[ヨーロッパスタジオ]>[本多、すべてのバーで]


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店員:ずっと聞きたかったんですけど、山本さんですよね?
山本:はい!
店員:僕、『パッチギ! LOVE&PEACE』出さしてもらったんですよ。まあ、あの、ぜんぜん目立たないとこなんですけど・・・。
山本:おお! どのシーンに?
店員:国土館のメンバーなんですけど。
山本:えっ、じゃあ清水くんの?
店員:いや、健太さんの下の「金閣・銀閣」っているじゃないですか? その、「金閣」の右腕なんですよ。
山本:へえー!
店員:「金閣」だから、アワノさんです。清水さんって誰でしたっけ?
山本:「キョンジャ」の弟。
店員:ああー清水くん。清水くんとは、絡んでないんですけど。
山本:なんか、清水くんが「消火器を重そうに運ぶ」のに、2時間演技指導されたって。
店員:あそこねぇ! 僕いちばんおいしいシーンやったのに、ぜんぶカットされたんですよ。
本多:へえー! アフロで出てたやつだ。
山本:プロデューサーさんに「あのアフロ、ちょっとやりすぎだね」って言われて。「いやだって井筒さんが、かぶれって言ったのに」って(笑)。「俺のせいじゃない」って。
店員:何か、(食べもの)入れましょうか?
山本:ああ、じゃあ何か汁ものっぽい・・・。
店員:汁ものですか! 微妙ですけどこれ、作りましょうか? 300円ですけど、大丈夫ですか?
山本:ああー! おいしそう! 大丈夫です。
店員:(本多を見て)役者さんですか?
山本:「ヨーロッパ企画」っていう劇団の役者さんで、『サマータイムマシン・ブルース』の、未来人役で。
店員:なんか、見たことある。
本多:なんか、ちょいちょい・・・舞台が主なんで、あれなんですけど・・・。『パッチギ』も、メンバー全員でオーディション受けたんですけど、全員落ちたっていう。
店員:全員で(笑)。全員て逆に面白いですね。
山本:総出で行って、全滅(笑)。
本多:なんかねぇ。あんま、ないかんじですよね。
店員:僕、カネマツマサトってい言います。
本多:あっ、本多です。
店員:またいつか、共演できる日を。がんばります。
本多:じゃあ、乾杯ー。

(乾杯)

本多:めっちゃかっこいいじゃないですかー。「山本さんじゃないですか?」って言われること多くないですか?
山本:ない、ない。
本多:ほんとに?
山本:たまーに、1年に1回くらい。映像関係の学校行ってて、監督志望の人とかに声をかけられることは、あるけど。そんなにない。1回、下北沢で「あっ、ばかの人だ!」って言われたことは、ある。
本多:「『ばかのハコ船』の人だ」が、「ばかの人だ」に(笑)。 そういうとき、どうするんですか?
山本:あっ、ハイそうです! って(笑)。
本多:だって、1回見たら絶対忘れないじゃないですか、山本さんの顔って。
山本:でもこのあいだオーディション受けて、落ちた理由が「もうちょっと、個性的な顔の人を探してる」って言われて。
本多:これ以上、個性的な顔なんか・・・。
山本:いやいや、アンタに言われたくない(笑)。
本多:いやいや。僕はギリギリのところですけど(笑)。へえー、オーディション。どうやったら受かるんですか?
山本:知らないよ、そんなの。やっぱね、「求心力」じゃない(笑)?
本多:わあー。
山本:やっぱね、人の心を惹きつける力がないと、受からないよ。
本多:くっそー、ハラ立つー(笑)。
山本:どうやって、そんなもん身につける? っていう話だよ。
本多:ほんとですよねぇ。普段が大事なんですかねぇ。普段、休みの日とかは・・・?
山本:ひとりでゲームしたり、映画観に行ったりしてる。
本多:ひとりが好きなんですか?
山本:ぜんぜん! 最近俺、いろんな人に「飲みに行きましょうよ」って誘ってるんだけど・・・まあー来てくれないよね。
本多:求心力、全然ないじゃないですか!
山本:ない(笑)。誘う時間が遅いからかもしれない。
本多:え、何時とかですか?
山本:終電間際。
本多:それは、来ないでしょ!
山本:いい感じに酔っ払ったころに、電話してるもん。
本多:ひとりで?
山本:ひとりでは、飲まないから、男だけで何人かで飲んでて「ちょっと、誰か呼ぼうよ」って言って。
本多:そりゃもう、ダメでしょう。終電のときなんか、ねぇ。下北とかで飲むのが多いですか?
山本:下北とか、渋谷、新宿。この3か所で。
本多:下北って、京都っぽい感じがするんですよね。
山本:京都っぽい?
