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第1回
「 中川晴樹運営委員長インタヴュー」
 
 

もうすっかりヨーロッパ企画のライフワークイベントとして定着してきましたショートショートムービーフェスティバルですが、4回目ともなりますと、これまでとちょっと違ったこともやってみたくなるものです。タイトル部門「黄金」の設置、一般応募作品大会、そして豪華なゲスト陣!これまでとはなにが違うのか?ショートショートフィルムフェスとは違うのか?別所哲也はいないのか!?フェスの偉大なる父こと運営委員長・中川晴樹に気になることを全部聞いてみました。SSMFはどこまで極北へ向かうのか!

(聞き手:SSMF運営委員会)
■第4回ショートショートムービーフェスティバル(以下SSMF)、今までになく大きい大会じゃないですか。プレッシャーとか感じますか?
中川:そうですね。プレッシャーはありますね。
■かなり?
中川:そうですね。前回で言うと、京都の予選会が大体動員が130人位なんですけど、今回の京都の予選の会場が800人くらい入るところなんで、・・・まあ緊張してます。
■でも満員にすると?
中川:満員にするつもりで動いています。
■前回までの大会規定が「作品が5分以内であること」「観客投票によりグランプリを決める」この2つだけだったじゃないですか?でも今回、新たにタイトル規定というのを増やしたのは何故なんですか?
中川:あの、今回4回目になるんですけど、前回がまあすごい映画祭っぽい映画祭になったんですよ。それは良いことなんですけども、何か整理されて勝負してっていう普通の映画祭になっていきそうだったので、それは僕らヨーロッパ企画がやってもしょうがないなっていうのがあって、やっぱちょっと変わった、他の団体がやらないような映画祭を作りたいなという事で、全員同じタイトルという規定を新たに加えました。
■それ(全員同じタイトル)はやっぱり他の映画祭ではやってないんですか?
中川:・・・どうでしょう。分かんないですけど。まあやってなさそうなことをちょっとやりたいなということで(笑)。
■(笑)。じゃあ何故タイトルが「黄金」になったんですか?
中川:色んなアイデアがあって、「ホームラン」とか「レインボー」とか「モテモテ」とか色々ヨーロッパ企画メンバーにアイデアを出してもらって100個位集まったんですけど、その中で1番バカっぽくて、色んな意味で受け取って貰えそうで。
■作品を撮る側にとって、ということですか?
中川:うん、撮る人にとってね。それと、来てくれたお客さんが大体20本位作品を観ることになるので、20本観れるだけの力のある言葉にしたいなっていうことで「黄金」を選びました。
■なるほど。確かに力のある言葉だとは思うんですけど、第2回でもタイトル部門ってやりましたよね。「ドラゴン」っていうタイトルで。でもあれ、失敗だったんじゃないですか?
中川:ああ、しましたねえ。ぼんやりした企画だったんですけど。
■あれ失敗でしたよね?
中川:ああ失敗、いやそれは、あの、あなたがそう思ってるだけで。
■(笑)ぼんやりした映画祭だったなと?
中川:(笑)いやいやぼんやりした映画祭ではなくぼんやりした企画だったなと。
■ぼんやりってどういうことですか(笑)?
中川:だから(笑)、第2回は、(タイトルが)自由な部門と今回と同じようにタイトルが「ドラゴン」じゃないとダメっていうタイトル部門があって、それで皆作品出してくれたんだけど、そのタイトル部門だけで優勝を決めるとかではなく、自由な部門も全部ひっくるめて1個優勝を決めるみたいな、だから「ドラゴン」で参加してる人はそれだけね、枷を背負ってるわけじゃないですか。
■そうですね。
中川:その辺がぼんやりしていたと。
■(笑)。今回全員が「黄金」というタイトルにしたのは、その失敗を踏まえて…?
中川:失敗とは思ってないけど(笑)。それを踏まえてっていう意味では確かにあるけども。
■じゃあ自由に撮ってきて自由にタイトル決めてっていうのは一切ダメなんですか?
中川:ダメです。
■でも逆にどんな内容のもの撮ってもタイトルが「黄金」とさえ付いていればいいってことですよね?
中川:まあでも、それは減点ですよね僕の中では。
■やっぱり「黄金」という意味合いが必要だと。
中川:そうそうそう。それはじっくり観ます。まあ別に僕には投票権ないですけど(笑)。でも僕の中では減点だなっていうのは思いますよ。結果に反映はされないけど、「僕はそう思うよ」っていうのは言っときます。
■毎回、ゲスト監督の方々が、すごい多種多様で豪華じゃないですか。皆さんどういった経緯で参加してもらってるんですか?
中川:ええ、そうですね。第3回やってそこから第4回までの1年間、僕らヨーロッパ企画ってお芝居だけじゃなくてラジオやったりとかね色んなことやりまして、そのなかで知り合った人たちとね、なんか一緒にものづくりをしたいなってなったときに、例えばミュージシャンの人と、ものづくりしたいって言ってもなかなか難しいじゃないですか。お芝居作る訳にもいかないし、僕ら音楽のフィールドに行く訳にもいかないから。
■ええ。
