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第4回
「 山本浩司 
 
中川:じゃあ山本さんお願いします。
山本浩司(以下山本):はい。
中川:あの、映画を撮ること自体は前もやってたんですよね?
山本:自主映画の監督やってました。
中川:そうですよね?それは学生時代?
山本:卒業してからもやってましたね。
中川:あー、そうなんですか。何年振りとかになるんですか?じゃあ。
山本:5年とか。
中川:5年振り?
山本:その位って言って、まあいいぐらいの。
中川:(笑)言っていいぐらいのブランクがあると。
山本:はい。
中川:もうずっと映画撮ろうっていう気にはならなかったんですか?
山本:そうですね。ちょっと役者の方が軌道に乗り始めてきたんで。
中川:ええ。
山本:そこに集中しようっていうのと、その中で映画を撮るってことは凄く負担になるので。
中川:あー、役者をやるにあたって。
山本:面倒くさいっていうか。
中川:(笑)面倒くさい。
山本:すごくなまけものなんで。どっちかにしようと思って。
中川:あー。だけど今回これに関してはメガホンをとったると。映画撮ったると。
山本:はい。「黄金」を。
中川:「黄金」。もう構想なんかは?
山本:あ、一応あるんですけど。
中川:はい。
山本:ちょっと無理っぽいんでまた別の話を。
中川:(笑)無理なやつ考えちゃって、それは没になったというような今状況ですか?
山本:3歳4歳位の子供を泣きじゃくらせなきゃいけないんで。
中川:はあはあ。3、4歳の子供を泣きじゃくらせることによって黄金を表現?
山本:その、迷子になった子供を、吊るした男に対して、突撃レポーターが来て。
中川:(笑)はい。
山本:強引な言い訳をして逃げてく、みたいな話を考えてたんですけど。
中川:ええ、ええ。
山本:ちょっと子供を用意するのが・・・。
中川:(笑)そこ!?
山本:(笑)。
中川:なんとかなるでしょそこ。頑張りましょうよ、それは。
山本:いやいやいや。僕の映画によって、子供を泣かせることによって、あの、すごい子供心にトラウマになって、後ですごい鬱病とかになる可能性もあるので。
中川:(笑)なに?どういうことですか?
山本:(笑)いやハリウッドとかであるんですよそういう。
中川:あ、そういうことあるんですか。実際撮影とかでそういう。
山本:そういうのがあるんですよ。子役でなんか両親が離婚した役をやって本当に自分がそういう気持ちになっちゃってとか。
中川:はあ。
山本:シティオブゴッドでも、ギャング映画で、そういうスラム街で育っちゃったみたいに思い込んじゃって本当に自分の経験として受け入れちゃって泣いちゃって。
中川:ええ。
山本:だからこうカウンセラーがちゃんとついて、「これは嘘なんだよ作りごとなんだよ」みたいなことをちゃんと、プロがついてそういうことをやってるんですよ。
中川:へー。そんなんあるんですか。
山本:日本ではあんま聞いたこと無いですけど。
中川:ああ。
山本:で、それをちょっと考えちゃって。
中川:(笑)。
山本:僕のせいでね、将来心に傷を持った大人になって欲しくないんで。
中川:(笑)。
山本:もっとこうあったかいものを。
中川:あったかい作品を。
山本:はい。
中川:あー。じゃあまた振り出しに戻って考えてる状態ですか?
山本:今、考えてます。オチは考えてあるんですけど。
中川:あ、オチはもう。
山本:オチはもう、どんな話にでも合うオチを、考えてあるんで。
中川:なるほど。撮影とか編集とかその辺も全部自分でやられるんですか?
山本:全部やります。カメラとかは友達に借りて。
中川:ええ。
山本:編集はうちで、コンピーターで。
中川:へー。
山本:コンピーターって今(笑)。
中川:(笑)コンピーターでね、やれちゃうから。
山本:やれてるんで。
中川:へー。
山本:まあフィルムではなかなかちょっと難しいんで。
中川:ええ。
山本:ちょっと、はいデジタルで。
中川:抵抗なかったですか?この話を受けるのは。
山本:抵抗ありましたよ。
中川:あったけど?
山本:本当は山下監督(※1)に撮って欲しいんだろうなって思いながら。
中川:(笑)そんなことないですよ。
山本:山下監督にもちゃんと見せましたよ。今までの作品のDVDと企画書を。でもちょっと安請け合いするのも後で大変なことになるんで。
中川:ええ。
山本:でもDVDを見て、しまおまほさんの作品(※2)を見れてすごい良かったって言ってました。
中川:へー。
山本:あれが1番面白かったって、あれにはもう勝てないからちょっと撮れないですって。
中川:へー。あ、そうなんですか。
山本:ええ。
