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ヨーロッパ企画メンバー監督(スタッフ)インタビュー
山口淳太 
 
中川:よろしくお願いします。
山口淳太(以下、山口):よろしくお願いします。
中川:淳太は作品撮るのは初めてじゃないよね?第2回から参加してるんだっけ。
山口:はい、そうですね。
中川:いま、いくつだった?
山口:20歳です。
中川:第1回は観てるの?
山口:会場では観てなくて、ヨーロッパに入った時にDVDで過去の作品を見て、こんなのもしてるんやなって。
中川:そっか。淳太は今、ヨーロッパでカメラマンとか編集とか、映像の事に関してはほぼ関わってるでしょ。一番最初に作った映像作品っていうのは何?
山口:覚えてるので言えば、SSMFの予告映像ですね。
中川:あのー、僕がカメラ持って走り出す…。あれが、初めてなの?本当に?あの撮影二人だけで行ったよね。なんで、俺そんなど素人連れて行ったの?
山口:いや、そうだったんです(笑)。あの予告映像って過去の作品のダイジェストみたいなのもあって、映像編集の練習でもあったんですよ。だから、初めての撮影と編集だったんですよ。他の撮影に同行したこととかはあったんですけど。
中川:はー、ひと通りは知ってたけど、メインでするのが初めてだったんだ。じゃあ、初めての作品に俺関わってたんだ。
山口:そうですよ。あの時、中川さんとほぼ初対面で、中川さんが絵コンテ書いてて、「よし、行くぞ、淳太」って。
中川:そうそう(笑)、今はその予告編はHPでは見れないんだけど、第2回の時は何度も流してたよね。それで、第2回で出した「エレベーター」っていう作品は、あれは票数はどうだった?グランプリは取ってないよね?
山口:グランプリはもちろん取ってないです(笑)、3位とかにも入ってないです。
中川:次、淳太作品と呼べるような作品って、「探偵ニシムラ」(※1)か。
山口:そうですね。
中川:それで、第3回の時の「闇」っていう作品だよね。これは?どうやったの?
山口:予選で落ちてますね。
中川:そっか、第3回からヨーロッパ予選があって、10作品しか本選に行けなくて、山脇さんと淳太が同じ票数で10位で、じゃんけんして10位を決めようってなって、淳太負けたんだよね。それから?
山口:「探偵ニシムラ」のパート2を撮って。作品で言えば、それ以来ですね。
中川:その間にDVDの特典映像とか。
山口:最近で言えば、「衛星都市へのサウダージ」の劇中映像とかですかね。
中川:SSMFのオープニングとかCMとか、僕がプロデュースしているのは大抵淳太がやってるよね。昔は諏訪さんとか、上田とかがやってた映像の部分を淳太がやってて、ほぼヨーロッパ企画の映像チームとしては一番やってることになるよね。他に映像チームって誰がいるの?
山口:ちゃんとはいないんですよ。今回のSSMFにも参加してますけど、CGとか作ってくれる大見さんとかも東京に住んでたりして、普段ヨーロッパにいてるわけではないので、そういった作業ではなくて、公演の劇中映像とかで、協力してもらったりっていうカタチはあるんですけど、ヨーロッパ入って2年経ちますけど、僕ひとりなんですよ。でも、今回参加してる日比野さんと大谷さんが一応映像スタッフとして、手伝ってもらったりしてて。
中川:だから、淳太が指導してるみたいなことになるのかな?
山口:うーん、かなと。そんな感じですね、映像チームは。
中川:そうやって散々作品作ってて、技術とかもみんなよりあると思うんだけど入賞できないっていう、敗因は何なの?
山口:敗因?…は、暗いんですよ。「エレベーター」も「闇」もホラー作品で、暗いんですよ。
中川:「闇」って言ってるもんね(笑)。
山口:ホラーしか撮れないんですよ。でも、それじゃ受からんっていうのが最近分かってきて。
中川:ようやく。じゃあ、今回はホラーじゃないと。
山口:ホラーじゃないです。
中川:淳太って、ホラー映画好きじゃないよね。もともとヨーロッパ企画に入ったきっかけって、映画の「サマータイムマシンブルース」の本広監督が好きで入ったんだよね?まあ、本広監督が好きだからヨーロッパに入るっていうのがおかしんだけど。
山口:(笑)。
中川:入って、本広監督に会うっていうズルをして。
山口:ショートカット(笑)。
中川:だから、本広監督みたいなポップでエンターテイメントな作風が好きなんでしょ?なのに、なんでホラー?
山口:あの、5分間でできる話って、感動とかすごく難しいっていうのと、コメディは他のメンバーの人のがおもしろいので、作れないなあって実感してて、じゃあ5分間で印象に残るのって何だろうなってなったら、人を驚かすことやろうなと思って、ホラーかなって。
中川:なるほど。でも、今回はホラーじゃないんでしょ?
山口:でも、驚かせたいっていうのは変わってないんですよ。
中川:じゃあ、SSMFの作品ってコメディだけじゃなくて、「世にも奇妙な物語」的なのとか、ほのぼの系だったりとかもあるじゃない、そういうところを狙っていくと。
山口:どっちかと言うとそうですね。コメディでもなくホラーでもなく。ほのぼの…系というか。女子向けというか。
中川:女子向け?(笑)おまえ、彼女いないくせに女子の気持ちが分かると?女子が喜ぶものを作ると?
山口:挑戦してます(笑)。
中川:「黄金」っていうのもクリアしないといけないわけじゃん?そこは大丈夫なん?
山口:大丈夫です。「黄金」から考えました。こんな映画撮りたいとかより、「黄金」から考えていって、思いつくものを全部出していって、その中からこれにストーリーつけていけるかなっていうので、作っていった感じですね。
中川:今回、ヨーロッパ内で15監督参加して、6人しか通らないけど、それはどう思う?相当厳しいと思うんだけど。
山口:相当、厳しいですね。
中川:やっぱり、役者が強かったりするじゃない、そのへんは?
山口:知名度も違いますからね。前回思ったんですよ、予選通過の上位はほとんど役者で、相当厳しいやろうなって。だから作品で勝負するしかないですね。
中川:なるほど。じゃあここを見てくれみたいなのある?
山口:犬が出ます。
中川:犬(笑)。でも、犬が見つかってないって聞いたんだけど。
山口:明日、交渉に行こうと思ってて。最初、僕の家で飼ってた犬で撮影しようと思って、役者さん達に実家まで来てもらったんですけど、いざ、撮影しようと思ったら犬が暑さでバテてて、撮影できる状態じゃなかったんですよ。
中川:何て名前?
山口:ボギー。
中川:ボギーがグッタリしてた(笑)。
山口:はい(笑)、でもわざわざ来てもらったし、撮影強行したんですけど、暑さで吐きまして。
中川:ボギーが(笑)。
山口:撮ったのん見たんですけど、やっぱり犬がしんどそうで、これを見て誰も喜ばないなと思って、撮り直しと思ってます。
中川:それは是非代わりの犬を見つけて撮り直してください。じゃあ、最後に意気込みを。
山口:僕を全然知らない方もいると思うんですけど、SSMFは役者、スタッフにかぎらず、どんな方も本気で作品に取り組んでいて、役者さんでさえ緊張で上映中吐きそうになるらしいんで、予選会に来て頂いて、作品で判断して頂ければ。
中川:(笑)、真剣に判断してくれと。
山口:作品で勝負します。
中川:頑張ってください。
山口:はい、ありがとうございます。
※1「探偵ニシムラ」…西村直子主演の山口淳太監督による作品、年末のカウントダウンなどで上映。
 
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