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第7回
「 サニーフランシス 」
 
中川:では宜しくお願いします。
サニー・フランシス(以下サニー):宜しくお願いします。
中川:SSMFのホームページでは一応「DJ」という紹介をさせてもらってるんですけども。
サニー:はい。
中川:大阪のラジオでDJやられてたりだとか・・・あと映画も結構出演されてますよね?
サニー:「結構」っていう言葉がもう、良い印象に聞こえるんですけど、ねぇ?その言い方は良くないですねぇ!
中川:(笑)そうなんですか?
サニー:あの〜ねぇ。関西に住んで22年、ドラマ出演とかはあったりしたんですけど。映画は山下敦弘監督の「リアリズムの宿」っていう作品と、あと去年はねぇ本広監督の「UDON」という映画に出演させていただきましたけど。
中川:ほう。
サニー:あ!あと昔はねぇ!プロレスラーの藤波辰爾さんが出てた「忍者バトル」という映画にも。
中川:(笑)それは何役で出たんですか!?
サニー:まさしくこの顔には似合わない悪役ですけど・・・
中川:(笑)。
サニー:2シーン出演したんですけど。その映画をまあ親に見せるじゃないですか、そしたらそっからもうお父さんとお母さんは家にお客さんが来るたびに必ずそれを流すんですよね。
中川:自慢なんですねぇ!
サニー:自慢なんですよ!映画終わったなと思ったら振り返って、「お前一回くらい殴り返せよ」って言うの。ずーっと殴られる役だったんで。
中川:へぇ〜(笑)。そーいう役だったんだ。でもそういう役でも自慢だったんですね。
サニー:そらもう「映画に出てる」っていう時点で。唯一誉められたのが主役の女の人をナイフで刺すっていうシーンね。「あそこは良かった」って父が言ってましたよ(笑)。殴られてばっかり(の役)だからね。
中川:(笑)
中川:あのー、インドって言うと・・・映画についてはどうですか?
サニー:インドはねぇ、えっと人口が今11億人くらいになるんですけど。エンターテイメントっていうものは大きく分けて2つしかないんですよ。コンドームのないセックスと映画と。
中川:(笑)はぁ。
サニー:この2つは、まぁ・・・4000年ほど変わることはないと思いますよ。 けど、正直言うと貧しい国っていうこともありますから、生きていくのがいちいち大変な人も多いと思いますよ。だから、観てて楽しいなと思える映画なんですよ。映画は夢の世界だから景色も綺麗だし、お金もかかってるし。
中川:ええ。
サニー:歌と踊りのシーンが出てきたと思えば、例えば有名なヨーロッパとかにいきなり飛んでいくし。そういうところを見ると「一生行けない所やなぁ」と…。やっぱり映画は最大のエンターテイメントですよね。
中川:なるほど。
サニー:夢がありますから。普通ではあり得ないことを映画を通して感じるっていう。なのでシリアスなものとかリアルな内容のものはあんまりヒットしないんですよ。逆に主役がワンパンチで600人くらい倒したとか。
中川:(笑)
サニー:そういうものの方がものすごく拍手が沸きますからね。
中川:痛快なものの方が?へぇ〜!
サニー:そうなんですよ。
中川:みんな小さいときから映画を観られてるんですか?
サニー:もう、みんなそうですよね。小さいときから…。多分死ぬまでそうですね。だから、エンターテイメントで何が好きかって聞くと映画ですよ!
中川:テレビとかじゃなくて?
サニー:テレビとかも今すごい増えてまして。普及はしてるんですけど、それによって映画のブームもちょっと下がってきてるっちゃ、そうなんですよ。でもやっぱり発展途上国なだけあってテレビがない家庭もまだ多いんですよね。じゃあ何がエンターテイメントだって言うと映画ですよ。
中川:親に連れられて観に行ったりするんですか?
サニー:まさしくそうですね。大家族になると、全員で毎回観にいくのはお金がかかりますんでどうするかっていうと、お父さんが1人で映画観にいってきて、その日の晩はお父さんが家族に映画のストーリーを披露するっていう。日本ではこういうことはないでしょうけど。
中川:へぇ〜!すごいですねぇ。
サニー:子供の頃はそれが聞きたくてワクワクしてましたからねぇ。そんな庶民的なことが残ってるというのが、先進国にはちょっとないものやなぁって感じはします。
中川:やっぱり日本に来てからも映画が好きなんですか?
サニー:うーん、映画はずっと好きですよ!でも日本に来てから何年かは映画館に行って観ることは正直少なかったんですよ。レンタルビデオとかで借りて観るほうが多かったですね。あと日本ではなかなかインド映画が観れないですから。これはちょっとストレス溜まりましたね。日本に来た当初は日本語も分からなかったですし。でも今はもうラジオで映画の番組とか担当してるんで、月々12、3本とかくらいは観てますね。更に時間があればインド映画とかも。
中川:はぇ〜やっぱりインド映画みたいな痛快な内容のものが好きなんですか?
サニー:今はねぇ、国籍はなんでも構わないよ。良い映画は良い映画ですから。よく「何ジャンルの映画が好きですか?」って聞かれるですけど、僕は「映画をジャンルで(分けして)観るな!」って言いたいですよ。「良いものは観ろ!」ってことですよ。ね?
