[ヨーロッパスタジオ][火星の倉庫ができるまで 〜上田ウィークリーインタビュー〜]>[第7回]






第7回「初日に向けて」

 

中路:今週も始めたいと思いますー。

中路:「火星の倉庫ができるまで〜上田ウィークリーインタビュー〜」

中路:上田さん

中路:今週も

中路:よろしくおねがいします。

上田:よろしくお願いします。

上田:いよいよですよ、まったく。

中路:気がつけば公演まで一週間となりました、いつの間にやら!

スタジオ編集部:この時間は、スタジオ編集部の中路が、ヨーロッパ企画第25回公演「火星の倉庫」作/演出の上田誠さんにチャットインタビューし、お送りしております。

上田:そうですね。来週、これ、やるんですかね?

上田:初日あとですけども。

中路:あ、どうなんでしょう?

上田:一番、シビアなときですけど(笑)。

中路:こんなリアルタイムな企画会議、チャットでしていいんでしょうか。

上田:あーでも、今回は、ちょっと、劇場入ってからが

上田:だいぶん勝負かなあ、と、思っているので、

中路:はい。

中路:初日終わってほっとしているのか、

上田:ええ。

中路:わちゃっとしているのか。

上田:わちゃっとしてたら、まずいね(笑)。

中路:迎えてみないと分かんないですけどもねぇ。

上田:まあでも、それを思って、今回は、

上田:ホール入りが、ちょっと長かったりとか、

上田:あと、稽古場に、装置を入れてたりとか、

中路:いやいや、まずい感じのわちゃっと感とは言ってませんよ?

中路:装置とは?

上田:ああ、そうなんだ(笑)。

上田:ああ、えっと、舞台装置のことです。

上田:それで、稽古してたりするので、だいぶん、助かってます。

中路:ぁあ、仮セットのような。舞台装置。

上田:今回、稽古場に装置がないと、やばかった。

上田:そうそう。仮セットもそうだし、今はもう、本物のやつが入ってますけどね。

中路:そうとう大きな動きが入るということで。

中路:それは、本番のイメージも膨らんで稽古も進みそうですね。

上田:そうですね、相当、でもないかも(笑)。

中路:え、どっちですか(笑)

上田:まあでも、動きは多いですよ、今回は。

上田:最初、確か、仮タイトルが、

中路:仮タイトルあったんですか。

上田:「脱出!エレクトロンワールド」というのがあったんですが。

上田:ええと、前回公演のときに、出してたやつですね。

中路:そうでした!

上田:結局、そんなような芝居になっておりますね。

中路:それは・・・かなり動きが、ありそうな。

上田:でしょう。

上田:ちょっとあれだな。これ以上は、言わないでおこうかな。

中路:それを承知で質問いたしますが(笑)

上田:はいはい。

中路:どうでしょう?初日に向けての作品の完成度や稽古場の役者さんたち様子は?

上田:ドキドキするー。

中路:稽古場の雰囲気については、BBSにてつきみさんからも質問をいただいておりました。

中路:ありがとうございますー。

上田:うんとねえ、完成度については、それこそ劇場に入ってみて、

上田:かなり調整しようかな、と思ってるところがあるので、

中路:あ、そうなのですか。

上田:今は、役者さんたちと、まあ、演技のことを、やってますね。

中路:ある程度完成させて、劇場に持ち込むわけではないのですね。

上田:うーん、たとえば、WINDOWS5000のときだと、

上田:会話は、事前に稽古しつつも、

中路:それこそお客さん入れてみないと、分からないってこともあるでしょうけども。

中路:はい。

上田:実際に、舞台の中での動き方とかは、劇場で舞台が立ってからでないと

上田:わかんなかったりしたので、そこで、だいぶん調整したのですが、

上田:今回も、なので、そういう感じですね。

上田:稽古場で、やれることは、すべて、やってから、行こうかな、と。

中路:実際に舞台にたってみないとどうなるか分からない要素が多かったということでしょうかねぇ。

上田:でも、多分、劇場で、大きく、あれこれ、調整箇所が、出てくるに違いない、と(笑)。

上田:そうそう。今回も、まあ、そういう感じです。

上田:なので、稽古場では、楽しく笑いながら、やってますよー。

中路:ピリピリしたりしないんですか。

上田:ピリピリは、しないねえ。

上田:ずっと、笑ってますね、ほんとに。

中路:そうなんですかー。

上田:ピリピリは、個人個人で、それぞれしてるんじゃないでしょうか(笑)。

中路:あ、個々に(笑)。

上田:稽古場はもう、楽しいだけですね。

中路:はー、なるほど。

上田:ピリピリしても、しょうがないような、お芝居だし・・。

中路:ほうほう。

上田:劇場にはいると、やっぱりそれは、ピリリとしますけどね。

上田:劇場はもう、どこもそうだと思うんですけど、時間との戦いですからねえ。。

中路:舞台袖とかもう、触れられないような空気が漂っていそうですねぇ。

上田:あー、僕も、怖くて、あんまり行けないですねえ。

上田:舞台袖、超怖い。歩くだけでも怖い。

上田:ちらっと、見切れちゃうんじゃないか、とか(笑)。

上田:なんか、倒しちゃうんじゃないか、とか。

中路:お客さんの目に触れてはいけないものが。

中路:ストーリーについては、前々から「港」というキーワードが出てきていますが・・・

上田:ええ。ええ。

上田:港ですよ、今回は。

中路:他にどんな言葉がキーワードになりそうですか?

