2/4(月)のゲストは、バンド「ロボピッチャー」のボーカルであり、フリーぺーパー「SCRAP」の編集長でもある、加藤隆生さん。そして出演者は、α-Station RADIO SCRAPにて、加藤さんとともにパーソナリティを務める、松田暢子です。RADIO SCRAPコンビが揃った、ということで、本日MCを務める酒井善史が、RADIO SCRAPを徹底解剖します。
 
   

 

酒井 RADIO SCRAPのお二人、ということで、今日お呼びさせていただいたんですけども。(加藤さんに)なんで、松田さんとラジオをやられようと?  
  加藤 松田さんは、SCRAPの創刊号のときに、一回お会いしてて。どんなかたか、いっさい分からなかったのですが、顔見知りではあったんです。  
  酒井 はい。  
  加藤 で、そのちょっとまえに、「乙女チックポエムナイト」っていうイベントを、SCRAP主催で、やったことがあって。それは、「自分の書いた乙女チックポエムを朗読して、京都イチの乙女チックポエマーを決める」っていうイベントだったんですけども。それのコメンテーターとして、1回松田さんに来ていただいたんですね。  
  酒井 出場者、ではなく?  
  松田 審査しました。  
  加藤 そう、最初は、なんか松田さん、乙女チックポエム書けそうだから。「ポエム書いて下さい」ってオファーしたら、「乙女チックポエムは書けないから、審査員をやらせてくれ」って。  
  松田 「とってもポエムを書くなんて、恥ずかしい真似はできない」と1回断ったんですけど。  
  酒井 え、でも、そういう人たちのイベントですよね(笑)。  
  加藤 そういう人たちのイベントに、自分がポエムを書くことを、全否定した女子が審査員をしにやってきて。まあ正直「大丈夫かな!?」って、思ってたんですよ。  
  酒井 はいはい。  
  加藤 でも、やってみたら、ポエムに対して、すごく的確にコメントを…。  
  酒井 なるほど、コメンテーターとしてはかなりの。  
  加藤 しかも、的確だったどころか、べつに言ってもいないのに「このポエムは、ちょっと乙女度が足りないですねー」とか…。  
  松田 (笑)。  
  酒井 乙女度を、はかりだした、と。  
  加藤 そうそう。かってに、イベントの趣旨とかを理解して、自分なりのコメントを言い出して。「これはスゴイ!」と。  
  松田 おおっ。  
  酒井 そこで、「松田暢子評価」がグっと。  
  加藤 これは、楽できると思って。  
  酒井 (笑)。コメントは、まかせて。  
  加藤 そうそうそう(笑)。とにかく、「ラジオでは、自分の言葉でしゃべれる人が、となりにいてくれたらいいな」と思ってたので。RADIO SCRAPを最初にやるっていう、はなしのときに、松田さんに声をかけさせていただいた、っていう。  
  酒井ああー、なるほど…。  
  松田 いいはなしですねー。  
  酒井 えっ、松田さん、知らなかったんですか?  
  松田 いや…。そんな、いいはなしだとは、思わなかった…(笑)。  
  加藤 あたためてた、とってだしの、はなしです。  
     
 
この日は「アニメーション映画特集」。 過去に、SSMFで上映された「卓球王」「ドラゴン」「のりたまができるまで」「二人三脚二言三言」「オオモリ」「黄金」の6つのアニメ作品を上映しました。 なかでも、「卓球王」は、加藤さんが監督なさった、みごとなアニメ作品です。 この作品ができた経緯に関して、「ドラゴン」監督の西村直子を交えて、お話を聞くことに。
 
   
  酒井 これ、あれですよね、「フリーぺーパーSCRAP」のほうでなさった、「アニメソング特集」が発端で?
 
  加藤 そうそう、SCRAPの方でアニソンの特集をしてですね。「最近のアニソンは何だ」と。「アニメと、アニメの曲が一致してないじゃないか」と。  
  松田 ほう。  
  加藤 「それではいけない」「ちゃんと、必殺技のなまえが、入ってなきゃいけない」と。「これが本当の、アニソンだ!」と。  
  酒井 なるほど。  
  松田 正しい、アニソンを作ろうと?  
  加藤 はい。さっき言いわすれましたけど、僕、音楽をやってるんですね。  
  酒井 そうですよね。  
  松田 バンドね。  
  加藤 本業がね。ロボピッチャーっていう、バンドやってるんです。  
  酒井 はい。  
  加藤 で、いつか俺に、アニソンの仕事のオファーが来たら、スゴイのつくってやるぞと。  
  松田 ああー。加藤さん、アニソン声だと思うんですよねー。だから、絶対(アニソンの仕事)来たほうがいいと思うんですけど。…ていうのはまあ、つねづね、私が思ってることなんですけど。  
  加藤 ありがとうございます…。で、まあ待ってたわけですよ。  
  酒井 オファーを。  
  加藤 で、オファーが来ないまま、ながーい年月が過ぎて。  
  酒井 あ、けっこう、待ったんですか?  
  加藤 けっこう、待ちました。5〜6年、待ちました。  
  酒井 5〜6年(笑)。  
  加藤 で、これはいけない、と。それでもう、「アニソンを作れないんだったら、まず、アニメを作ろう」っていう話になりまして。  
  酒井 もう、自分が歌う場を、作ってやろうと。  
  加藤 でも、アニメは作れないから、アニメの企画書を4つくらい作って。で、キセルさんとかと一緒にコンピレーションアルバムを作ったんです。アニメの企画書と、4曲のアニソンが入ったやつを。それを売ってたら、企画会社みたいなところから、「ウチで、アニメのプロト版みたいなのを、作ってくれないか」って言われて。  
  酒井 はいはい。  
  加藤 でも、「アニメなんか、作ったことないしなー」って言ってるときに、ちょうど、ヨーロッパ企画さんから「5分間の映像やらないか」と。「はっ! わたりに船だ!」と思って。  
  松田 結びつけてやった、と。  
  加藤 そう。「ひとからもらったお金で、アニメつくって、ヨーロッパ企画に出品して、「すげぇ!」みたいな雰囲気になったら、いいんじゃないの!?」って。  
  松田 でも、あれって、CM仕様じゃないですか。  
  加藤 予告編です。  
  松田 本編は?  
  加藤 本編は、つくらないですよ、そんな。大変じゃないですか。  
  松田 (笑)。  
 