中川:はあ〜。
サニー:よく「好きな女性のタイプは?」とかって聞くじゃないですか。その質問に答えてるヤツも沢山いますけど、じゃあお前はその好きなタイプの女性としか結婚しないのか?と!それよりもねぇ「結婚した女性をタイプにしろ!」と言いたいですよ!
中川:(笑)
サニー:映画も一緒ですよ!ジャンルが好きだからってその映画を観るのはよくありませんよ。僕が言いたいのは「良い映画を観ろ!」ってことですよ!
中川:あ〜なるほどね。
サニー:僕なんでこんなこと言ってるんだろう(笑)。
中川:奥さんについてのところはね、サニーさんの奥さんに読んでもらって(笑)。
サニー:いやいや(笑)。僕はね、"タイプ"とか"ジャンル"とかはねぇあんまり良い言葉だとは思ってないんです。それは、こうだと「決めつけてる」ってことにしか過ぎないと思うんですよね。ダメですよね。
中川:はい。
中川:サニーさんて、最初2年前にゲスト審査員としてSSMFに参加してもらったんですよね。それが去年は監督してもらうことになって、今回も撮ってもらうんですけど。
サニー:ありがとうございます。
中川:好きな映画を観るということと、実際に作ることって全然違うじゃないですか。作ることに関してはどうですか?
サニー:一言で言ったら…「難儀してます」。
中川:難儀してますか(笑)。
サニー:難儀してます。何でかって言うと、あのー恥ずかしいですけど。僕は映画が好きやし、映画の仕事もしてていろんな監督や俳優に会ったり脚本家に会ったりしますけど。そういう人たちと会うと楽しくなるんですよ。
中川:あー。
サニー:嬉しくなるんですよね。1つの大きな理由としては、実力のある人に近づいて…。
中川:ほうほう。
サニー:「(映画に)出してくださいよ」と。言いやすくなるんかなと思って。ちょっとでもこういう(映画に携わる)仕事してますから、初めて会う監督にインタビューの最後にでも「次の映画にでも出してくださいよ」と言いやすいじゃないですか。そんな感じで今までも映画に出させてもらってるわけですから。
中川:はぁはぁ(笑)
サニー:映画出るのがすごい好きなもんですから(笑)。あんまりその…裏方?映画撮る方は「気ぃ使って大変なんやろうな」とかイメージがあるんですけど。去年のSSMFで映画を撮るようになってからすごく勉強になったのは、どの映画監督もすごい時間もエネルギーもアイデアも使って良いものを作ろうとしてるってことですね。
中川:へぇ〜。
サニー:出来上がったものが自分の思うとおりに作れたかそうでないかの判断はそれぞれあると思うんですけど、まぁそれは経験を積んで。チャンスがあれば更に良いものを作っていったらいいんじゃないかなって思いますね。
サニー:今回タイトルを「黄金」って決めたじゃないですか?
中川:はい。
サニー:だからこのテーマで色んな人が撮るみたいですけど、一番このテーマに相応しいのは僕ですよ。
中川:え、それは何でですか?
サニー:いや前回ああいう風に作って上映したじゃないですか?それで僕が思ったのはね、こういう(僕みたいな)監督は死んだほうがええな、と。お前は何を考えとんねん、と。僕ん中ではあったんですよ。
中川:(笑)
サニー:だから二度と僕には監督してくれとは言ってこないだろうな、と思ったんですよ。でも、逆に僕は次はもっといいもの作るからやらしてくれって言ったじゃないですか。で、今回やらしてもらうことになったんですけど、これはもう僕にとっては黄金のチャンスですわ。
中川:(笑)うまいこと言おうとして、もうなんか…。じゃあ今回は前みたいなインタビューものではなく、ちゃんとしたストーリーのある?
サニー:はい、もうワンシーン。あっち行ったりこっち行ったりしません。天神橋商店街ぶらぶらして、インド人どないでっかみたいなことは結構ですわ。
中川:(笑)なるほど。
サニー:中身はね、もう僕の中で出来てるんで。
中川:今、サニーさん黄金の指輪とブレスレットしてますけど…。
サニー:そう、これはね、こないだインド行った時に作ってもらったの。黄金っていうタイトルで作るってことで記念に。
中川:わざわざ?
サニー:そう。だからこれして会場に行くから。優勝したら、この腕をこう上げようと思って。
中川:(笑)
 
中川:グランプリをとる自信はありますか?
サニー:グランプリとる自信はありますよ!集まってるお客さんはみんな僕の知り合いですから。
中川:(笑)全員?
サニー:(笑)はい。インド人。
中川:最後に意気込みを一言頂いてもいいですか?
サニー:去年と違って今回は本当にドキュメンタリーではなくて、ワンシーンの作品を作ろうとしてます。だから難しいことをやろうとしていることは分かってるんですけど、ちょっと頑張って撮ってみたいなあと思ってます。失敗してもまたヨーロッパ企画さんにお願いして来年も撮ればいいんだしね。
中川:失敗しないで欲しいけどなー(笑)
 
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