅急便で送ってもらうの。
本多:今日作ったやつを、宅急便で送ってもらって、そこからもう自己管理なんですか? えー! けっこう、手間かかるんですね、じゃあ。7カ月。
しまお:うん。でも来年も食べれるし。腐ったりは、しないから。いいですよ。おいしいですよ。
本多:へえー! 何のきっかけで、なんですか?
しまお:エコ雑誌の取材で1回行って味噌を作ったことがあって、それがものすごいおいしかったから「また行ってみよう」と思って。それで、友達を誘って行った。
本多:へえー。すごい。リピーターだ。
本多:バーって、ひとりで来たりするんですか? これもう、みんなに聞くんですけど。
しまお:え、ぜんぜん。ここも、知り合いが働いてて・・・。
本多:それが、きっかけで?
しまお:そう。ひとりで来るようになったのも、初めてだったし。ちょっとしか来たことないけど。
本多:ひとりで、来たことはある? それは、友達が働いてるときに?
しまお:うん。
本多:じゃあ、ぜんぜん知らんバーとかにひとりで行くのは?
しまお:行ったことないかなぁ。なんか、飲み屋にみんなで行って、その帰りに2次会でとか。
本多:ああ、何人かで。やっぱじゃあ、少人数になったときに行くん?
しまお:うん、少人数ですねぇ。
本多:じっくり話せるから?
しまお:分かんない(笑)。どこだって、ゆっくり話せるじゃん。路上だって。ファミレスとかでも、ぜんぜんいいじゃないですか。
本多:じゃあ、そんなにバーに来る文化は、ない?
しまお:うん。「バー文化」なかった。お酒もそんな飲んでなかったし。でも10年くらい前に、私の家の近くにバーができて。そこはお昼もランチとかやってるんですけど、そこはすごいおいしいので、家族で行ったりする。お酒はあんまり飲んだりしないけど。
本多:そっか・・・。なんか、すごいイメージとして、しまおさんがお酒を飲めるイメージで、だから人が集まる場所にすごい行くようなイメージがあったんですけど。
しまお:ぜんぜん、そんなことないですよ。
本多:でも、むっちゃ交友関係広いんじゃないですか?
しまお:ん〜・・・。広くは、ないよ。
本多:まじで? え、友達いっぱいいるでしょ?
しまお:いない、いない。そんなにいない。浅く顔を知ってる友達はたくさんいるけど、仲いい、というか「しょっちゅう遊ぶひと」は決まってる。
本多:なんていうの? パーティ(語尾下げ)? パーティ(語尾上げ)?
しまお:パーティ(語尾上げ)? クラブ?
本多:あ、クラブ。クラブは?
しまお:行かない。・・・(メニューを見つつ)ちょっと食べものを・・・。お通しで火がついた。・・・でも、さっきすんごい食べたからなぁ。山芋としいたけのいそべ揚げ食べようかなー。ああーでも、待てよ・・・。私ほんとに、食べたんだ。スパゲティーと、ピザと・・・。
本多:炭水化物(笑)。
しまお:パフェも食べたし。
本多:まじで!?
しまお:がまんするわ、ちょっと。ね。・・・そう、だから、お酒はあんまり飲めなかった。最近はちょっと飲むようになったけど、それでも2杯とか、3杯くらい。
本多:飲んだらどうなるんですか?
しまお:いや、あんま変わんないよ? あ、でも顔が赤くなって、ちょっと陽気になるくらい。
本多:ほんとに? でも昔、打ち上げ来てくれたじゃないですか。そのときかなり陽気になってた記憶があるんですけど。
しまお:そうかなー。
本多:記憶がなくなったりっていうのは、ない?
しまお:一切ない。もう、うちの父親がすごいお酒が強くて、すごい飲むんですよ。それで、小さいときにアパートで一部屋に住んでたから、お父さんが酔っ払って帰って来たりとかして。それで、トイレが共同のトイレだったの。だから、そこまで行かないで、家の中で吐くのね。
本多:お父さんが?
しまお:そう。洗面器もってきて。最悪でしょ?
