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第6回
「 加藤隆生 」
 
中川:よろしくお願いします。
加藤:よろしくお願いします。
中川:えっと、今回「黄金」って言う全員共通のタイトルでやらしてもらうんですけども、本選まで大体あと1ヶ月ちょっとありますよね?もうどんな感じにするかとか考えてるんですか?
加藤:はい、もう一応大筋は、僕の中での流れは決めた感じです。
中川:作るのって加藤さんですか?っていうか加藤さん何するんですか?
加藤:えっとね、ちょっとね、まだ誰が何するか決めてないんですけども、まあまあ勿論コンセプトは僕が作りますよね。
中川:はい。
加藤:で、まあ基本、テキストは僕が作りますよね。
中川:はい。
加藤:で、今回はそんなに台詞とかも別に無いんですけど。
中川:ああ・・・。
加藤:僕、僕は、でも、だから、もうなに、なにその聞き方?
中川:(笑)。
加藤:(笑)あーびっくりした。
中川:(笑)。
加藤:今、なんかこう一生懸命説明しようとして途中で気が付いたけど、なにそのこう、作ってって頼んどいておかしくない?冷静に考えたら。「加藤さん何するんですか?」って(笑)。
中川:(笑)いやいやあのそうですね、ちょっと順番間違えましたね僕ね。あの、そうそうだから、加藤さん参加してもらうの今回2回目ですよね?
加藤:はいはい。
中川:で、前回(※1)は「SCRAP」っていう京都の面白フリーペーパーのチームとして出して頂いたじゃないですか?
加藤:はい。
中川:今回は加藤隆生として参加されますよね?
加藤:あ、でも、あの当初その辺がぶれてたんですけど僕の中で。今回はまたSCRAPで再挑戦します。
中川:あら?
加藤:SCRAPの加藤で。
中川:あ、そうなんですか?
加藤:キャラ的には。
中川:あ、じゃあ分かりました。えっとそれで、前回って加藤さんってその、内容考えたりとか、曲を作ったりとか、あと演出だと思うんですけど、作品づくりに関しては。
加藤:はい。映像は「Marble.co(※2)」っていうデザインチームがやりました。
中川:というのを踏まえて「今回加藤さんは何するんですか?」という質問だったんです。
加藤:はーなるほどね。そうですね、去年と大体一緒じゃないですか?(笑)
中川:(笑)じゃあ映像制作には関わらない、関わらないっていう言い方は変ですね。実作業はしない?
加藤:そうですね、まあでも今年はラフ絵コンテは書こうかなとは思ってるんですけど。ザクッとしたやつは、おおまかな。40点までは僕が撮って残りの60点をデザインチームに任せようっていう。
中川:はー。じゃあまた去年と同じくアニメを撮るんですか?
加藤:アニメではないです。・・・と思います。
中川:アニメではない?
加藤:と思う。思うよ。
中川:(笑)そうなんですか。じゃあそこも踏まえても「黄金」っていうのはどうするかっていうところは考えてますか?
加藤:そうですね。「黄金」はまあ最後に見付かるっていうのがいいなあって。脱出した結果「黄金」っていう。
中川:結構内容言ってますけど大丈夫ですか?
加藤:(笑)いや分かんないですけど。
中川:(笑)分かんないですか。
加藤:「黄金」を見付けたいっていう。
中川:はあ。
加藤:出てきたみたいな。「黄金」。
中川:なるほど。そのね、前回はSCRAPでアニソン特集があって、CDが発売されたり、そういう流れもあって出品してもらったわけですけど、今回はそういうのはあるんですか?
加藤:えっとね、今回は僕らSCRAPで動かしているプロジェクトみたいなものが1つあって、そのプロジェクトのプロモーションビデオの体のもの、みたいなものを作って持っていこうかなと思ってるんですよ。プロモーションビデオっていうか記録映像的なものをグッと撮って持っていこうと思ってるんですよ。
中川:ええ。
加藤:前回はショートショートムービーで出来たものがバンってそこから更に拡がっていったけれども、今回は今僕らが作って拡げているものをガッとピックアップして、まとめて持っていこうという風に思ってるんです。
中川:ほー。毎回上手いことやらはるなっていう(笑)。
加藤:(笑)あんじょう使わせてもらってます。
中川:(笑)その辺が加藤さん凄いなっていうのを毎回思うんですけど。
加藤:(笑)いやいや貧乏性なんです。
中川:(笑)。で、今回もラジオに僕が行ってですね、「やって下さいよ」って言って返事してもらってっていう経緯で参加が決まったじゃないですか?
加藤:はい。
中川:SCRAPチームの他のメンバーの人達っていうのはどういう感じなんですかね?「よっしゃ一緒にやったろうや」みたいな感じになってるんですか?
加藤:基本的には僕の場合は、スッと言うんですよ「あ、やることになったから」って言って。
中川:ええ。
