[ヨーロッパスタジオ]>[ゆるウォーキング うまモーニング]
ゆるウォーキング うまモーニング
第2回「ヨーロッパハウス(二条城周辺)→コーヒーハウスMAKI」
5月にスタートしたこの企画。そういえば最初の打ち合せで、「稽古や本番期間中とか、真夏とかにウォーキングすることになるけど、大丈夫ですか?」と確認したら、「全然大丈夫ですよ!」と豪語してた諏訪雅さん。その発言を既に後悔してるんじゃないかと思わせる「ゆるウォーキング」っぷりに、今後の展開が危ぶまれます!?

(シアターガイド熊井)



永野宗典
徹夜明けのウォーキング。日射しがとても痛かった。日射しをシャットアウトするために半眼、皿の目でウォーキングする。寝不足で不機嫌で超ローテンションだったけど、不思議なもので、仏と同じ眼差しでいると、荒れた気持ちがスーッと和らいできました。っていうか歩きながら、半分寝てたんだと思います。ねるウォーキング。帰ったら速攻寝てやると思いながら、モーニングをいただきました。振り返ってみると、ずっと寝ることばかり考えてた気がします。睡眠乞食でした。
  本多力
日本がデンマークに勝利した朝。やはり頭に浮かぶのは W 杯のこと。本田点決めたなあ。そういえば最近よく自分の名字の漢字、本多を本田に間違われるなあ。これも W 杯効果だなあ。鴨川気持ちいいなあ。ファーストキスも鴨川だったなあ。汗出てきたなあ。帰ったらシャワーしてちょっと寝ようかなあ。シャワーせずに寝て、起きてからシャワーしようかなあ。シャワーして寝て起きてからまたシャワーしようかなあ。帰ってから考えればいいなあ。
  酒井善史
今日は諏訪さん、永野さん、僕がメガネ。今次回公演 『 サーフィン USB 』 の稽古を毎日やってるけど、いやメガネとサーフィンって相性悪いよなあ、と。なかったらやっぱりいろいろ見えなくて困るし、つけてたら曇ったり水滴付いたり流されり、もう波間でメガネメガネってなったら最悪だし。元水泳部としては、度入りの水中メガネつければと思うけど、水中メガネのサーファーってあんまりイメージじゃない気がする。遠くの波とか海とか見てたらそもそも目悪くならないんだろうか。
  諏訪雅
ほぼ徹夜明けの朝、この連載がなければ行かないはずだったウォーキングだけど、連載がはじまった手前、この日しか行けそうにないので、精神的体力的にもグダグダながら、半強制的に歩いた。ゆっるーく。いつもキラキラ見える鴨川もただ泥水が流れてるだけで、亀石とかのいつもならはしゃぐポイントもしれーっと通り過ぎ、何も考えずただボーッと歩く、これぞ「ゆるウォーキング」の真髄だな、ふふ。と思いながらこのまま鴨川に浸かりたいと思った。


諏訪:忙しいなぁ。
本多:でもそういう、忙しい時こそウォーキングをやる……。
永野:ゆとりやからね、大事。
諏訪:忙しい、からこそ。
本多:からこそ!
永野:からこそ。逆に。

諏訪:この前のね(連載)……見た?
永野:見た見た見た。
酒井:見ましたよ。
諏訪:あの、あんまり面白く……(笑)。
永野:(笑)サービス精神がなかった。
酒井:普通の会話を。
諏訪:テープおこしして読んでみたら、なんにも面白くなかったんやけど。
永野:いやぁ、確かになー。
酒井:何にもない会話でしたもんね。
永野:あまり、字になることを意識してなかったなー。
諏訪:まあな。趣味やからな。
永野:趣味。そうそう。
諏訪:いや面白いよ、その……雰囲気はね。
本多:雰囲気? どんな?
諏訪:「なんやこれ」っていう。
酒井:(笑)。
本多:「なんやこれ」感。
諏訪:「なんの会話しとるんや」っていう。
永野:まぁなー。
諏訪:でもウォーキング自体そういうもんやからなぁ。
永野:なるべく頭も使わんようにしてたからなぁ。
諏訪:ゆるーくいこっか、もう、なぁ。
本多:そうですねぇ。
酒井:“ゆるウォーキング”ですからね。
永野:そういう読み物があってもいいかもしれないですね。“ゆるさ”を読ませる……“ゆるモノ”。
酒井:感じてもらう?
永野:そう、感じてもらう。“ゆるさ”をね、感じる文章。