上田:うーん、何だろう…。「環境」?

中路:「エコ」?

上田:そうですね、エコとか、そういう。

中路:ほぉお。

上田:あとは、うーん、なんだろう。

上田:「ネット」とか?

中路:「ネット」?

上田:ネット。インターネットとか、ブログとか、そういう。

上田:まあでも、今回に限った話では、ないかも、しれないですねえ。

中路:「火星」と「倉庫」みたいに、また隣にはならばなさそうな言葉ですねぇ。

中路:「環境」と「ネット」。

上田:あー、そうですかね?

上田:あんまり、想像できないような話にしようと思って、

中路:「温暖化」とかなら、分かるような気が・・・。

中路:直接的な要因を説明しづらそう、というか。

上田:ああ、でも、そういうことですわ。

上田:ちょっと、見かけだけ、でかい話かもしれない(笑)

上田:まあ、劇場が、いつもより大きいので・・。

中路:その分内容も、ということで。

中路:「環境」については、今までも土台の奥底のほうに感じさせるようなところがありましたが。

上田:へー、そうかな。

上田:多分、なんでも、「全体」から、考える癖があるんだと思う。

上田:俯瞰、というと、アレですけど。。

中路:周りの周りの世界から、というか。

上田:なので、自分が主人公で、舞台に出て、とかは、逆に、全然想像つかない(笑)。

中路:中に入っちゃうのは、イメージが浮かばないと。

上田:そうそう。身近なドラマまで持っていくのに、いつも、時間がだいぶんかかりますねえ。。

上田:大きいとことか、抽象的なとこから、考えるので。。

上田:「囲むフォーメーション」は、「原始人が、マンモスを追いかける話」にしようと、ずーっと思ってて、

上田:なので、ビラも、そんな感じで、

上田:メンバーにも、ずっと、

中路:でも、そういった大きいところがあるからこその身近な話になったときのリアルに感じるんでしょうねぇ。

上田:そういう感じで、エチュードしてもらってて、

上田:いきなり「研究所の話です」ってなったから、

中路:原始時代から現代の時代にっ。

上田:さすがにちょっと、顰蹙だったかも。。

上田:それぐらい、具体的なことが、あとから決まるんですわ。

中路:へぇ〜。

上田:なので、ホントに、作家さんによって、全然、タイプが違うと思いますよ。

上田:ロードランナーズハイも、ビラの写真を撮ったときは、

中路:身近なドラマになるまでに、かなりのドラマが。

上田:ああいう芝居にしようと思ってたからねえ。

上田http://www.europe-kikaku.com/europe/histry/b11.htm

上田:↑これですわ。

中路:あっ、どうも。

上田:だから、ほんとに、取材のときとかに、具体的なことが言えなくて、苦労するんです。。

上田:稽古場の話とか、しますか?

上田:とか、質問とか。。

中路:うかつな事が言えなくなりますね(笑)。

上田:そうそう。そうなのよ。

上田:「囲む」のときは、抽象的なことばっかり言ってた(笑)「フォーメーションにまつわる芝居です」とか。

上田:申し訳なかったなあ、と、思います・・。

中路:すごい、ふんわりした・・・。

中路:ではでは、BBSにも質問いただいてますので・・・

上田:そうそう。「フォーメーションにも、歴史がありまして。。」とか。

上田:ええ、ええ。

中路:たいへん我が儘な観客なので、毎回の【新しさ】も楽しみにしていますが、一方では【毎度お馴染み】も欲しています。Nさんのあの行為やYさんのあの所作が代表的ですよね。今作も期待していいでしょうか?また、【お馴染み】を作り上げることへのお考えをうかがえたら嬉しいです!

上田:はー、ありがとうございます。

中路:恋しいグレー さんより、いただきました。

中路:ありがとうございます。

上田:まあ、「土下座」のこと、ですかねえ。

上田:書いちゃいますが(笑)。

中路:「お馴染み」の(笑)

上田:ええと、毎回、ああいうのも、発展させていこうかなあ、と、思ってまして、

上田:たとえば、酒井君の「フラレ役」ってのが、あるんですが、

中路:ちょっとづつ発展していく・・・「フラレ役」?

