[ヨーロッパスタジオ][雪の街〜砂漠の国  座長ホットライン]>[第5回]





第5回

 
永野:もう、あと2週間で本番ですね。
中川:そうですね。いまは、タタキ中で。(※1)いつもだったら、ヨーロッパ企画全員でひとつの舞台作るんですけど、今回はチーム分かれてるから。
永野:そうなんですよ。
※1…タタキ、舞台作業のこと。
中川:砂組の「苦悩のピラミッダー」の舞台はヨーロッパのメンバーで作って、雪組の「冬のユリゲラー」は、さすがに同時は難しいんで、外部の業者さんにお願いして作ってもらうことになって。なんで、いまタタキしてますが、これは砂組のです。
永野:だから、砂組の舞台作業で、二つ(砂組と雪組)が一つになるじゃないですか。
中川:そうですね。
永野:ドキドキしてさ。ついに合流かと思って。そしたら、雪組のメンバー誰も来なくて。
中川:はいはい(笑)
永野:昨日、11時入りで、誰も来なくて、本多君が「ごめんなさい!」って頭ボサボサのまま来たのが、12時前。…それでも嬉しかったよ。
中川:偉いね、あいつね。
永野:それで、しばらく砂組と本多くんとで作業してて、でも「来ないなあ」なんてボヤくメンバーは誰もいなくて、まあ、雪組にとっては自分達の舞台じゃないし。
中川:そうですね。
永野:まあ…だから、そこはまあ、なかったんやけど。「おや?」って、「おかしいな?」とは思ってた。常に沸々と。…中川座長いねえって。
中川:うん。
永野:ずっとツッコんでたよ。
中川:俺がっていうか、全員参加しなきゃなんないんだけども。まあ皆忙しくてね。
永野:中川座長来たのが、あのー、夕方の4時前だったんですよ。
中川:うんうん。
永野:僕、時計見たら3時40分ですよ。
中川:おっと思って、時計見たんだ。
永野:無視したろと思って、挨拶せんかったんよ、とりあえず。
中川:(笑)。
永野:しかも寝起きで目ぷっくり膨らましてさ。
中川:はい(笑)。
永野:これは、口聞いたらんとこっていう、大人げないんですけど。
中川:大人げないね。
永野:あのね(笑)、気緩んでるんすか!
中川:ははは(笑)。
永野:ちゃんとやるところじゃないですか!
中川:そうですね。
永野:中川座長には心開いてるわけじゃないですか。信頼を置いてるわけですよ、そのあげくがこの様ですか。どうなんですか?そこらへんは。
中川:あのー、前日に銀杏BOYZのライブがありまして、すごい楽しくて。ちょっと首がムチウチみたいになって。
永野:はあ。
中川:首振りすぎてさ、しんどくて。
永野:しんどくて。
中川:でも11時入りだから、ちゃんと10時に目覚ましセットして。
永野:うんうん。
中川:起きたんですけど、けど首がしんどかったから。
永野:うん、首が。
中川:本番前だし、あれだなーと思って、また寝たんですよ。それで本多くんから昼休憩の時かな1時くらいに電話もらって、起きたんですけど、なんか首治ってなくて。
永野:はあはあ。
中川:これ、しんどいなと思って、また寝まして。でも3時ごろ自然に起きて…。まだ首痛いですよ。
永野:寝て治るって甘いじゃないですか。
中川:(笑)。
永野:甘いとかじゃなくて、明らかに「あ、軽く見てるんだな」っていうのが、砂組全体にとどろいたわけですよ。
中川:あー。ただ俺は、今日来ましたよね。
永野:30分くらい遅刻してますよ。
中川:しましたけど(笑)、今日はちゃんと来てるし、昨日だって3時40分に来たけど、その後、まあ1.5時間で8時間ぐらいに相当する密度の濃さで働いたっていう自負はありますよ。
永野:僕、見てましたけど、プラプラしてましたよ。本多くんが作業してる横で立ってるだけでしたよ。
中川:いや、たしかに最初は、みんな冷てえなっていうのがあって。
永野:(笑)。
中川:雪組だから、疎外感があって。だから本多くんの横に行って…。
永野:違うよ、それは自分が…。
中川:わかったよ!謝ればいいんでしょ!ごめんね!ごめん!