本多:ええー! 最悪!
しまお:小学校2年までその家に住んでたんだけど、すんごいしょっちゅうだったから。だから、それがイヤで、お酒あんまり飲まなくなった。「酔っぱらい」の記憶がイヤで。
本多:抑止力になって。
しまお:うん。あとまあ、うちのお母さんもあんまり飲まないから。
本多:でもね、しまおさんって人とすぐ仲良くなれる気がするんですよ。
しまお:そんなことないですよー。超、距離置いてるもん。
本多:まじで?
しまお:たまたまだよ。ヨーロッパの人たちは、みんないい人ですから。でも、諏訪さんだって距離あるし、永野さんだって距離あるし。中川さんなんて、ぜんぜん近づけないし。酒井くん・・・酒井くんは、いいのか。土佐くんとか、ぜんぜん喋れない。
本多:それは何なんですか? その違いは。
しまお:ないない(笑)。でも向こうが、あんまし・・・。
本多:そっか、初めて観に来てくれて、打ち上げみたいなんで一緒に飲んだときに、酒井とか僕とかいたけど、中川さんはいなかったから。とか、そういうことですかねぇ?
しまお:でも、中川さんとか土佐さんとか、とっつきにくいでしょ?
本多:そう? 中川さんはそうかも知らないですけど、土佐さんとかすごい喋りますよ。女性とか。
しまお:ほんとー? 難しい、土佐さん。
本多:「難しい」って(笑)。なんなんやろ・・・。ちょっと、男前やからじゃないですか? 中川さんとか、土佐さんとか。
しまお:ええ〜? 中川さんと土佐さんがぁ〜? 酒井さんは分かるけどねぇ〜。って、こんな話していいんですかね(笑)。
本多:いやいや、しまおさんがよければ。
しまお:じゃあ私の「ヨーロッパ評」にするわ。
本多:(笑)。でも、けっこう舞台観に来てくれてるじゃないですか。だいたい毎回来てくれてるから、もう距離も縮まるじゃないですか。
しまお:と、思いきや(笑)。そんなことないですよ。でも、私の予想では諏訪さんはぜんぜん心を開かないですよ。
本多:ん〜? まじで?
しまお:そんなことない?
本多:いや、分かんない。もう僕ら10年一緒にいるから。
しまお:あ、そっかー。警戒心が強いとか?
本多:あ、それはあるかも。そういうのに敏感ですか?
しまお:敏感、敏感。敏感です。
本多:じゃあ、あんまり人に嫌われたりしないほうですか?
しまお:私? いやぁ〜分かんないなぁ〜。でも、自分が苦手と思った人にはあんまり近づかないから、向こうがどう思ってるかは分かんないけど。
本多:え、苦手とかあるんですか?
しまお:そりゃあるよー! 図々しい人とか、すごい嫌いだもん。
本多:まじで! 意外! ほんと誰にでもこう・・・。
しまお:そんなことないですよ! 図々しい人と、過剰におしゃれな人が嫌い。
本多:なんで(笑)?
しまお:なんか、ファッションのことばっか考えてる人が嫌い。
本多:じゃあ別に、ファッションの話とかせぇへんけど、むっちゃおしゃれな人は?
しまお:あ、そういう人は、すごい好きだけど。なんていうかなぁ・・・「スカしてる人」が嫌いなの。おしゃれっていうか。
本多:スカした人と、図々しい人?
しまお:そう。ヤだ。
本多:じゃあ、どんな人は自分から話しかけたいと思うんですか?
しまお:・・・自分から話しかけたいとか、ないですよね。「お互いに惹かれあう」みたいな、感じ。分かんないけど(笑)。でも、なんとなく同じニオイを、かぎわけて、ねぇ。
本多:うん。そうですよね。角ちゃんとか、仲いいでしょ? 角田さん。
しまお:うん、角田さんすごい好き。
本多:ねぇ。おなじニオイ、するような気がします。永野さんとかも、しそうですけどねぇ。
しまお:永野くんはねぇ・・・ちょっと遠慮がちなのかなぁ。
本多:お互い?