加藤:メンバーは「あ、はーい。」みたいな。「あ、そうなんや。」みたいな。「じゃねえ、良いもん作んなきゃねえ。」みたいな。大体そういう温度で、そっからスッと1ヶ月くらい寝かすんですよ。僕の基本的なやり方としては。
中川:はあ。
加藤:ほんで2週間前とかになったら「おーい!!締め切りやぞ!!」ってバンバンバンって尻叩いて「やらなきゃー」みたいな。「ヨーロッパ企画さんに迷惑かけちゃうぞ」ってみんなが突然こう、やにわ動き出す。っていうのが僕の人身掌握術(笑)。
中川:(笑)
加藤:人身掌握術っていうか僕もそういうタイムテーブルで動くんですよ、体が。「やらなあかんな」って思ってその種を体ん中に植えといて、なんかでも動かないんです全然。アイデアも出てこないし。
中川:はあ。
加藤:でもなんとなくボヤーとジワーと考えてて、「やばい!!」ってなったらグッとやるっていうのは大体いつも全部なんでもそうです。音楽やるときも雑誌つくるときも。
中川:へー。
加藤:それに僕の周りの人間がオロオロしてるっていうのがいつもの感じです。
中川:その加藤さんの立ち位置って他の監督達と違ってちょっと特殊だなと思ってて、加藤さんは加藤さんでガーンといるんですけど、チームが物凄い大きいっていうか、つながってる部分が。
加藤:はいはいはい。
中川:それはちょっと他の人達と違うなって思ってまして。
加藤:そうですね。
中川:1個のショートショートっていう5分の作品を作るために物凄い大きいところで動いてる感じがして、それは凄く面白いなと思いまして。
加藤:あー、そうですね。こんなこと言って良いのか分かんないですけど、僕映像作家では一切ないし、過去僕が関わった映像作品というのは去年のSSMFのあれ1本きりで、今回第2作目を作らせて頂くっていうかたちなので、映像作っても全然もっと映像の上手な方いっぱいいるけども、そこに企画を絡めるとか、音楽を絡めるとか、更にそっからの展開みたいなやつをなんとなく匂わせながら作るっていうことが多分僕に出来ることだと思うんですよね。そこだけで完結してないっていう。作品だけで完結せずにどこかからつながってきてて、どこかにもつながっていきそうっていうようなものが作れたらって思ってるんですけど。
中川:なるほど。ちょっと話変えますけど、この大会ってお客さんが投票して1番を決めるっていう大会じゃないですか?
加藤:はい。
中川:前回は大阪大会で4位でしたけど、当然ね、もの作ってる人だから1番になりたいであろうなと。
加藤:そうですね、ものすご悔しかったですね。
中川:今年どうですか優勝は?
加藤:とりあえず、去年のこと言わせて頂くと、バッファロー吾郎さん(前回のゲスト審査員)に投票して頂いたりとかして凄い嬉しかったんです。4位っていうのもまあいいかと思ったんですけど、帰りの電車の中でうちのスタッフに話し聞いてると、大阪大会で3位だった上田さんの作品にうちのスタッフが投票してたんです。
中川:(笑)。
加藤:で、1票差だったんですよ。
中川:3位と4位の差がね。
加藤:で、お前が・・・っていうか3人位いて「いやー上田さんの作品良かった」って言ってて。その3人とも上田さんに入れてて。お前達の中の1人でもSCRAPに入れてれば3位だったんだよと。「でも上田さんの方が良かったもん」と言う訳ですよ、うちのスタッフは。だからそこの教育からまずしていこうと思ってます(笑)。
中川:(笑)。
加藤:今年に関しては。まずそれが1歩目かな、と。まじで悔しかったんですよ。最初はそんな俺ら勝てる訳ないしヨーロッパさんの企画やしみたいな感じで、まあアウェーやし引き分けで上々だよ、みたいな感じで行ったけどいざステージに立ったら「勝ちたい!!」と思って。去年も発表のときに「3位、上田誠」って発表されたときに、僕上田さん優勝やと思ってたから「わーー」みたいな。
中川:(笑)。
加藤:「勝っちゃった」って思って。「きたー」と思って(笑)。
中川:(笑)。
加藤:「2位かなあ」と思って、「2位で名前呼ばれたくない」って思って。「呼ばれんな、呼ばれんな」と思ってたら別の人やって。
中川:ええ。
加藤:もう「やったーー!!」って思ったんですよ。
中川:はあ。
加藤「1位やー!!」と思って。
中川:そうですよね。そらね。
加藤:うん。じゃまあ違って4位だったんですけど。もうそんときものすごく悔しかったですね。腰抜ける程悔しかったですね。
中川:(笑)じゃあもう今年は間違いなく?
加藤:いやもう狙うというか。
中川:完全に狙って?
加藤:そうですね、そこに関しては、もの作る人間としてさっき仰られたように妥協無く頑張ります。
中川:いや、有難いですね。その言葉は凄く有難いですね。
加藤:はい。
中川:あの、加藤さんってSCRAPの編集長っていう立場もありますけど、ロボピッチャー(※3)というバンドをやっている、ミュージシャンとしての立場もあるじゃないですか?
