| ※10 |
高校時代に「鳥が鳴く街」「8人の入りたいやつら」「翼よごらんあれが恋の灯だ」とすでに3作も書いていた。 |
| ※11 |
世にも奇妙な物語のパクリみたいな内容の芝居。部屋に死体があってそれを始末するんだけど鳥が鳴いたらまたもとどおり部屋にその死体が…みたいな世にも奇妙な話。 |
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※12 |
「12人の入りたいやつら」をタイトルだけパクった芝居。部屋に爆弾があってカウントダウンされててその部屋からは出れなくてでも7つロッカーがあってそのロッカーに入れば助かるんだけどでも8人いてみんな入りたい。という感じの面白そうな話。 |
| ※13 |
学内のホールでずっとやってたしチラシとか白黒だしやっぱり学内で配ったりしてたしそりゃ誰も来ないわな、といまになって思う。 |
| ※14 |
はじめは「同志社小劇場プロデュース」だったのに「同志社小劇場プロデュース・ヨーロッパ企画」って名前つけてみたら無茶苦茶怒られて公演をうたせてもらえなくなった。 |
| ※15 |
諏訪、永野、瀬戸中、石田と秦誠二郎という小劇場の先輩の5人という当時の自分たち的には最高のメンバー。 |
| ※16 |
田辺は山の上だから風がいっぱい吹いててブルーシートで作ったテントが風邪でうるさくてセリフとかまったく聞こえてなかったみたいです。 |
| ※17 |
前髪が命の人。 |
| ※18 |
大学入学したての酒井は無敵のようにノリノリで帽子をのんき君のようにかぶっていた。 |
| ――― |
上田は役者やる気はなかったの? |
| 上田 |
僕は高校のとき一回、自分の書いた台本に、タモリっぽいストーリーテラー役で出たことがあって。そんときに僕自身は、すごくストーリーテリングしてる気持ちだったんだけど、なんか客席からみたら口をパクパクしてるだけだったっていう。 |
| 2人 |
ハハハ。 |
| 上田 |
セリフが聞こえないと。 |
| 永野 |
あー。 |
| 上田 |
そんなことないだろうと思って、あとでビデオとか見たら、やっぱりなんかつぶつぶ言ってて、これはもうやめようと。 |
| 諏訪 |
もうじゃあ、そのときからやる気はなくなったんだ。役者は。 |
| 上田 |
もうすっかり失せましたね。 |
| 諏訪 |
演劇やろうと思ったのはなんで? |
| 上田 |
なんだろうなー。 |
| 諏訪 |
作家志望で入ったの、小劇場には? |
| 上田 |
そうですねえ。 |
| 永野 |
へー。 |
| 上田 |
っていうか、そもそもは正直ミュージシャンになりたかったんですよ。 |
| 2人 |
ハハハ。 |
| 上田 |
その前はゲームプログラマーになりたかった※19んですよ。ゲーム好きで、パソコンでいっぱい作ってたりして、でもこれはちょっとしんどいなって思って。 |
| 諏訪 |
しんどかったんだ。 |
| 上田 |
しんどかったんですよ、泣いたりしてましたもん。 |
| 永野 |
えー(笑)。 |
| 諏訪 |
趣味で作ってんのに?(笑) |
| 上田 |
ちょっと苦しくてねえ。中、高くらいでね。 |
| 永野 |
すごいなあ。 |
| ――― |
何からのプレッシャーだよ(笑)。 |
| 上田 |
(笑)うーん。これはちょっと精神的にもしんどいなって思って、でやっぱり音楽だっていうことで、曲とか作ってたりもしてた※20んだけど。 |
| 諏訪 |
ええー(笑)。 |
| 上田 |
でも、やっぱりいっこうにラチがあかんわけですよ。いい曲ができんわけですよ。 |
| 永野 |
あああ(笑)。 |
| 諏訪 |
分かるんだ。いい曲じゃねーなー、みたいな。 |
| 上田 |
分かるんですよ。なんかの機嫌をみながら僕は曲を作ってる感じだったんですよ。 |
| 永野 |
あー(笑)。 |
| 上田 |
音楽にあこがれてる人の曲だったんですよ。 |
| 諏訪 |
はあはあはあ。 |
| 上田 |
でも、高校のとき初めて芝居を書いたときに、結構まあ、何も考えずに書けたというか。 |
| 諏訪 |
ほー。 |
| 永野 |
ほー。 |
| 上田 |
割とスルッと書けたんですよ。 |
| 諏訪 |
芝居向いてるなーと。 |
| 上田 |
そうですねえ、音楽向いてなかったんだー、と(笑)。永野さんはなんで芝居を? |
| 永野 |
僕は、もともとお笑いを目指してて。 |
| 諏訪 |
おー。 |
| 永野 |