しまお:いや、永野さんが・・・何なんだろうねぇ。
本多:じゃあ、ヨーロッパランキングをちょっとつけて下さいよ。
しまお:いいですよ(笑)。
本多:今ね男の俳優が、石田でしょ、酒井、諏訪さん、角田さん、土佐さん、中川さん、永野さん、僕本多、あと上田くん。ベスト3を。
しまお:何のベスト3?
本多:男として。
しまお:男として? 男としてはじゃあ、角田さんー・・・。
本多:早! 早いっすね(笑)。びっくりした。角田さん?
しまお:うん、角田さんー。諏訪さんー。・・・私ね、諏訪さんが「セクシー1位」なの。
本多:セクシー1位!? なんで、どこが!?
しまお:男らしいじゃないですか。
本多:「どっしりしてる」ってことですか?
しまお:うん。かっこいい。男としてかっこいいと思う。男らしい。で、角田さんと諏訪さんは同立1位で。
本多:3位は?
しまお:え、まって本多くんも入ってる? ちょっともう1回言って。
本多:石田でしょ? 酒井、中川さん、永野さん、土佐さん、本多・・・。
しまお:じゃあ、本多くんが3位。
本多:ああーよかったぁー。
しまお:で、4位が永野さんかな。永野さんも、かなりいい線いってるんですよ。・・・すごい私、偉そうだけど(笑)。このうえなく、偉そうだけど。
本多:(笑)いやいやそんなことないですよ。本多、3位だと。男らしいから?
しまお:そうですねぇ。本多くん、諏訪さん、角田さん。
本多:・・・ぽっちゃり系が好きっていうこと?
しまお:うん、ぽっちゃり系が好きっていう(笑)。でも角田さんはガリゲソになっちゃったじゃん?
本多:ガリゲソ(笑)。
しまお:うん、痩せて。諏訪さんダイエット始めたはずなのにねー。
本多:僕もダイエット始めたんですけど。角田さんと同じ・・・。角田さん、スポーツジム通っててプールで泳いでるんですけど、僕も同じとこ入って、同じメニューやってるんですけど、もうついていけないですもんね。
しまお:え、ハードってこと?
本多:ハードです。角田さんの水中ウォーキングとか、むちゃくちゃ早いですよ。おばちゃんとかブワー抜いていきますもん。
しまお:ええー! スイミングで痩せたって言ってたもんね、角田さん。
本多:クロールも、もう水泳選手並みの。
しまお:かっこいいじゃないですかー。ぜんぜん泳げないからなー。
本多:あ、泳げないんですか?
しまお:水中エアロとかやらないとね。
しまお:・・・ちょっと、もう1回食べもののメニュー見ていい(笑)? 「揚げ」じゃないほうがいいかなぁ。
本多:やっぱね、女の子やから気ぃつけますもんね。揚げ物はね。でもぜんぜん、昔と比べたら痩せてるじゃないですか? 高校・中学ぐらいの写真とくらべたら。痩せたじゃないですか。
しまお:そうですかねぇー。(店員さんに)あ、「キュウリの漬物にんにく風味」ください。・・・でも、痩せてないですよ。一時期痩せて、でもまた太ってる時期。一番太ってたのが高校生の時期で、もう何でも食べてたからね。高校から家に自転車で帰るあいだ、自転車に乗りながらでも食べてたもん。
本多:つねに食べてた。なんで? ストレス? 食欲旺盛?
しまお:分からないけど、まあ食欲旺盛なんですよね、きっと。なんかね、ジャイアントカプリコを毎日食べてた。
本多:(笑)! 女子高生が? ジャイアントカプリコを?
しまお:しかも、はじめのうちは、学校までバスとか電車乗り継いで行ってたんだけど、めんどくさくなって自転車通学にしたんですよ。そしたらもう、公共のものに乗ったり、寄り道したりすることがぜんぜんなくなったから、ジャージになっちゃって。
本多:あ、私服やったんですよね?