本多:なんか、静かな感じじゃないですか。そんな、交通量多くないし。
山本:下北? うっそー。東京っぽいと思うけど。
本多:出身は、田舎ですか?
山本:ド田舎。
本多:じゃあ、SF映画とか観るの大変じゃないですか?
山本:SF映画とか、大作映画とかは・・・。福井でも、ちゃんと映画館はあります!
本多:いや、そんな「映画館がない」とか言ってるわけじゃないですけど(笑)。
本多:山本さん、主演映画あるじゃないですか?
山本:あるよ。これから、待機してるよ。
本多:え、言っちゃっていいんですか?
山本:いいよ。『童貞放浪記』。
本多:あ、「mixiニュース」で、見ましたよ。
山本:「30歳の童貞」役で。
本多:それできるのは、山本さんしかいないですよねー。今、30代の役者で。
山本:いるよ。
本多:いや、いないっすよ。
山本:本多くんも、30歳になったら、できる。
本多:いやー、ムリっすムリっす。童貞じゃないですもん。
山本:童貞っぽいもん、顔が。役者のジャンルとしては、「童貞」。
本多:ジャンルとしては、童貞ですけど。それはまあ、そう思うんですけど。
山本:あの、普通の感じの彼女(笑)。
本多:ちょっと、やめてくださいよ! ひとの彼女を。バカじゃないですか(笑)!?
山本:可もなく不可もない。
本多:いいでしょべつに! 会ったことありましたっけ?
山本:ない。
本多:知らないんじゃないですか、ああよかった。
山本:写真は見せてもらった。
本多:あ、僕見せました?
山本:普通だった。いたって、普通だった。
本多:いや、僕のフィルターを通すと、そりゃカワイイですよ。なんですかその「童貞っぽい」って。「モテない」ってこと?
山本:「ブサイク」ってだけでしょ?
本多:でも山本さん「ブサイク」じゃないでしょ?
山本:いやいや。
本多:「ブサイク」か。
山本:「ブサイク」では、ない。「個性的」。
本多:(笑)。ブサイクな人に、良いような言いかたしたら「個性的な顔」っていう。
本多:そうそう、主演。僕もね、30分のドラマなんですけど、初めて1回主演をやったんですよ。
山本:えっ、何?
本多:えっとね、WOWWOWでやってた「藤子・F・不二雄のパラレル・スペース」っていう。
山本:ああー!
本多:監督が筧昌也さんで。『Sweet Rain 死神の精度』の監督の・・・出られてましたよね?
山本:うん。
本多:で、僕が主演で「モテナイ君」っていう役で。
山本:♪モ〜テナイくん、モ〜テナイくん。
本多:なんすか、それ。
山本:これ「人間マンダラ」の。
本多:ああー! ・・・え、何ですか?
山本:これ、島田紳助さんの、関西ローカルでやってた番組の 。
本多:ああー!「絶叫〜告白!」とかのやつですね! ああー。
山本:「モテナイくん」。懐かしい〜。
本多:そうそう。「モテナイくん」っていう。僕のは「茂手内(もてうち)」っていう名前で、「モテナイくん」っていう。で、最後結ばれる相手が麻生久美子さんだったんですよ。
山本:あらー!
本多:麻生さん、むっちゃキレイで。
山本:俺、Vシネの助監督やってたときに、深夜ドラマの助監督やったこともあって。そのときの主演女優が、麻生さんだった。『カンゾー先生』の、直後。
本多:じゃあ、だいぶ若いころですね。麻生さん、むっちゃみんなに気ぃ使ってくれるし・・・。
山本:麻生さんは、助監督やってたことを覚えてなかったんですけど、俺がケラさんの舞台に、初舞台で出させてもらったときに・・・。
本多:ああ、KERA・MAP?
山本:うん。なんか「山本さん、麻生さんから面会来てますよー」って。「ええー! 覚えててくれたのかな」って会ったら「初めまして」って。
本多:ええ(笑)。
山本:いやいや、って(笑)。でも、「私、ファンなんです」って。
本多:うわー! 嬉しい! けど・・・。
山本:「僕、じつは助監督やってたんですよー」って。覚えてなかったけど、でも、麻生さんの中では面識ないのに、わざわざ面会で挨拶に来てくれたのが、めちゃくちゃ嬉しくて。
本多:ええー! それは、嬉しい。すげぇ。
山本:これ、いい話?
本多:いい話ですよー。・・・自慢話ですけどね(笑)。
山本:(笑)。麻生さんに「ファンなんです」って言ってもらった。いいでしょ?
