#7 京都三条 田舎亭

風邪をひいてしまった時、「天下一品ラーメンのこってりネギ多めニンニク入り」や「王将の餃子3人前とごはん中盛」を食べて治すという、民間療法未満の、ヨーロッパ企画キャスト・スタッフ特有の養生法がありまして、そんな中でも、僕がまだ劇団内であまり公にしていない養生食がありまして、それが今回ご紹介するお店・京都三条田舎亭さんにございます。

そのメニューは「けいらんのおうどん」です。

トロっトロあっつあつのあんかけ汁に、生姜とふわっふわの卵とじをたっぷりのっけた、中細麺のおうどんで柔らかくて食べやすく、出汁の風味もとにかくやさしい、身も心も温まるおうどんです。

これを食べるときは風邪で発熱して食欲がないときの、でも、お薬飲まないといけないぞというタイミングで、朦朧とした意識の中、必死に這いつくばって京都三条田舎亭さんに駆け込んで、「…ヶィランノ、…ぉぅどん」とひょろひょろのか細い声量でメニューを指して注文します。食べると汗をいっぱいかくので、汗拭きの手ぬぐいやハンドタオルを忘れないようにしないといけません。

このお店、明治時代からずっと同じ場所でやられているとのことで、やはり当時から熱いおうどんを食べてお薬を飲むと一晩で治ると言われていたらしく、戦前までは店内でお薬も販売していたそうです。店内には「うどんや風邪一夜薬」と書かれた当時の名残の看板も飾ってあります。

風邪の話ばかりになっていますが、「けいらんのおうどん」に限らず、普通のおうどんもすごく美味しいです。ついつい最後までおつゆをたいらげてしまいます。
ヨーロッパハウスの近所の三条会商店街の中にあるお店なので、会議のあとや、撮影仕事の休憩時にクルーみんなでよく来たりしてます。

定食もあるし、新メニューも定期的に登場するし、うどん・蕎麦の麺が1.5~2玉同一料金というのも嬉しくて、メシ押しで仕事続行したあとは迷わず、お腹を確実に満たしてくれる京都三条田舎亭を提案します。大体、このお店にみんなを誘うのはもっぱら僕の言い出しっぺのときがほとんどかもしれません。
たらふくご馳走になった食後には、確実にきつめの睡魔が襲ってくるので、昼寝できる時間も計算に入れておくことが理想のスケジューリングです。

風邪の話と食いっ気が強い感じの、ちょっと偏りのある案内文になってしまいましたが、ぜひ京都にお越しの際、風邪をひいていようがなかろうが、やさしい和食系のものが食べたくなったら、ぜひお立ち寄りくださいませ。

(2015.5.22)

京都案内人:永野宗典

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[京都三条 田舎亭]

場所:京都市中京区三条通千本東入
TEL:075-841-4120
HP:www.sanjo-inakatei.com/

※定休日等詳しい情報については各スポットへお問い合わせください。

※掲載内容は取材・更新日時点での情報です。最新情報ではない場合もございますので、あらかじめご了承ください。