しまお:そうそう。私服だったんだけど。
本多:まわりはみんなアレでしょ? 制服を自分らで作って、ルーズソックスとかはいてたのに。
しまお:はいてたし、おしゃれな子はちゃんと、おしゃれしてたのに。私はジャージ着て、体育の授業がある日はそのまま体育やって、そのまままた授業受けて。ぜんぜん着替えず。それでまたおやつ食べながら自転車乗って帰ってた。
本多:え、女子校ですか?
しまお:ちがう、共学。
本多:好きな子とか、いなかったんですか?
しまお:いない。
本多:興味ない?
しまお:興味なかったことないけど、できなかった。
本多:好きな子が?
しまお:うん。びっくりした。好きな子って、できないこともあるんだなーって思った。
本多:え、それまで、中学までは好きな子とかいた?
しまお:ふつうに。でもべつにそんなのさ、「流行り」で好きになったりするからね。「この男の子がモテる」っていうと、みんなそっち行ったりするじゃん。
本多:あ、そんなんあるんですか?
しまお:えーでも、だいたいそうじゃなかったかなぁ。小・中学校とか、好きな男の子とか、ほとんどみんな一緒だったことない?
本多:そっか、そうやった! ああー「流行り」にね。
本多:むっちゃ、大人っぽい雰囲気のお店ですよね。
しまお:堀部くんとここ来たよ。その、バイトしてる人が10個くらい年上なんですけど、堀部くんと友達だったの。
本多:あ、堀部さんって恵文社の店長の? へえー。そういう、京都に友達がいるのとか・・・って、なんで、知り合いなんですか?
しまお:京都の友達は、常盤響さんていう、デザイナーやったり写真撮ったりしてる人がいるんですけど。仲良くしてたから、常盤さんがDJやったりするときに、私も京都行って遊んだりとかしてたんですよ。で、トークショーとかを京都でやろうって言われて行ったり、DJやるときについていって、クラブで本を売ったりとか、させてもらってたんですよ。
本多:へえー! しまおさんの本を? じゃあ、そういうとこで、どんどんつながりが増えていく感じなんですか?
しまお:そう、それで堀部くんとか、JET SETにいたときかな。あと、HALFBYの高橋孝博くんとか、仲良くなって。
本多:へえー。なんかね、いろんな職種の人とかと仲良いじゃないですか。役者で仲いい人とかいます?
しまお:役者!? 演劇系ってこと? ええー。演劇系で仲良いひとは、いないんじゃないかなぁ。
本多:ヨーロッパだけ?
しまお:ヨーロッパか、・・・河井克夫さんは仲いいですけどね。河井さん役者やってるけど、本業じゃないもんね。ううーん・・・。
本多:なんかやっぱね、職業によって違いとかあったりするんですか?
しまお:いや、ぜんぜんないですよ。べつにぜんぜん変わらないかな。・・・杉作(J太郎)さんと、仲いいけど、役者じゃないもんねぇ。自然と同業者の人が、仲いいひと多いですけどねぇ。
本多:同業者ってね、しまおさんって肩書き多いじゃないですか。コラムニストとか。
しまお:でも、コラムニストが主じゃない?
本多:でも、役者もやってるでしょ?
しまお:役者なんかやってないよ(笑)。
本多:やってるじゃん! 『クワイエットルームにようこそ』出てたじゃん!
しまお:そんなの、出てるうちに入んないよ!
本多:なんで怒るんですか(笑)。ラジオのDJもやってるし。
しまお:やってない!
本多:ラップも歌ってたし。
しまお:やってない、やってない! そんなの!
本多:なんで、ぜんぶ否定すんの?
店員さん:いつも聴いてるよ。宇多丸の。
しまお:うそー。宇多丸のやつ?
本多:「ミューズの引き出し」ねぇ。
しまお:おもしろいよ。「ミューズ」。
店員さん:ご活躍なんですね。
しまお:いや、そんなことはないんですけど(笑)。
店員さん:キレイになったもんね。

    (と、言い残して去る、店員さん)

しまお:ほんとですか!?
