#20 おばんざい・よしなが

ヨーロッパ企画・制作スタッフの井神です。

ご紹介させていただくお店は「おばんざい・よしなが」です。
ヨーロッパ企画の京都公演でいつもお世話になっている京都府立文化芸術会館。ここから河原町通を少し南に下がった場所にあるこのお店は、京都のおばんざいと、ご主人の出身地である鹿児島料理のいいとこどり。派手で豪華な料理ではありませんが、カウンターに並んだ大鉢から取り分けられた一品一品、どれも味わい深い、どこか優しいお惣菜ばかりです。

ここ5年くらいのヨーロッパ企画のツアーでは、京都市内での4週間くらいの稽古の後、滋賀県栗東市に通いながら8日間の劇場リハーサルとプレビュー公演があり、そのあと京都府立文化芸術会館で更に3日間リハーサルを経てツアー初日を迎えることが慣例となりつつあります。稽古場での試行錯誤もなんだか収拾がつかないまま過ぎ去り、栗東では朝9時から夜10時までの果てしなく思えるリハーサルが続き、疲れ切って帰路の電車に乗っていると、スタッフの中から誰ともなく「今年はいつ”よしなが”に行きましょうか?」「”よしなが”の出汁巻を食べたい」「あの締めの味噌汁だけでも飲みたい」という声が上がり始めます。

このお店に通い始めてまだ3年目ですが、すでにスタッフの中では、「京都府立文化芸術会館で公演する=よしながに行く」という図式が出来上がっているのです。文化芸術会館に荷物を運びこんだらその日か翌日にはよしながさんでテーブルを囲むことになります。
メニューはいろいろあるはずなのですが、いつものお任せメニューをオーダー。ピリ辛コンニャク、イワシの山椒煮、豚の角煮、分厚すぎるカツオのタタキ、お母さんが焼いてくれる出汁巻……。お酒に合う料理ばかりですので、のんびりチビチビやりたいところですが、どれも食べきれないほど山盛りで、次から次へと運ばれてきますので満腹中枢が刺激される前にと、頑張って頬張ります。料理が一通りそろって、締めのお味噌汁をいただくころには「このあとの京都公演も頑張ろう」というだけでなく「来年もこのお店に来れるように頑張らなきゃ」という気持ちにさえなるから不思議。美味しいごはんは偉大です。

夜しか行ったことがないのですが、お昼は定食と持ち帰りのお弁当もやっていて、そちらも賑わっているそうです。

(2015.11.20)

京都案内人:井神拓也

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[おばんざい・よしなが]

※閉店しました

※定休日等詳しい情報については各スポットへお問い合わせください。

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