中川:って考えたときに映画っていう強いフィールドをね僕らが用意して、そこだったら一緒にイベントっていうものづくりが出来るんじゃないかってずっと思ってて。で仲良くなった、そういう一緒になにかやりたいねって言ってくれる人達が参加してくれてます。
■そのゲスト監督枠が今回増えたことによってヨーロッパ企画メンバーの本選での枠が少なくなったんですよね?これによってヨーロッパ企画メンバー予選会はどうなると思いますか?
中川:そうですね。去年だとヨーロッパ予選に20本位作品が出て、その中で選ばれた10本が本選に流れるていうのだったんですけど、今回はその枠が6枠になったんですよ。枠が狭くなればなるほどそりゃあメンバー同士ピリピリして面白くなるんじゃないかと僕は思ってますけど。
■やっぱり去年もそのピリピリ具合が傍から見てて面白かったっていうことですか?
中川:そうですね、はっきり言っちゃうとそりゃ面白かったですけど。まあそれよう言わんかったですけど(笑)。
■(笑)中川さんは撮らないですもんね。
中川:僕は撮らないですから(笑)。
■そんな中川さんがメンバーの中で好きな監督っていますか?作品ではなく。
中川:監督?この人の作品は好きみたいな?えーそうですね、あんま好きじゃない監督はいますけど。
■(笑)いやいや好きなの聞いてるんで。
中川:(笑)好きか。好きなやつね。難しいな。皆好きです。
■一般応募作品予選会も今回が初めてじゃないですか?一般応募自体は今までもありましたが、一般応募作品だけで予選会をするっていうのはなかったですよね?
中川:そうですね。これまで本選に流す一般応募作品を選ぶときっていうのは運営委員メンバーで、これはどうかな?あれはどうかな?ってワイワイ言いながら選んでたんですね。それをもうそのままお客さんのいる前でやったら面白いんじゃないかなっていうのがまずあって。
■なるほど。
中川:実際流される作品も少ないんですよ、3枠しかないから。一般応募で送られてくるのは大体15本位で、だから本選で3本しか流されないってなると物凄く勿体無い。選ばれなくても面白い作品はやっぱりあるから。でそういう作品も流す場をちょっと作りたかったってのもあるし、それをお客さんと一緒に選ぶ作業っていうのもまた面白いんじゃないかなと。
■お客さんも投票するんですよね?
中川:はい。お客さんとゲスト審査員の投票で決めます。
■その一般作品なんですがどんな作品がきて欲しいですか?委員長として。
中川:委員長としては、やっぱりなんでしょう、観たことないような作品がいいですね。
ヨーロッパメンバーの作品ってある程度レベルがあると思ってて、それはずっとものづくりをやってる集団だから当たり前だと思うんだけど、でやっぱりそういう意味での作品としてのレベルではなくって、なんか全然拙いんだけど物凄い面白いとか、拙いけど物凄い「黄金」というタイトルを還元して作品になってるとか、なんかそういう変な、というか観たことない作品を観たいなと。
■普段カメラ持たない人とかが初めて撮った作品とか?
中川:そうそうそう。
■ゲスト監督もそういう人にお願いしてるんですよね?
中川:うん。だから本当に初期衝動だけで作ってくるような人がいたらいいなと。
■中川さんね、委員長ということでスーツ着てるじゃないですか。あれはあの、内Pですか?
中川:(笑)。いや内Pは意識したことないです。
■あ、本当ですか。
中川:はい。
■サングラスはなぜかけてないんですか?
中川:だから内P意識してないから、そりゃかけてないよね。
■あーそうなんですか。
中川:はい。
■なにPなんですか?
中川:(笑)。なにPってどういうことですかね?逆に聞きたいんですけど。なにPとかではない。
■あとね、このSSMFって中川さんがはじめた映画祭じゃないですよね?
中川:(笑)。あーあーあー。そうですよね。あの(笑)そうですよ。うん。なにか?それがなにか?
■いやいやいや。
中川:それがなにか?
■なるほど、じゃ嘘ってことですか?
中川:(笑)嘘じゃない。嘘じゃないですよ(笑)。嘘じゃないんじゃない?だってだって第2回から僕やってるし、はじめたのは僕じゃないけど第2回第3回とやってきたし、第4回も今回僕やってるし、うん、そりゃ嘘じゃない。
■嘘ではない。
中川:嘘じゃない。
■はじめたのは誰でしたっけ?
中川:はじめたのは諏訪さん。諏訪さんがはじめたよね。ただなんか引き継いだよね僕が。だけどそれは別に出さなくてもいい情報だから、最初から僕がやってたっていう風にお客さんが思うのは全然いいと思うし、それは自由だから。
■途中から内Pみたいになったんですね?
中川:あの(笑)、内Pではないから。僕、内Pだったことないし。
■最後の質問です。今後このSSMFどういう映画祭にしていきたいですか?
中川:まあそれは、どこにもない映画祭の極北を僕ら目指してますから。そういうヨーロッパ企画のSSMFに行かないと観れないような作品がいっぱい流れる、そういうイベントにしていきたいなと思ってます。で、次回からSSMF4に向けて運営委員がどんな動きをしているのかをこのページで報告していきます。よろしくお願いします。
 

(2007年6月某日 ヨーロッパ企画事務所にて収録)

 
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