[ヨーロッパスタジオ]>[ゆるウォーキング うまモーニング]
ゆるウォーキング うまモーニング
第7回「ヨーロッパハウス(二条周辺)→レストランないとう?(酒井家)」
いよいよ最終回を迎えた本企画。メンバーも久々に4人全員そろいました!
向かうは、かねてより諏訪さんが「いい店あるんですよ〜」と語っていた“レストランないとう”。忘れじのファイナル・ウォークに、胸高鳴ります。

(シアターガイド熊井)



永野宗典
一歩一歩、京の街を足の指でじっくりと踏みしめ、まだ見ぬ至高のモーニングを求めて、いつもに増して感慨深いウォーキングとなった。とは言え、もはやウォーキングは生活の一部だ。連載の終りと言えど、これからも健康と美容と思索の歩みを止めることは無いだろう。メロスも、芭蕉も、デューク更家も歩き続けることで、内観し、己を、人生を、深めて行ったのだ。二足歩行で進化して行った人間に与えられたかけがえのない「業(わざ)」なのだ。一生手放すものか。ただ無茶苦茶眠かったな毎回。帰宅後の至福の二度寝もゆるウォーキングの醍醐味だった。
  本多力
朝の5時頃、東京から車で帰ってきて少し寝てからのウォーキング。こんな寝ぼけた頭で酒井をうまく騙して新居に押し入れるのか?やばい。だからと言って緊張もしない。雑になってる。酒井に関して明らかに雑になってることを実感しながらのウォーキング。そう言えば何年かぶりに来たこの辺りの風景が前とは変わってる。「時間」を感じる。あぁこういうのウォーキングの楽しみだなあと最終回で再認識したりした。人生って感じがした。
  酒井善史
諏訪さんが以前言っていた豪華モーニングをやっているお店で、本日の目的地「プチレストランないとう」。プチレストランだけになんでもスープとかまで出るかなり充実したモーニングだと道中に教えてもらう。ところが到着したのは僕の家。プチレストランないとうなんてないと3人は言う。僕を指してプチレストランないとうだと言う。プチレストランないとうは実際あるし、うちはないとうじゃないし、さかいだし。でも切り替えて飲みこんでまずはスープのためのお湯を沸かした。
  諏訪雅
この連載最終回。ゆるウォーキングはこの連載が始まる前からやっていたけど、時がたち、状況が変わり、この連載が終わればきっと、もうあの頃の僕らのように無邪気に早朝集合してウォーキングに行くことなんてないんだろう。健康のためとかなんとか言って来たけど、結局歩きながらコミュニケーションとって、お互いのことを確認しあう、みたいなことが自然とできるのが魅力だったんだと思う。なんてことを考えながら歩いていると、涙があふれそうになり、僕はあくびでごまかした。ふとしたタイミングでまたみんなをウォーキングに誘ってみよう。


諏訪:こっち行ったらどこ行くの?
酒井:こっち行ったら僕ん家に。
皆:(嘘で)へー!
永野:腹減ったー。
酒井:食べに行くんでしょう、今から。
永野:レストランでしょう? 今日。
諏訪:「レストランないとう」
永野:ヒレかつみたいなのある?
諏訪:いや、ないない!
本多:和食? あ、洋食か。レストランやったら。
諏訪:スープとか。
永野:ええパンと、スープやな。
本多:スープ(笑)。
永野:スープとコーヒー。
諏訪:この辺古い町やねんな。もう道が……車のこといっこも考えてない。
酒井:ここです、僕んち。
諏訪:おっ、酒井の家! ちょっとここで写真撮ろうや。はい、ポーズ(記念撮影)。
永野:着いたー。
本多:着きましたねー。
酒井:え、ちょっと。え、ついた?
本多:靴脱ぐ?
永野:レストラン。
諏訪:開いてるの? 開けて。
永野:表にメニュー出してないな。
酒井:開けますけど……ちょっとまって……マジで?
諏訪:じゃあ、失礼しまーす。うわうわ、新婚じゃないですか。
本多:へー。
酒井:こ、これ……どうなるんですか?
諏訪:これが今日の「レストランないとう」です。
酒井:マジで?
諏訪:ない、と。
永野:“ない”と。
諏訪:そんなレストラン“ない”と。
本多:(桂小枝の物まねで)そんなレストランないとぅー。
酒井:ちょっと待ってよ(笑)。
諏訪:腹へったー。
永野:スープと。
本多:ヘレかつと(笑)。
諏訪:じゃあちょっと、メニューのほうを。
酒井:これ、マジで最終回? 僕、家で待ってたらよかった……。
諏訪:あ、そこなんや。
本多:全然、受け入れたやん。
永野:受け入れている(笑)。
諏訪:コーヒーの人。
永野:はい。
本多:はい。ホット。
諏訪:ホット4。
酒井:……。
永野:無愛想なマスターやな。
諏訪:とにかく、腹ペコの客が4人いるんで。あれ、奥さんは?
永野:ママ。
諏訪:奥さんにも、手伝ってもらったほうがいいと思うわ。
本多:おかみさん。
永野:4人おるからな、客が。
(食材を探しだす、酒井)
本多:全然、受け入れるんやな。
諏訪:(笑)!
本多:