[ヨーロッパスタジオ]>[かせきさいだぁ≡×上田誠 SFエンディングテーマ会議]>[第4回]


第4回
上田:あの、それこそ日本の歌謡曲で、一人称で自分の名前出てくるのってないじゃないですか。
かせき:自分の名前出てくるのはほとんどない、ねぇ。
上田:単純にね、日本の歌謡曲って、まぁ唱歌を作る感じに近いっていうか、歌い手のパーソナルが出るのってあんまりないでしょ?
かせき:うん。
上田:でもラップだったらもう必ずあるじゃないですか。
かせき:そう。でも日本語だと、「俺がどうだこうだ」って言っても、なんか「何だそれ」みたいな感じになっちゃうから、自分の名前をスッと入れる、みたいな…日本人がヒップホップをやるってどういうことだっていうのをすっごい考えてた。
上田:日本の音楽は歌詞と曲っていうか、歌で独立してる感じですけど…でも外国のはサウンドっていうか、すごいその人から出てる音、っていう感じがしますよね。
かせき:あ、日本のは割りとねぇ、実はみんなで歌うための歌だったりするよねぇ。
上田:そう、そういう点で、ラップとは趣を異にしてる…。
かせき:そうだね。それはちょっとあるかもしれないですね。あとまあラップで韻を踏むっていうのも、それは、向こうの…アメリカの詩がそうなんですよね。ここの何行目のどこは絶対韻を踏むって、なんかまぁ俳句みたいに決まりがあって…。
上田:うんうん。
かせき:だからそれを日本人が日本語で韻を踏んでも、もう意味が分からないって僕は思ってて。
上田:単純に、日本語は動詞が後に来るから、脚韻が揃うのは当然や、とか…。
かせき:そうそうそう。あと、単語がねぇ、英語は後ろが同じのがいっぱいあるし。でも、それを逆手にとってですます調にするとか、そういうことをまぁやったりはしてますけどね。
上田:はぁはぁはぁ。
かせき:でもまぁ日本語は基本的にやっぱ昔からの俳句とかだから、言った時にこう…気持ちいいっていうのを一番重視して作ろうと、そういうの考えてずっと作ってた。
上田:そうですね、それで曲によって…例えば「宇宙の法則」とか「SKYnuts」とかやったら、結構七五調っぽい…。
かせき:うんうん、そうそうそう。聴いて気持ちいいような…。自分で口に出しながら歌詞作るんだけど、その時に気持ちいいのだけをどんどん積み重ねてくだけにしてる。
上田:はー…でも、その「SKYnuts」をオープニング曲にさせてもらおうと思ってるんですけど、あれでほんとにSFのイメージを総まくりしてるじゃないですか。
かせき:あれねぇ。
上田:あの、イメージの連鎖というか…。ヘルメット越しのキスを…とか。
かせき:あ、そうだねぇ。あれ、すごいね、あれ。
上田:いやー、あれは凄い(笑)。
かせき:あれ凄いね。あれ僕も大好きな曲なんだよ。
上田:あ、そうなんですか…(笑)。
かせき:だって、ちょっと、一生あんなの作れなさそうな…。たぶん、もうあんなサウンドも無理だし。
上田:無限軌道上、とか。
かせき:うん。ああいう、まぁいろいろ単語を一応書き出して、使えるのを使って。
上田:だから、あっちでサイバーSFをやってるから、エンディングでは…。
かせき:あ、そっか。そしたらやっぱり優しいやつ…(笑)。
上田:(笑)。なんか、対を成す方が…。
かせき:いいよねぇ。もうラップじゃない方がいいな(笑)。どうする、「千の風になって」をただカバーしてたら…(笑)。
上田:(笑)。
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