#31 無限洞

僕が今回紹介するのは、「無限洞」です。

立命館大学入学を機に京都に住み始めた僕にとって、その立命館大学衣笠校舎のすぐそば、東門出て数十秒のところにあった、この無限洞は生まれて初めての行きつけの喫茶店でした。
僕が人生で一番沢山行った喫茶店がこの無限洞です。今後もこの記録が破られる事はないでしょう。それくらい、ほぼ毎日通ってました。

大学の演劇サークルのチケットの販売窓口にもなっていて、ここでチケットを買うと珈琲一杯無料のサービスがあるくらい、お店が演劇を応援をしてくれていて、立命の演劇人は本当にこのお店のお世話になっていたので、当然立命の演劇人がこのお店に溜まっていて、観劇後の感想などを大きな声で話していると関係者に聞かれてしまったりして、気まずい思いをした事もしばしば。

今はチケット販売はやってないようですが、チラシやポスターがあちこちに貼ってあります。ここに行けば、京都の演劇の情報が手に入る、そんな場所でした。大学を卒業してからは、足が遠のいてしまいましたが、今でもやはり、公演前にはヨーロッパ企画のチラシやポスターを持ってお店に行くようにしています。

僕がこのお店で一番良く食べていたのは、メニューには載ってないんですが、ピラフカレー。絶品ピラフに、よく煮込んだカレーをかけた、もう名前のまんまのピラフカレーですが、これがマジで美味しい。皆さんも是非。

僕らの無限洞が一度だけ写真週刊誌に取り上げられた事があって、それはあの歌姫・倉木麻衣さんが立命館大学産業社会学部に入学して、無限洞を貸し切ってクラスで飲み会をした時なんですが、フライデーだかフラッシュに掲載された無限洞は、僕らの知ってる無限洞とは別のお店みたいに写っていて、「無限洞って貸切出来るのか」とか「他所でやれや」とか思いつつ、結構笑ったのを覚えています。

立命館大学に「無限洞」があるならば、同志社大学には「ほんやら洞」があります。立命館と同志社のように、お店同士もライバル関係にあるのかどうかは分かりませんが、無限洞は昔のままの無骨な店内に対して、ほんやら洞は何年か前に店舗移転して、綺麗でオシャレな店内になっています。両方ともログハウスっぽい内装になっているので、壁が木材なんですが、無限洞は茶色で、ほんやら洞は真っ白。なんつーか、ズルいぞ、ほんやら洞!って感じです。

今回写真を撮りに伺ったら、僕が大学生の頃、ランドセル背負ってたマスターの息子さんが、立派なお兄さんになってバイトしていて、それにはかなりビックリしました。時の流れを感じます。いつかマスターから息子さんへお店が代替わりしながら続いていくのかもしれないなーなんて思いながら、ピラフカレーを頂きました。

(2016.5.20)

京都案内人:中川晴樹

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[無限洞]

場所:京都市北区小松原北町30-1

※定休日等詳しい情報については各スポットへお問い合わせください。

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