本多:いいなあー。むっちゃ、いい人生じゃないですかー。いいなー。
山本:麻生さんに言われてないでしょ? 「ファンなんです」って。
本多:言われてないです。言われないでしょ、そりゃ(笑)。
山本:言われないと!
本多:うわぁ〜! 上に立たれたー上から目線やー。
山本:言われないと!!
本多:でもこの前芝居観に行ったら麻生さん来てて、「ああー」って声かけてくれましたよ。
山本:「ああー」だけでしょ? 「ああー・・・(誰でしたっけ)?」「本多です」「あ、本多さん」でしょ?
本多:いやいや! 「本多くん」って言ってくれましたよ、ちゃんと。
本多:そうそう、主演と脇役の、使い分けみたいな意識ってあるんですか?
山本:意識はしてるんだけど・・・あんま、変わんないかもしんない。意識っていうか・・・松重豊さんに教えてもらって。・・・「脇役は主役を、ちゃんと照らさないとダメだ」って。
本多:照らす。おお。
山本:そっから何か意識して・・・「引きたて役」というか。一番は、やっぱ作品全体の邪魔にならないようにする、っていうか。どれだけ作品に、一員として貢献できるかっていう。
本多:そこが、一番なんですよねぇ。
山本:そうだよ。「ひとりよがり」になりがちなんだけど・・・ちゃんとまわりも見えてる役者さんになりたいなぁって。
本多:役を演じるときは、役になりきる?
山本:・・・分かんない(笑)。
本多:分かんない?
山本:「役になりきる」というよりは、「自分が呼ばれたっていうのは、どういうことなんだろう」っていうのを考えるかなぁ。
本多:はあー。
山本:「何を求められてるんだろう」って。・・・「役になりきる」っていうのは、あんま考えないかもしれない。「監督が、どういうものを求めてるんだろう」とか。どういう期待があって、どうやったらその期待に応えられるかっていうのは考える。「役になりきる」っていうのは・・・考えてるかもしれないけど、自分ではあんま意識してない。
本多:それって、監督とかをやってた経験があるからかも、分かんないですよね。
山本:使いやすい役者さんに、なりたい。めんどくさいのに、ならないように(笑)。「なんでもできます」「なんでもやります」って。
本多:でも、初めての監督さんと仕事するときとか、めっちゃ不安にならないですか? 
山本:初めてに限らず、緊張するよ。初めてじゃない監督さんにしても、また呼んでもらったってことは、もっと期待されてるってことだから「それに応えられるんだろうか」とか。
本多:心がもう、ヒリヒリしますよね。ウゥー! ってなるんですよ。
本多:それってもう、一生変わらないんですかねぇ?
山本:いやぁ・・・俺、最近そういうことは、あんまり考えないようにしてるよ(笑)。
本多:はー。楽にできますか? それって。
山本:楽・・・楽に。気持ちが楽にならないと、ねぇ。体も自由に、思いどおりに動かせないし。気持ちが楽にならないと「こうやりたい」って思っても、そのとおりにできないし・・・実力が発揮できないから。実力が発揮できるように、気持ちを楽にするためのことは、したいよね。
本多:呼ばれて、緊張してねぇ。ガチガチで・・・そんなん、求められてるわけじゃないですもんねぇ。
山本:「この人、ふざけてんのか」って思われても、自分の実力が出せるんだったら、リラックスしてやれたほうが全然・・・自分も気持ちいいし、できた作品も、いいような気がするから。
本多:そっか・・・どれだけ気持ちのうえで、楽でいられるか。そのために努力する、みたいなことですよね。
山本:仕事しやすい環境を、自分で作れるようになれたらな、と。
本多:いつか、僕も山本さんと共演できるときに・・・。
山本:そっか! 1回も、ないもんね。
本多:ないです、ないです。僕、ほかにこんな人いないですよ。共演とか、したことないのに。撮影現場で会ったりとかしたら、また違う顔とかやったら嫌ですけどね(笑)。
山本:ずっとゲームばっか、してたりして(笑)。「この人、ぜんぜん来てくれないよ」って。「まわりとのパイプにも、なってくれないし」って。
本多:なって欲しいところですけどねぇ!!
山本:そんなこと言って、長澤まさみちゃんの連絡先とか知ってるんじゃないの?
本多:知るわけないじゃないですかー! 100パー知りたかったですけど、無理っす無理っす。・・・というわけで、いつか共演してくださいっていう感じで。
山本:またね。今日は、俺のおごりで。
本多:うわ、やらしい(笑)! でも今日は、ガールズバーにも連れてってもらって。すごいいろんな初体験。
山本:こういう機会に便乗して、ああいうところに行かないとね。
本多:そうですね。こういう名目があってこその(笑)。ほんとに、今日はありがとうございました。