上田:第4回公演「翼よごらん」のときは、普通にふられるだけだったんですけど、

上田:だんだん「ふたまたかけられてる」とか、

中路:はい。

上田:「恋した相手が、ロボットだと分かって、それでも告白して、ふられる」とか、

中路:・・・はい。

上田:「恋した相手が、CGだった」とか、

中路:・・・・・・はい。

上田:そういう感じで、発展したほうが面白いかなあ、と、思っていて、

中路:ほんとに・・・状況が悲しくなってきてますけど

中路:なるほど(笑)

上田:とはいえ、そういうのって、余力があれば、というか、

上田:ストーリーに無理が出ないことのほうが、やっぱり先決なので(笑)、

中路:そうですね(笑)確かに。

上田:なのでまあ、期待せず、待っていてくださいませ。

上田:ありがとうございますー。

中路:はい(笑)

中路:では、稽古場について・・・

上田:へい。

中路:TANISHIさんからも頂いてますが、

中路:“配置を説明するために自作したメンバー人形”のような話をお聞きしたいです。

上田:ありがとうございますー。

上田:毎回、自分の思ってることを、どうやって伝えるのが、効率いいんかなあ、と。。

中路:あの、全員笑顔写真付の人形のことですねー。

上田:そうそう、そうですね。

上田:なので、今回は、「模型と人形だ!」と、なったわけですね。

スタジオ編集部http://blog.livedoor.jp/staff_i/archives/51122276.html

上田:稽古で、シーンを説明するときに、あれを、ピコピコうごかして、説明します。

上田:台本に、書けないことだったりするので。。

上田:あと、今回は、

中路:立ち位置が重要なシーンの時とかですか。

上田:そうそう。動きとかねえ。

中路:はい。

上田:今回は、椅子ぐらいのサイズの箱が、

上田:ポコポコと出てきたりするんですけど、

中路:へぇ。

上田:装置がまだ届いてないときに、

上田:「とりあえず」ってんで、みんなで、ダンボールで、箱を作りまして。

上田:それで、しばらく稽古してたんですけど、

上田:ダンボールなので、座れなかったりとか、

中路:実際の大きさの箱のことですかー。

上田:そうそう。

上田:あと、ダンボールだし、軽いじゃないですか。だから、スワさんとかが、すぐ投げるんですね。

上田:人に向かって。

中路:人形サイズの箱をみんなで作ったのかと・・・(笑)

中路:飛び道具と化してしまう危険が出てきた、と。

上田:そうそう。なので、そういうシーンも、ちょっと書いたりしてたんですが、

上田:実際に、箱が届いて、「これじゃ投げれない」ってなって(笑)

上田:なので、そのシーンを、やめたりとか。

上田:そういうまあ、さまざまな工夫が、毎回、ありますねえ。

上田:そういうのを、みんなで考えるときが、一番面白いんですね。

上田:「今回、見たこともない、こういう舞台をやるにあたって、まず、どういうとこから始めるか」みたいな。

上田:そこから、始まるのが、何より、楽しいですねー。

上田:ロケコメ、とか、まさにそうなんですけど。

中路:実際に形におこすまで、とかが。

中路:稽古をすすめるうえでも「伝える」っていうことがかなり重要でしょうねぇ。

上田:そうねえ。

上田:台本の書き方も、

上田:芝居によって、縦書きか横書きか、変わるんですよ。

上田:あと、パソコンでかけないシーンは、手書きになったり、とか。

中路:手書きのほうが早かったりするんですか?

上田:うーんとねえ、手書きのほうが、ニュアンスが伝わる、といいますか。

上田:絵のように、台本を書くことが、できる、というか…。

上田:たとえば、「1つの会話が、ふんわり2つのグループに割れて、同時にしゃべる」

上田:みたいのだと、ちょっと、パソコンで書くには、向いてないんですね。

中路:それだと、図のほうが分かりやすいかも・・・。

上田:そうそう、そういう感じです。だから、シーンにも、よったりとか。

中路:会話もパソコンに起こすと、実際に使う言葉とはちょっとニュアンスが変わりそうですもんねぇ。

上田:そうやって、「今回は、こういう台本かー」みたいに、みんながリアクションしてくれるので、

中路:台本の感じからもよみとる、と。

上田:そういうのは、うれしいです。(笑)。

上田:敬語は、パソコンで書きやすい。

中路:なるほどー。

上田:だけど、ため口は、語尾を濁すから、パソコンでカチッとは、書きにくい、とか。

中路:確かにタメ口は書きにくそうですね、関西弁とかまさに。

上田:敬語だと「行きましょうよ」って、しっかり言うけど、

上田:ため口だと「ちょ。」とかだけ、だったりするしねえ。

中路:ちょ、ちょっとちょっと。

中路:上田さん、そろそろ今週は終わりにいたしましょう。

上田:そうですねえ。

中路:日付が変わってしまいましたっ。

上田:ぜひぜひ、観にいらしてくださいー。

上田:今回は、公演期間が短いですので、ぜひぜひお見逃しなく。

中路:はいっ、京都初日は11/23です。

上田:ありがとうございましたー。

中路:チケットもまだまだ発売中ですので。はい。

スタジオ編集部:『火星の倉庫』残席状況→ http://www.europe-kikaku.com/projects/e25/status.htm

中路:上田さん、お疲れさまでしたー。ありがとうございました!

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