[ヨーロッパスタジオ]>[ケセラセラ日和のなれそめを語る]
スタジオ編集部が、舞台『ケセラセラ日和』に向けて稽古中のお二人に、インタビュー。
出会いから、テーマとタイトルの決定へ至るまでの歴史を、存分にお届けします。

漫才コンビ「トゥナイト」としてデビュー以来、誰からも親しまれるキャラクターで人気の女芸人。コンビ解散後は司会者、パネラーとして活躍。特に関西では「なるトモ!」「ちちんぷいぷい」など人気番組のレギュラーを務め、テレビ・ラジオでその声を聞かない日はないほど。

ヨーロッパ企画の旗揚げから参加。すべての公演に出演してきた他、多くの舞台・テレビドラマにも出演。コラム執筆、ラジオパーソナリティの他、撮影・監督まで一人でこなした短編クレイアニメ映画で「第1回デジタルショートアワード」のグランプリを獲得するなど多彩な才能を発揮している。
永 野
そもそも、7月から10月くらいまで僕が東京にいてて、なるみさんが関西にいてたので、その間に舞台アイデアをいっぱい用意して、それで次に会おうと思ってたのがあって。
−−−
そのときには、もうある程度お芝居の方向性は決めておこう、ということだったんですか?
永 野
できれば、ね。けどまあ、どういうものがいいのか分からんし、案を10いくつ、書いてて。そうそれで、そのころちょうど、プラン9さんの舞台になるみさんが出てたんで、それを観て。
なるみ
そうそう、それを観にきてくれたんよね。それまでは、私の演技力とか・・・映像と、舞台とでは、たぶんまた違うじゃないですか。だから、見に来てくれたんで。そこから、どう思ったんやろなーって。
永 野
そう、その舞台をを観るまでは、わりと「ひとり芝居」路線だったんです、僕のなかで。まあ、なるみさん主演の舞台で・・・「杉村春子」「森光子」的な、そういう感じでいこうと思って。
なるみ
ハードルがぐんぐん、上がるね(笑)。
永 野
そう(笑)。で、「なるみ、ひとり芝居、1人12役!」みたいな感じで・・・。
なるみ
できるわけないやん!! 「主演って、もう・・・」って思ってるくらいやのに(笑)。
永 野
「なるみ物語」みたいな、一生を描く、みたいなんとか。「なるみ一代記」みたいなんとか。あと、「リア王」とか。そういうのを思ってたんだけど、プラン9さんのお芝居に出てるなるみさんを見たときに、「群像劇」・・・いろんなキャラクターがいる中で、ずごく引き立つんじゃないかな、と思って。わいわいやってる感じが、たぶん好きだろうし、見ててすごく、楽しかったなーっと思って。そこからちょっと、「ひとり芝居」の頭をおいといて、「群像」っていうパターンも考えだしたんですよ。
−−−
その方向性が、けっきょく残って?
永 野
でも、最後までちょっとゆれてました。「ひとり芝居」あるいは、「永野と、ふたり芝居」。
なるみ
へえー! 「ふたり芝居」の案、今はじめて聞いた。
永 野
あ、ほんとですか? ありましたよ。僕と夫婦で。で、夫婦だけど、いろんな夫婦を演じるっていう。いろんな人生を、描くっていう。
なるみ
へー!
永 野
でも、プラン9さんの舞台を観たのが、けっこう大きかったです。
−−−
では、秋の時点で「どういう話にするのか」っていうは、だいたい決まってたんですか?
永 野
そうですね・・・でも、11月も東京だったんで、東京で知りあいの女流作家に相談してたんですよ。
なるみ
へえ!
永 野
女性のことを、いろいろ聞いたり。デパートの化粧品売り場に行って、その子がメイクをしてもらってるのを、「どんな芝居が生まれるかな」って横で見せてもらったりして。そんなことをやってたんですよね。あと、11月は、母親が東京に来て。これが、『ケセラセラ日和』に行きつくまでに、けっこう大きかったんです。母としゃべったことが。
なるみ
うんうん。
永 野
そもそも、なるみさんが「テレビで見るような、表向きの、仕切る感じのキャラクターとは逆の、また違う面も見せたい」っておっしゃってて。で、「主婦」っていうのがなんとなくそこで結びついてて。
なるみ
けっこうそれまでに、家の話とかしてましたもんね。
永 野
そうそう。「上の階の人のガーデニングが垂れてきて、それをちょん切る」とか。
なるみ
そう。なんか、窓に「カチャンカチャン」って当たるから、「何?」と思って見たら、上の人のガーデニングの蔓が当たってて。でも、言いに行って「切って下さい」って言うのもカド立つし。けど、夏とか台風来てめっちゃ鳴るから「どうしようー」って悩んだあげく、「かってに切る」という。でもほら、垂れてるから、たぶん気づいてないと思うねんな。そんな話も、してたな。
永 野
そうそうそう(笑)!