加藤:はい。
中川:今回音楽ってどうされるんですか?
加藤:えーっとそうですね、ちょっとまあ色々と考えてはいるんですけど、そこはまだちょっと結論出てないんですけども、曲は作るのは作ると思います。
中川:今回、かせきさいだぁ≡さんと銀杏BOYZさんと加藤さんの3組がミュージシャンなんですよ。で、銀杏BOYZさんもかせきさんも曲を作るって言ってまして。なんでもしよければそんなんがあったら面白いかなと思ってるんですけど。ミュージシャン対決的な面もちょっとあるんじゃないかなと。
加藤:それはでもミュージシャンとしては大分距離ありますからね(笑)。
中川:いやいやそんなことないですよ。
加藤:(笑)そんなことないって思ってないじゃない。
中川:(笑)。
加藤:(笑)そこはもうかえって悲しくなるよ。
中川:(笑)。
加藤:(笑)そこは知ってるよ自分の位置は。だから大丈夫。
中川:(笑)大丈夫ですか?
加藤:大丈夫だけど、いやでもまあ確かにいやでも・・・。
中川:じゃあミュージシャン的には大分差があるけども、この映像というイベントでは勝ちたいなというような感じですかね?
加藤:そうっすね。まあでも音楽をつくるということに関しては同じ、別にそこはフラットな場所にいると思うんで勿論そこでいい作品を作りたいとは思ってますけど。
中川:はい。
加藤:思ってますよ(笑)。ただそのミュージシャン対決っていうのを煽られると、
中川:(笑)。
加藤:それは俺じゃあ役不足だろと思っちゃうけど、っていう。
中川:あー。ただ僕がそのイベントの構成考えるときに、ひょっとしたら3組連続で流したりとかそういう可能性もありますよ。そこは覚悟しといてください(笑)。
加藤:(笑)えー!?
中川:あとね、今回サニーフランシスさんがDJなんですね。大阪のFM COCOLOでやられてるんですけど。
加藤:はい。去年も参加されてましたよね?
中川:ええ。で、あと土井コマキさんが新たに決まったんです。
加藤:まじっすか!?えー凄い。
中川:土井コマキさんはFM802でDJやられてます。
加藤:はいはい。
中川:で、加藤さんはα-STATIONでDJやられてますよね?
加藤:はい、やってます。
中川:大分僕らも節操ないなと思うんですけど(笑)。
加藤:(笑)たしかに。
中川:いろんな所のDJをゲストで来てもらってるんですけど。まあだからそういう面も…
加藤:(笑)DJ対決!?いやそれも凄い差あるじゃない!!
中川:そんなことないですよ。
加藤:(笑)いやそんなことないって思ってないでしょ!?
中川:(笑)。
加藤:(笑)全部に中途半端なやつだと思ってるでしょ?
中川:(笑)いやいやいやいやいや。
加藤:それぞれを上手いこと繋げてやってるけど、1個1個はちょいちょいやなあいつ、みたいな訳じゃない?
中川:ただDJが3組出るっていうのがね、この映画祭って上映後に監督が舞台上に出て喋るじゃないですか?
加藤:はいはい。
中川:そこの喋りの対決もあるなって思ってるんですけど。
加藤:(笑)そこも別にそんな面白いこと言わないし、過去何回かヨーロッパさんのイベント出してもらったけど言ってないでしょ僕?
中川:いやいやでも加藤さんはこうやって振っといたら、(笑)もうやっちゃうの分ってるから言ってるんですけど。
加藤:(笑)おかしい。このインタヴューおかしいやろ。
中川:(笑)。
加藤:(笑)なんでそんな無駄にハードル上げられなあかんの?
中川:(笑)じゃあそういった流れで最後、意気込みをお願いしたいなと。
加藤:(笑)中川さん聞いてないし。え、なに意気込みですか?
中川:意気込みです。
加藤:意気込みは、ミュージシャンとしてもDJとしても映像でも勝ちます。
中川:ありがとうございます。それが聞きたかったです(笑)。
加藤:(笑)ありがとうございました。

※1…文中にあるように加藤さんは第3回SSMFに「SCRAP」として参加。SCRAPの「架空のアニメの主題歌をつくる」という企画でつくった曲に、実際にアニメをつけた作品「卓球王」で参加。「卓球王」で検索するとYouTubeで見れる。

※2…デザインチーム。SCRAPのデザイン担当。ヨーロッパ企画も「バック・トゥ2000シリーズ」のチラシやDVD「平凡なウエーイ」ジャケットデザインなどで色々お世話になっている。

※3…加藤さんがボーカルを務める四人組バンド。僕(中川)は加藤さんをロボピッチャー前にやってたバンド「ハラッパ=カラッパ」の時代から知ってて大好きでライブも行ってたし、もちろんロボピッチャーのCDも聞いてるけど、ライブは行った事がない。そんなロボピッチャーのHPはこちら

(7月11日 収録)
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