中川:ちょっと今いい話を聞きましたね。山本さんはなんかありました、見て?
山本:僕もしまおさんのやつが。あれには勝てないなと。
中川:はー。
山本:(笑)めちゃくちゃ面白いですからね。
中川:昔の作品みたいなやつを編集し直して。
山本:不意を衝かれる、予想を裏切る笑いが入ってたんで。
中川:なかなか今僕ら撮ろうと思っても出来ない。
山本:出来ない。やろうと思っても出来ないですから。
中川:はーなるほどねー。
山本:まあそんな中で、僕は山下監督の代理として(笑)。
中川:(笑)代理じゃないですけど。あのどうですか。一応ね、色んな人が参加して、優勝をお客さんの投票で決めるんですけど。これに関してはどうですか?
山本:いやそりゃ1位とりたいですよ。出す以上は。
中川:出す以上は優勝目指してやると。
山本:はい。僕は何を隠そう自主映画の短編集をDVD化して売ってますし、レンタルもしてますし。
中川:プロであると。
山本:プロ、と言ってもいいぐらいのところにいます。
中川:(笑)大丈夫ですか?自分でハードル上げてますけど。
山本:ただ、ショートショートムービーフェスティバル。
中川:ええ。
山本:プロ、アマ問わずですから。
中川:はい。そうですよ。一般の方ももちろん。
山本:プロ、アマ問わず優勝する訳ですから。
中川:はいはいはい。
山本:別にプロが負けることもある訳で。
中川:そうですよ。本当に前回も一般の方が優勝されてますから。
山本:負けても、別に、俺が悪い訳じゃない。
中川:(笑)どっちなんすか。
山本:(笑)。
中川:でもまあ自信はあると。
山本:自信はない。
中川:(笑)ないんすか、結局。
山本:ただ、負けても俺のせいじゃない。
中川:(笑)。
山本:俺が面白くない訳じゃない。
中川:まあ自分は面白いもの作ってる・・・。
山本:自分にとっては面白い訳ですから。
中川:なるほど。山下監督は山本さんが出る・・・
山本:やっぱり山下監督の話が聞きたい?
中川:(笑)じゃないです、じゃないです。でもやっぱその関係性あるじゃないですか。山下監督がいて、でその作品に出ている山本浩司さんっていう関係性って僕から見てあるんですけど。
山本:はい。
中川:昔はおんなじように監督やってた訳じゃないですか?
山本:そうですよ。山下監督は大阪芸大の後輩ですから。
中川:そうですよね。で、山本さんが5年振りにメガホンとるっていうのを山下監督がどう思ってるのかなっていうのがすごい僕興味あって、そういう話ってされたりしました?
山本:いや、頑張ってくださーいとは言ってましたけど。かるーく。
中川:あー。かるーく。どんだけのもん出来んねんみたいな感じですかね?
山本:(笑)いやあ、一緒に短編とか遊びで撮ってたりとかしてたんで、出来たら山下監督に出て欲しいなと。
中川:あー。
山本:じゃあ撮れよって話なんですけど(笑)。
中川:(笑)あー、いいですね。
山本:1日ちょっと空いたときに呼んで出す位だったら、まあ可能なんじゃないかなと。
中川:それはちょっと相当引きがありますね。
山本:山下監督の役者の面を皆さんにお見せ出来たらなとも思ってるんですけどね。
中川:そうですね。色んなお知り合いいると思うんですけど、ご自分が主役で出る感じですか?
山本:いや、僕はあんまり出ないようにしたいですね。
中川:あーそうなんですか。
山本:今まで作ってきたものほとんど僕、自作自演でやってきたんで、今回は監督に専念することによって「黄金」という5分間を本当に輝かせたいなと思ってるんで。
中川:(笑)あんまりうまくなかったですけどね。まとめようとしましたか?
山本:うまいこと言おうとしてるんじゃなくて、本当に心の底から出てきた言葉なんで。
中川:(笑)。
山本:狙ってるわけじゃないです。普通の日常会話として言っただけです。
中川:(笑)なるほど。じゃあ最後に意気込み、まあ今のとかぶっちゃうかもですけど意気込みをください。
山本:あの、本当無理せず、自分に無理せず、輝ける5分間を(笑)
中川:(笑)。
山本:作りたいと思います。
中川:さっき聞いたけど。
山本:応募者の中で1番輝く「黄金」を作りたいと思います。
中川:ありがとうございます。
山本:ありがとうございました。
 

※1「山下監督」・・・山下敦弘監督。第1回大会に特別招待監督として参加してもらっている。当初、山本さんと山下監督の共同チームで参加を依頼した。

※2「しまおまほさんの作品」・・・第3回大会にゲスト監督として参加してもらったときの作品「プッツンテレビ」。小学校時代に撮った作品を再編集したもの。

(7月2日 収録)

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