 
そして、話題は、先ほど上映した西村監督「ドラゴン」へと。 西村は、08年1月に行われたRissei Showでも、「みんなのクレイアニメ」というワークショップを開催。 そんな西村とクレイアニメの、かかわりの歴史について。
 
   
  酒井 「ドラゴン」は、2回目の、クレイアニメですよね?  
  西村 はい。  
  酒井 「2回目」って言いましたけど、初めてつくったのが、卒業制作?  
  西村 高校の時の、美術の卒業制作です。  
  加藤 へぇぇー。そうなん?  
  西村 はい。  
  松田 それを持って、ヨーロッパ企画のオーディションに、来たんです。  
  加藤 へぇー!  
  酒井 ヨーロッパ企画のオーディションっていうのを、1回だけやったことがあるんですよ。「何か作品を持って来て下さい」っていう課題があって。で、持ってきたのがその、クレイアニメ。  
  松田 すごい作品でしたねー。手が映像に入ったりするんですよ。  
  加藤 (笑)!  
  松田 「なぜそこをカットしない?」っていう。  
  酒井 軍手をはめた手が、たまにね、こう、ピっって映り込む。  
  松田 クレイアニメやから、コマ撮りじゃないですか?なのに、なんか知らないけど、途中からクレイが、ハリガネで動き出して(笑)。  
  一同 (笑)。  
  西村 すっと独学で、「こんなもんなんかな」っていうので、作ったから…。見よう見まね、っていう。  
  酒井 さらに、クレイアニメなのに、カメラワークがある、っていうね。  
  西村 カメラが、うごくっていう。  
  加藤 (笑)。けど、すごいですよね、それ!たしかに、べつに、「だれが禁止したであろうか!」っていう。  
  酒井 そうですよね、まあ、いいんですけど。  
  加藤 「思いつかなかった奴らが、バカなんじゃん!」ってう話ですよね。スゴイですね!  
  西村 (笑)。  
  酒井 革命的な、クレイアニメを作って、オーディションに持って来て…合格ですよ。  
  松田 みんなで大笑いして。  
  加藤 「わはは、来いよ来いよ」みたいな。  
  松田 「ドラゴン」が2作目なんで、だいぶ進歩してますよね?  
  西村 これでも、進歩してるんですよ。  
  加藤 へぇー。  
  松田 クレイに、指紋がすごかったですけどあれは…?  
  西村 (笑)。  
  酒井 クレイじゃないやつとか、たまにねぇ。  
  西村 お菓子、とか。  
  松田 途中で力尽きて、粘土が買えなくなって、小麦粉を練りはじめたとか、色々…。  
  西村 くふうしようかなぁ、って思って。  
  酒井 そんなこんなで、撮られた作品であると。  
  加藤 すてきでしたねぇ、ほんとうに。  
  西村 そうですか?  
  加藤 もう俺、石が追っかけて来たときに、「あぁっ! 逃げて!」って思って。  
  西村 (笑)。  
  松田 あれ、でもすごいですよね。上の画面と、下の画面に分割されてて、それがリンクしてて。  
  加藤 そう! リンゴが、キュッって出てきて、「ああーよかった!」って。  
  酒井 穴から、ピって出てくるんですよね?  
  加藤 それが、ボコンってドラゴンにぶつかって…。あれ、ドラゴンは、どうなったんですか?  
  西村 え、あれはだから、ステーキになって…。  
  松田 食べられたんですよね?  
  酒井 しっぽだけ、持ってかえったんですよね?  
  松田 ドラゴンの色が薄いのは、力尽きたんですか?あれは。  
  西村 いや(笑)、あれは、ああいう色なんです。  
  加藤 ねぇ!? 僕、薄いなんて、ぜんぜん思わなかったよ。ねぇ!  
  松田 私はもう、薄いと思いました。あとで聞こう、と思って。  
  酒井 いま、聞きましたよね!?  
 
  などなど、それぞれの作品について、「あのシーンがよかったね」、とか、「あれはどうなってたの」など、あれこれ。さいごは、上映された中で、じぶんの一番好きな作品を言い合い、マイペースなトークショーは、無事お開きとなりました。