お笑い芸人になろうと思って、けどテレビとか見てて、もうなんか向いてないっていうのが分かったんですよ。っていうか自信なかったんですよ。あそこまで常におもしろくいられるっていう。 |
| 諏訪 |
ハハハ。 |
| 永野 |
そんときにラジオで演劇の世界を知って、劇団新感線に入ろうと思ったんですよ。いまだにまだ観れてないんですけど。 |
| 2人 |
ハハハ。 |
| ――― |
観たことないのに入ろうと思ってたんですか? |
| 永野 |
うん(笑)。古田新太さんのラジオを聞いて、面白そーと思って。 |
| 諏訪 |
あー。 |
| ――― |
ではヨーロッパ企画の名前の由来を教えてください。 |
| 諏訪 |
あれ、なんで諏訪さんには聞かないの?演劇をはじめたきっかけを。 |
| 2人 |
ハハハ。 |
| ――― |
(笑)え?いやなんか、別にそういう流れでもないのかなーと思って。 |
| 諏訪 |
聞いてよー。 |
| 上田 |
(笑)。 |
| 諏訪 |
僕はあれよ。浪人時代に予備校の先生が演劇をやってた※21りして、それで大学の演劇っていうのが、すごいアンダーグラウンドなイメージがあって。 |
| 上田 |
ああ。 |
| 諏訪 |
濃いんじゃないかなーって思って。 |
| 永野 |
あー。 |
| 諏訪 |
お笑いとかにも興味はすごいあったけど、やろうとは思わなかったかなー。 |
| 永野 |
僕はでも、お笑いやりたいって思ってながら、大学入った当初はかなり熱い芝居を。 |
| ――― |
僕もお笑いやりたかったん…… |
| 諏訪 |
なになになに、急に。 |
| 永野 |
お前棒だろ。 |
| 上田 |
(笑)。 |
| 諏訪 |
棒が語り始めたらお前(笑)。 |
| ――― |
いやいやいや(笑)。 |
| 上田 |
棒がアイデンティティを。 |
| 皆 |
ハハハ。 |
| ――― |
では、ヨーロッパ企画の名前の由来をじゃあ。 |
| 諏訪 |
もうね、全部言っちゃうと、まあ最初のころ、劇団名つけようってことになって、上田が「カタカナっていいっすよね」みたいなことを言って。 |
| 上田 |
そうそうそう(笑)。 |
| 諏訪 |
演劇ぶっくとかみていろんな劇団名を探したんよ。 |
| 永野 |
ええ。 |
| 諏訪 |
で「劇団プール」っていうのがあって、かっこいいなあとか言ってたんよ。 |
| 上田 |
言ってましたねえ。 |
| 永野 |
それで、まあ僕らの候補としては、「ナサ」とかね。 |
| 諏訪 |
あったあった。 |
| 永野 |
あと「アイテム」とか。 |
| 上田 |
(笑)最悪ですねえ。 |
| 諏訪 |
あと、瀬戸中がカタカナっていってるのに「おかあちゃん」とかね。 |
| 皆 |
(笑)。 |
| 上田 |
そんな中、なんでか分かんないですけど、「犬」っていうのが面白いってなったんですよ。「犬なんとか」にしようって。でいろいろ言ってて、諏訪さんが「犬ヨーロッパ」って言ったんですよ。 |
| 諏訪 |
あああ。 |
| ――― |
なんでヨーロッパなんですか? |
| 諏訪 |
分かんないんよ。 |
| 上田 |
なんか「パ」が面白いとかってなったんじゃないっけ? |
| 永野 |
あ、それはもう煮詰まってんなあ。 |
| 2人 |
ハハハ。 |
| 永野 |
「パ」がおもしろいって言いだしたら(笑)。 |
| 上田 |
それでまあそのうち、諏訪さんの口から「ヨーロッパ」っていうのが出て、みんな「いいんじゃない」ってなって、もう「犬」いらないみたいになって。 |
| 諏訪 |
(笑)何の会議よ。 |
| 上田 |
そんな感じで、わりと満場一致で「劇団ヨーロッパ」になったんですけど。でも「劇団」ってのは風当たり的にね。 |
| 諏訪 |
風当たり気にしたね。劇団内で「劇団」っていうのがかなりまずいなって(笑)。 |
| 上田 |
同志社小劇場にいるのに「劇団」はないだろうってことで、「ヨーロッパ企画」。 |
| ――― |
あー。 |
| 諏訪 |
そんときの会議は夢にあふれてたね(笑)。 |
| 永野 |
あふれてましたねえ。 |
| 諏訪 |
どんな芝居やっていこうかって、色んなプランだしあって。 |
| 上田 |
うんうんうん。 |
| 永野 |
風呂でやろうとか。 |
| 諏訪 |
(芝居中に)出前取ろうとか。 |
| 上田 |
動物だそうとか。 |
| 諏訪 |
で、そんなとんがった流れの中、第2回のテント公演が(笑)。 |
| 2人 |
ハハハ。 |
| 上田 |
とんがってロクなことないですねえ。 |