永野:それはね、文章じゃ分かりづらいと思うけど、非常に態度悪いですわ。
中川:ごめんなさい。
永野:まあまあ、いいですけど。
中川:でも、今日頑張ってるでしょ?
永野:うん、頑張ってるね。
中川:そうなんですよ。昨日悪かったなと思ってね。
中川:永野さんね、作業中とか休憩中とかもそうなんですけど、ハミってますよね。
永野:ハミってる?どういうことですか。ハミる?なんですか?
中川:あの、ひとりぼっちなんですよ。昨日も昼休憩みんなと飯食いに行かないで、ひとりでうどん食べに行ったらしいじゃないですか。
永野:うん。
中川:座長だったら、「よし、みんなで食いに行こう!」とかリーダーシップとるのかと思ったら。休憩時間も一人で台本読んでるし、みんなで話してるときも話の中心にいるのは石田らしいじゃないですか。大丈夫かなと思って。
永野:うん、ぶっちゃけね。
中川:はあ、ぶっちゃけ。
永野:病んでるよね。
中川:病んでる(笑)。
永野:病んでるから、そういう治療法やね。ここ数週間で、座長として振舞おうとすると何もできなくなるってことが分かった。
中川:何もできなくなるんですか?
永野:芝居ができなくなるんですよ。
中川:ああ、だから今は稽古に集中して…。
永野:そう、安定させようっていうのはあったんですよ。けど、休憩以外の練習時間はリードしてるんですよ。
中川:あのー、酒井に聞いたんですけど、昨日は上田休みで稽古に来なくて、永野さんが仕切るとこだったと思うんですけど。
永野:仕切った、仕切った。
中川:いや、「石田さんが仕切ってました」って酒井が言ってましたよ。
永野:えっ!
中川:酒井は2チームに分かれることによって、ギュッとチーム感が出るんじゃないかって期待してたけど、人数が少なくなったことで薄まったんじゃないかって心配してましたよ。
永野:そうですか。確かにね、酒井責めるわけじゃないけど、酒井も舞台美術に忙しかったりして、稽古全部にみんなが揃うわけじゃなくて、そういうチーム感作れるような場を持ちたいんだけど、なかなかみんなをまとめれなくて、正直疲れ果ててるんですよ。そういう、みんなをまとめていくことに関しては上田くんと時間かけて話したりしてるんだけど。
中川:上田にそんな相談してるんですか(笑)。
永野:たまたま一緒に飯食いに行ったときに話したんだけど。
中川:へえー。この前、上田とTSUTAYAでたまたま会ったんだけど、「おう」って挨拶するくらいで全然会話せんよ。よく相談してるよね。
永野:たまたまよ。
中川:永野さん、大丈夫ですか?
永野:うーん、分かんないですね。
中川:でも、酒井もそういうこと言ってましたけど、「エチュードおもしろい、中西さんも角田さんも積極的に参加してる」って言ってましたよ。永野さん、エチュードとか盛り上がらないとか心配してるけど、心配し過ぎなんじゃないかな。はっきり言ってしまいますと、そんな背負うほどの能力ないじゃないですか、僕だってそうですけど。だから、そんな悩まなくていいと思いますよ。
永野:はあ〜、楽になったー。
中川:僕も心配してます。
永野:マジで?
中川:考えすぎ。
永野:そうでしょう、そうなんですよ。もっと適当にできたらいいんですけど。
中川:なんか今回は、永野さんの悩み一方的に聞いた感じですけど。
永野:うん(笑)。
(3月21日 砂組舞台作業現場にて収録)
←第4回           第6回→