#6 高木珈琲店(高辻本店)

一番好きな食べ物はなんですか?ってよく聞かれるんですけど、最近はピーマンの肉詰めとかピーマンの天ぷらとか青椒肉絲とか、ピーマン関係が好きって答えてて、でも最近「あ、これ好きだな」って気付いたのがあって、よく考えたらそれは食べ物とかじゃないんですけど、セットなんですけど、喫茶店で食べるモーニングが好きなんです。
モーニングの何が好きかって、トーストだけでもダメで、ホットコーヒーだけでもダメで、セットの感じが好きで、別にトーストじゃなくてホットドッグでもいいし、ミニサラダが付いてなくてもいいし、絶対にこれってのはなくて、喫茶店でモーニングを食べる時間が好きなのかなあ。さらに言うと、早起きして、ウォーキングして食べるモーニングは格別だし、そのウォーキングコースは鴨川を通ったほうがいいし、朝はできるだけ早い方がいいです。

京都はわりとモーニング文化が発達していて、その店その店の特徴があって、モーニングの食べ歩きも、観光コースのひとつに加えて欲しいくらいです。
で今回紹介させていただくのは、なかでもこれぞモーニングといえる定番のものをバシッと出してくれるお店で「高木珈琲店」さんです。
高辻通を烏丸通から西に少し入った北側にある店は僕と同い年の1976年創業で、中に入ると、外観から想像したまんまの感じの店内で、隅っこには店の広さのわりにかなり小さめのテレビが気にならない程度に流れていて、出勤前のビジネスマンたちが新聞片手にコーヒーを飲んでいます。わりと自由な感じで好きなテーブル席に座ると、店に充満しているトーストと珈琲の香りにつられ、迷わず僕もモーニングのAセットをホットコーヒーで頼みます。夏の暑い時はアイスコーヒーにします。メニューの一番上にドンっと載ってるのがAセットで、厚切りバタートースト、スクランブルエッグ、油で揚げたウインナー、ポテトサラダがワンプレートに乗っています。メニューは豊富ですが、メニューの一番下まで目を通したことがないくらい、Aセットが気に入っています。

今この原稿を書こうと昼ごろに店にやってきたら、モーニングではなく、ランチがやっていました。僕は喫茶店のランチに目がありません。充実のランチメニューの中でも気になったのがフィッシュフライランチ。各ファーストフード店のフィッシュバーガーを食べ比べしてしまうくらいフィッシュフライが好きで、お弁当でもフィッシュフライがのってるノリ弁を選択する僕は、完全に上から目線で「どれどれこの店のフィッシュフライはいかがなものか?」的に注文。出てきたフィッシュフライ、ごちそうさまです。最高でした。カリッとした衣に包まれた白身魚のホロッと具合、たっぷりかかったタルタルソースは酸味が効いていてさわやか。ドリンクとセットで頼んでも1000円をきるという、モーニングにも通じるなにか店主の信念みたいなものを感じざるを得ませんでした。
「ありがとうございます。」
店を出る時、僕の口から自然とこの言葉が漏れていました。

(2015.5.8)

京都案内人:諏訪雅

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[高木珈琲店(高辻本店)]

場所:京都府京都市下京区高辻室町
東入骨屋町175番地
TEL:075-371-8478

※定休日等詳しい情報については各スポットへお問い合わせください。

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