諏訪:昨日なんて、ほとんど24時間労働でしょう?
永野:うん、24時間労働。
諏訪:24時間労働のうち、最後ギリギリ4、5分サッカー観て。で、ちょっと寝てウォーキング。
永野:うん。
諏訪:「もう、ウォーキングええかな」とか……。
永野:そうは、ならん。
酒井:そこはね。
諏訪:本多くんも公演中で。
本多:そうですね。今日も、このあと。
永野:今日、本番やもんね。
本多:本番。
諏訪:「本番あるのにウォーキング来なくていいよ」とか言ってるのに、もう……。
永野:ね、優先順位が。
諏訪:「いや、行きます」って。
本多:やっぱ、これでウォーキングしないで本番ってねぇ。
永野:気持ち悪い?
本多:気持ち悪いですよ。
諏訪:そういう体になってるんだ。
本多:ウォーキングして、仮眠とって。
永野:ちょい仮眠。
酒井:仮眠は、挟むんですね。
本多:ウォーキング後の仮眠ほど気持ちいいもんはないですよね。
酒井:確かに。
本多:ウォーキング、モーニング、仮眠。
永野:太る……(笑)。
諏訪:モーニング、仮眠、昼飯やからな。
酒井:起きたら昼の時間(笑)。
永野:朝日をむっちゃ浴びてても、帰ったら眠かったり。
酒井:まあ、ねぇ。
永野:いやぁ、贅沢やなぁそれは。
本多:コーヒー飲んでるからねぇ、ちょっと寝たら、目覚めむっちゃいいでしょう?
永野:いやほんと、すっきり目覚められるね。コーヒー飲んで。

本多:僕、言ったかも分からないですけど、ここバイトの面接来て落ちましたけどね。
永野:あらっ。
諏訪:えっ、ここにバイトの面接に来たん?
本多:だいぶ前に。
諏訪:「アカン」と。
本多:全然アカンかった。
諏訪:「気持ち悪い人は入れたくない」と。
本多:そんなことは、言ってないですけど(笑)。
永野:「演劇をやってる」っていうことで?
本多:あっ、隠してました、絶対。
永野:じゃあもう、素材でアウトやったんや(笑)。
酒井:条件は、普通やったわけで。
永野:確かに本多くんがここにいると、怪しい喫茶店になるもんなぁ。
本多:ならないっすよー。
永野:すごいゆかりあるやん。

永野:来たっ。

店員:失礼しまーす。

本多:うわー。
諏訪:いやーいい匂い。
永野:アイスコーヒー。おいしいぞこれは。
諏訪:おいしいんよ、何かねぇ?
酒井:水出しのねぇ。
永野:水出し。……アイスコーヒーうまーい。
本多:うわぁーこれ堪らんですね、表面の。
永野:真ん中のねぇ、贅沢な。柔らかいとこだけのトースト。
本多:うわ、おいしっ。
永野:いただきまーす。
諏訪:……かわいいよね。
永野:かわいいよ。パンからいこう。
諏訪:うん……いいねぇ、朝日が差し込んで。いい光だわ。この、パンの耳をどうするかっていうね。
本多:ね。
諏訪:いかに上手く食べるか。
永野:うん、残しがちやけど。
酒井:うまっ。
永野:朝食べるサラダはおいしいね。
諏訪:そうだね。
永野:ちょうどいいよね。
諏訪:なんでここ、これを器にしようと思ったんやろうね。
永野:ねぇ。
本多:アイデアやなぁ。
永野:うん、アイデア。
本多:やっぱ、耳も食べるんですか?
永野:前来た時は食べちゃったもん。
酒井:食べましたねー。
永野:ああ、うまい。キャベツの千切り具合が、細いね。
諏訪:細い!
永野:すっごい、これはうまい。酒井のカフェオレ、綺麗やね。グラデーションが。
酒井:たまたま、あんまり混ぜなかったから。
本多:でも珍しいね酒井、コーヒー飲むの。
永野:いつもはミルクか紅茶やろ?
諏訪:なんで?
酒井:いやなんか、水出しコーヒーがおいしいって聞いて。
永野:違いの分かる男。
酒井:そうですね。
永野:違いを楽しむ男。
本多:おいしい?
酒井:うん。まあ、正解でしたね。
諏訪:でもミルクがあったら、ミルク頼むやろ?
酒井:うーん……朝、牛乳を飲まんとなんか調子悪いんですよ。
諏訪:あら。じゃあ今日は調子悪いね。
酒井:いや、またこの後ウォーキングあがりで飲むんで。
諏訪:あ、じゃあそれまでは調子悪いんやね。
酒井:いやまぁ飲んだらすぐ、調子良くなるっていうわけじゃないんで。まあトータルでなんとなくね、あるじゃなですか。
諏訪:じゃあ帰って飲んだとしても、しばらくは調子悪いんやね。
酒井:いやそんな、薬じゃないんで(笑)。一日のサイクル的な何か……。
諏訪:はよ食え、おまえ。
酒井:すいません(笑)。
本多:諏訪さん、もう耳とサラダだけや(笑)。
諏訪:そうなんよ。耳用のサラダやから、これは。ドレッシングたっぷりの。
永野:(笑)。
諏訪:暇やから耳食おう。
酒井:「暇やから」(笑)。
諏訪:うん、うまいなぁ。キャベツにせよポテトサラダにせよ、きめ細かいわ。この辺に住んでたらもう、毎日来るやろうなー。
永野:うん。うまい。
本多:(店員さんに向かって)これ、サラダをパンの耳で囲んでるのって昔からなんですか?
店員:そうですね、はい。……はい。
本多:……コミュニケーションの失敗。
永野:どうやって聞いたらもっと話弾んだんやろうな。「これ、いつからやってるんですか」かな。
本多:まず、いきなり話しかけたんが(笑)。「すいません」とかって言うべきでしたね。声量で呼び止めましたもんね。
酒井:ちょっと力ずくでしたね(笑)。
永野:「面接落ちた奴に話しかけられた」っていう。
本多:いや、あの人知らないでしょう。