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ヨーロッパ企画メンバー監督(スタッフ)インタビュー
黒木正浩 
 
中川:よろしくお願いします。
黒木:よろしくお願いします。
中川:インタビューということで。まぁ他の方たちにインタビューする時は喋る内容を考えてきてるんですけど。
黒木:ええ。
中川:黒木さんに関しては全く何も内容を考えず手ぶらで、ですね(笑)。「男」として映画をどう捉えているのかという話を聞きたいんですよ。
黒木:あーうん。じゃあ、まぁ男の会話をしようか。テーマは「男と映画」やね。う〜ん。壮大なテーマになるなぁ。
中川:テーマが壮大すぎて話すこと見当たらんなぁ(笑)。
黒木:う〜ん。見当たらへん。
中川:あのー、じゃあ普通に入りますけど(笑)。まぁSSMFは何回も参加してもらってるけど・・・「黒木さん」って何なん!?っていう疑問がお客さんにはあると思うんですよ。「ヨーロッパ企画で何してんの?」みたいな。
黒木:うん。
中川:気付いたらいましたよね。オーディションで入ったの?
黒木:いやオーディションでヨーロッパ企画に入ったんじゃなくて。「クイズアワー(※1)」を客として観にいったときに上田くんと初めて話して。上田くんから「ヨーロッパ企画の事務所あるんで何かあったら来てください」って言ってくれて、んで石田くんからメールが来て、ちょうどその時が第1回SSMFの会議だったの。会議って言っても今みたいに大人数じゃなかったから、その中にもっそり入って。
中川:「もっそり」(笑)?じゃあ、僕がいなかった頃やねそれ。
黒木:うんうん。で、その時に「こーいう大会があるんですけど出しますか?」って聞かれて。「じゃあ出す」って言って。それが初めてです。
中川:もともと黒木さんて・・・漫才コンビ?
黒木:「漫才コンビ」っていうか・・・まぁ吉本興業の舞台に出させてもらったりしてて。所属っていうんではなかったんだけど。
中川:もともとお笑いとかが好きでやってて。んでヨーロッパ企画に入って?
黒木:うん。それで、自分でイベントとかやったりしていて、その時に1本目の作品「ザ・レストラン(※2)」を撮って。まぁそれから、ヨーロッパに出入りしてる間に「インテルはいってない(※3)」に役者として出て。上田くんに干されて。それから諏訪くんとか丹原くんとかと仲良くなって・・・だらだらヨーロッパにいる感じ。一応、映画監督で役者で・・・俺ももう自分の(ヨーロッパ内での)ポジションはよう分からん!
中川:(笑)。
黒木:別に映画監督になりたいとも思わないけど、でも映画作ってるのがおもしろいから。
中川:なるほどね。そっか。
黒木:うん。
中川:黒木さんがどういうことをしてる人かっていうのを雑誌ピクトアップの連載「ショートショートムービーフェスティバルドキュメンタリー〜黄金の夏〜」っていう紙面で紹介しなくちゃいけなくて。大見さんだったら"映像スタッフ"って書いたら分かるじゃない?黒木さんだけ、何て書けばいいのか分からなくて、一応"黒木組代表"って書いて原稿を送ったけど。その書き方も読んでる人には"黒木組"って何だろうって思うじゃない(笑)。
黒木:うん(笑)。でも"黒木組"って自分で言うものでもないから。周りの人たちが言ってくれてるし、自分が何の役なのか決めてくれるから。
中川:あ〜。
黒木:諏訪くんとか石田くんは「黒木さんはヨーロッパ企画のメンバーですよ」って言ってくれるけど、まぁ自分で言うとしたら・・・監督+役者+歌手だと思ってるから。
中川:"歌手"ってなんですか(笑)!?
黒木:まだ詳しくは言えないけど、いずれは・・・歌手デビューしたいなって企んでるねん。これからちょっとバンド組んで歌っていきたいなっていうのはある。
中川:へぇ!
黒木:それが無理なら・・・GarageBand(※5)っていうソフトを新しくMacに入れたからそれで曲つくりたいなぁっていう。台本とか書いてたら、だんだん台詞が詩みたいになってきて。
中川:あ〜分かる分かる!黒木さんの作品って長台詞多いもん。
黒木:そうそう!自分で書いた台詞見て「これ曲にしたらカッコイイやろな〜」と思って!
中川:なるほどー。35歳にしてまだ興味が広がっていってるわけですね(笑)。
黒木:うん(笑)。ヨーロッパ企画にいたら音楽であろうがお芝居であろうが映画であろうが、作ったものを発表出来るっていうのが良い。だからあんまり、「俺は役者だ」とか「俺は○○だ」ていうこだわりは無ない。「俺は男・黒木だ!」っていう、それだけ。
中川:「俺は黒木である」と!なるほど(笑)。
黒木:うん。
中川:ショートショートの作品の話も聞きたいんですけど・・・作品はもう撮り始めてるんですか?
黒木:もうロケ地も決まったから、明日(7月31日)クランクインですね。
中川:あ、そうですか!黒木さんの作品ってもう観ただけですぐ「黒木さんの作品だな!」って分かるというか・・・黒木さんにしか撮れない作風だなと思うんですけど。
黒木:・・・(俺の)理解者やなぁ。
中川:今回もやはり黒木節が出ている作品になっているんですか?楽しみなんですけど。
黒木:どうなんやろう?石田くんとかから「今回は台詞短めにしましょうよ」って言われてて。だから今回、台詞はちょっと短めにしてるからそんなには・・・。
中川:マジですか!?石田の言うことなんか聞いてちゃダメですよ!
黒木:いや大丈夫!!ひとことで言い聞かす場面があるから!!
中川:「言い聞かす」ってどういう意味?
黒木:その一言の台詞だけをお客さんに聞いてほしいがために台本書いたから!そこはちょっと上映されるまで楽しみにしておいてほしい。
中川:おお!!
黒木:笑わせるためには撮ってないけど、観てる人は結局笑うことになると思うんだけど・・・ホントはすごいかっこいい作品になると思うから!男が男に惚れるような作品。
中川:あー。僕と黒木さんみたいに惚れ合ってる関係のような・・・作品が出来上がると。
黒木:ホント、そう!!「悪のヒーロー」っていうのをイメージしてて。"尖がってるけど1つ芯が通ってるような逞しい男!"それを見事に石田剛太が演じてくれてる。彼も僕の理解者やから。
中川:なるほどね。
黒木:意外とね、僕の理解者多いんですよ。中川くんと諏訪くんと石田くんと、あと永野くん。ベテランの役者ばっかりですよ。
中川:(笑)お互いリスペクトし合ってね。
黒木:スタッフも、淳太・大見・丹原・柏・・・。そのへんの人たちが助けてくれるから、作品もやりたいようにやれるなっていうのがありますね。
 
