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「永野宗虫劇場」は2004年度4月から1月にかけて
各月をテーマに、同志社大学の学生新聞「同志社かわら版」誌上に
連載された4コママンガコーナーです。
学校の授業(90分!)に退屈している大学生の暇つぶしになればなあと
思いながら描きました。
時間をかけてじっくり味わっていってください。


第一回「サークル勧誘」





4月
価値観もアイデンティティもまだ確立していない18,9才の新入生にとって、 サークル選びは今後の人生を左右すると言っても過言ではないくらいとても重要なイベント。
この4コマはこの写真から生まれました。とても楽しそうなのだけどこの閉ざされた空気感は何なんでしょうか?
来る日も来る日もこのメンツ。そうこうしてるうちにあっという間に大学生活の4年間は終わってしまいます。
あれ?と思ったらすぐ新しい出会いを探しましょう。
次の日同じ部室のドアをノックするかどうかは君次第だよっていうメッセージを送るつもりでこの4コマを描きました。

 


第二回「五月病」


5月
5月のテーマはこれしかないと思いました。
僕自身、大学に友達が一人もいなくて授業もほとんど出席せず、部屋からも一歩も出ないで半分ひきこもりみたいな時期がありました。
私小説的な、つげ義春的な4コマになりました。最後の地球船宇宙号のコマを思いついたことで、 個人的な問題をグローバルな規模に膨らますことに成功しました。
あと、9コマあるじゃないかとヨーロッパメンバーに突っ込まれましたが、僕は4コママンガの可能性を切り開いたのだと思っています。

 


第三回「かたつむり」


6月
公演の最中の〆切で時間がなかったため、単発のネタを羅列するという方法で何とか完成させました。
しかし石田に「1コマ目はあじさいとか背景に描いた方がいいんじゃないですか」とズバリ手抜きを指摘され、 3回目にして早くも妥協した作品をリリースしてしまったとすごく反省しています。

 


第四回「あ〜夏休みbyTUBE」

 


7月
4コマとだまし絵を見事融合させた快作。TUBE前田の熱唱してる表情をマンガ化するのにかなり苦戦した。
TUBE前田を使って単発ネタ「TUBE前田 夏にうかれすぎ」「TUBE前田 この夏が引き際」「TUBE前田 今年の夏は白塗りで乗り切る」「TUBE前田 夏を知らんぷり」「TUBE前田 黙とう」「TUBE前田 高音部で一瞬顔がだまし絵みたいに」のうち4つ並べようとしてたけど、どれも絵で表現できないし、もう4コマじゃないなと思って悩んだ挙句、だまし絵ならどうにか表現できるかもと思い何とか完成にこぎつけました。最も時間がかかった作品です。



8、9月は夏休みで休刊

第五回「肌寒い季節になってきました


10月
普段は何を描くか考えだして2日くらい経たないとアイデアが固まらないけど、 これに関しては小一時間でアイデアが浮かんで、二時間程度で完成することができた。
しかも「授業の暇つぶし」というコンセプトに一番かなった作品にもなった。


第六回「美術館」


11月
いろんな写真や絵を雑誌などから切り取って貼り付けてコラージュを駆使してぶっ飛んだ4コマを描こうと思ってたんですが、 結局たまたま持ってた画集の絵をそのまま普通に切り貼りして、芸術の秋にちなんで美術館を舞台にした4コマになりました。
絵画の持つ呪術的な魅力に迫ってみたつもりなんですが、なんか印刷が真っ黒でなんだかよくわかんないことになっちゃいました。
アンリ・ルソーがアンソ・ルソーになってるし。

アンリ・ルソー「ライオンの食事」


第七回「サンタを探せ」


12月
一番反響があった作品。ハートウォームな話がみんな好きなんだなあと思いました。まあ反響があったと言ってもヨーロッパメンバーですけど。
ちなみにサンタの居場所は、1コマ目…ビルとビルの間の空中に浮かぶシルエット。2コマ目…中央上方にいる幸薄そうな髭づら。3コマ目…一番左端の男。4コマ目…ビール飲んですました風情のお父さん。




第八回「正月気分で」


1月
最高にめでたい正月を描きたくてこれをかきました。鼻毛を見て、無意識にしめ縄がよぎったというよりは、鼻毛を意図的にしめ縄に結びつけたという、ポジティブに浮かれてる感じを読み取ってほしい。
残念ながらこの月は新聞が発行されず唯一の未発表作品になりました。