[ヨーロッパスタジオ]>[スタジオミュージアム[ギネスを塗り替えた個数でギネス]


9月5日。木の上で生活、目標1週間。気合入りまくり。木の上で一週間生活した奴なんて絶対いない。 一週間木の上に居るだけで取材陣がわんさか来る。楽しみ。その取材でヨーロッパ企画の宣伝してやる。 もう制作の地道な作業なんて必要ない。やばい。ラクちんしすぎてみんなに怒られちゃう。 でもお客さんすげーたくさん来ちゃうもんね。そのような旨を代表上田に宣言。 すると上田「あのね、木の上で生活した人のギネスなんてすごいよ。25年だよ。」やばい。25年

9月6日。25年間分の身じたくの為朝7時に起床。だけど何を持っていけばさっぱりわかんない。 とりあえず寝袋。食料は届けてもらおう。諏訪・酒井にちょっと手伝ってと電話。嘘。ちょっとではない。25年。 でもそんなこと言ったらこいつら絶対手伝わない。あくまでちょびっと。昼2時二条公園到着。地味。


適当な木を見つけていよいよスタート。太めの枝木に寝袋を敷く。万全。夜なんて星見ながら寝ちゃうもんね。 鳥の鳴き声で目を覚ますもんね。

すっごく楽しみ。


10分経過。することがない。12分経過。もうさみしい。降りたい。すごい降りたい。おばちゃんが俺を見てる。 子供がそんなところまで登れるのかみたいな羨望のまなざしで俺を見てる。 老人がゲートボールをしながら微笑みあって全然俺を見ない。俺、はだし。さみしい。

そんなところに諏訪「差し入れー!ちょいあーっす!」と叫びながら到着。飯だ。絶対飯だ。お腹すいた。待ってたもん。 おまえ待ってたもん。諏訪、満面の笑み。でその手に赤い物のみ。だるま。上田ん家にあっただるま。 「玉田、だるまいる?」いるわけない。全然意味わかんない。

っていうか何しに来た?


すこし遅れて酒井到着。くさい顔でおもむろに肩車をくみ、緑のものを差し出す。 すいかです。」何言いたらしてんの?それ丸じゃんかよ。球体じゃんかよ。全然食わす気ない。包丁持って来いよ。 その前に切ってこいよ。そういえば俺すいか食べられないよ。くわまんか俺だよ。


降りたい。


酒井殴りたい。


あんまり不満げな顔をする俺にやっと気付いた二人。「なんか食べたいものある?」待ってた。やさしさ。 それ待ってた。アイス。」アイス食べたい。ほてった体を冷やしたい。なんか頑張る気になってきた。 冬になったら肉まんって言おう。そして冬にあの時はありがとうって言おう。

お二人さんが帰ってきた。手にはアイス。わーい。でもなんか様子が変。 「やっぱり食べるわ。俺が食べるわ。」「やっぱり食べますね。僕が食べますね。」 なんだそれ。なんだおめえら。アイスか。夏に公園で食べるそのアイスは最高の味か。 トロやコロか。

降りたい。


もう降りたい。


酒井の弟殴りたい。



だってまた今度ギネスに挑戦すればいいんだもん。今はコンビニに好みのアイス買いに行きたいもん。アイスは地上で食べてアイスだもん。
「とりあえず一旦降りてまた始めればいいんだよ。人生そんなもんだよ、晋平。」
聞こえた!神の声。




失敗:記録52