本多:なんで、捨てゼリフみたいにして去っていくんですか(笑)。
しまお:(注文した、きゅうりの漬物を食べて)おいしい!
本多:これ、なんですか?
しまお:しょうが。好ききらいあります?
本多:僕、ないです。あります?
しまお:レーズン。
本多:レーズン? 食べれないんですか?
しまお:うん。
本多:・・・じゃあ、そろそろね、2杯目にね。
しまお:そっか。2杯目が、(連載の)2週目なんですよね。私4杯飲めるか分かんないよ。え、私とおなじもの頼むの?
本多:だいたい。でも、そこでソフトドリンクはさんでも、ぜんぜん構わないですよ。なに飲むんですか? ビール飲んで・・・。あ、ビールか甘いのか、か。サワーとかは飲まないんですか?
しまお:あ、梅酒とかいいねぇ。
本多:梅酒、なにで飲みます?
しまお:ロックがけっこう、好きなんですよねー。梅酒は、何か種類があるんですか?
店員さん:あ、1個だけ。自家製のやつが。
しまお:あ、ほんと? じゃあ私、梅酒のロック。
本多:2つください。・・・ちょっとこの様子、写真とっていいですか?

    (写真撮影、撮ったのを見て)
本多:うわ、肉がヤバイ! 僕、ふとったでしょ?
しまお:あんま、変わった気はしませんけどねぇ。私、今日歩いて帰ろ。
本多:歩いて帰れるんですか? それは、「太り」を気にして?
しまお:うん。「太り」を気にして。
本多:でも、30歳をこえたらまた・・・。僕、25歳こえて肉体的にそうとう太るようになったんですよ。30でまた変わったりするんですかねぇ。
しまお:うーん、体型は分かんないですけど、24こえてから記憶力がすっごい弱くなった。ぜんぜん、覚えてらんなくなった。
本多:ああー。昔のことは覚えてるけど、新しいことがあんまり入ってこないっていう。あれ、何なんですかね。
しまお:でもなんかこう、あれでしょ? 容量が決まってるってことでしょ?
本多:もうじゃあ、いっぱいってことですか!?
しまお:「いっぱい」じゃないのか。ええと・・・メモリがあって・・・うまく説明できるかな・・・(しばし考え)・・・だめだ、忘れちゃった。
本多:もう、それすらも忘れてる(笑)。
しまお:ビーカーがあって・・・。
本多:水が入ってて、とか?
しまお:記憶が・・・あってー。・・・新しいものが、ないんだよ。
本多:新しいものが、ない? なにその(笑)。
しまお:新鮮さが、ないんですよ。子供のころは、初めてのことがいっぱいあったけど。
本多:ああ、それはもう経験しちゃってるから。どんどん、今までの経験とおんなじことやから。
しまお:それ、記憶力に関係あるかな。なんだっけな、ビーカーがあって・・・。
本多:そこに戻るんすね(笑)。
しまお:なんだっけなー。
本多:ヤバイ。
しまお:待って。「子供のころの10mmが、大人の1mm」とかなのかな。
本多:新鮮味、いっこも関係ないじゃないですか。
しまお:忘れちゃったぁ。
本多:うわぁ。でも、そうやって諦めたら、1個脳細胞が死ぬんでしょ?
しまお:でも、考えすぎても脳細胞が死ぬんでしょ?
本多:じゃあ、何にせよ死ぬんですね(笑)。
しまお:がんばって思い出そうとしてたら、「がんばって思い出そうとすることで、死ぬ」って言われて。どうすればいいのかなって。
本多:もう、だめじゃないですか。
しまお:もうだめなんだよ。でも、まだ諦めちゃだめなんだよ。もうちょっと。40歳・・・45歳まで。
本多:45?
しまお:うん、50歳まで。
本多:なんで、どんどん増えていったんですか今。50まで? 60とかじゃなくて? 還暦とかじゃなくて?
しまお:結婚するまでがんばって・・・まあ、生きてる限りがんばるよ。
本多:あ、個人的な問題? 一般論じゃなくて。
しまお:うん、そう。