中川:SSMFですけど、第2回・第3回と黒木さんは常連のようにグランプリ獲られてるじゃないですか。そのへんはどうですか?
黒木:ありがとうございます。プレッシャーは感じてない。もう、やるだけかな!まぁお客さんの評価が良くなくっても「あ、そうなの〜」っていうくらい気にしない。たぶんお客さんは女性の方が多いと思うから、「(この作品の良さは)女性には分からんかなー?」みたいな。
中川:ああ、「男のかっこよさ」みたいなのは女性には分からんやろうと!?
黒木:うーん、分からん!絶対女性には分からん。
中川:(笑)予選は通るんですよね?
黒木:予選は・・・通る。必ず通ってみせる!
中川:必ずね?分かりました。最後に意気込みをバチーン!とお願いします。
黒木:"意気込み"ねぇー。常に意気込んでるから、大会への意気込みになるのかは分かんないけど。
中川:あー、常にね(笑)。はいはいはい。
黒木:エントリーしたからには全力でやるしかないですね。いや、まぁ楽しくやろうかなと思う。本選に行けるのは6作品でしょ?
中川:はい。ヨーロッパ予選では15作品のうち6作品だけ本選に行けます。
黒木:お客さんがおもしろいと感じてくれればいいです。本選も楽しいから、チケットはたくさん買ってほしいけど、うん。正直言うと、きっとヨーロッパ予選が一番おもしろいと思うから!
中川:分かりました!ありがとうございました!
黒木:もう終わり?まだ10%くらいしか喋ってないけど、大丈夫?
中川:いやいや、もう十分です!
黒木:じゃあまた次は「男について」インタビューしてよ。
中川:そうですね、それについては来年。
黒木:来年(笑)!?
中川:ありがとうございましたー。
 

※1・・・ヨーロッパ企画第14回公演「空前のクイズアワー」
※2・・・2004年黒木組によって制作された初の映像作品。
※3・・・ヨーロッパ企画第16回公演「インテルはいってない」
※4・・・丹原康博。ヨーロッパ企画の映像(ムーミンDVD)や造形美術(サマータイムマシン・ブルースの河童の像など)などを作ったり、そのほか幅広くヨーロッパ企画と関わっている。
※5・・・素人でも簡単に音楽が制作できるソフト。演奏データを入力すればボーカル以外はすべてパソコンでソフトが演奏してくれるという、優れもの。

 
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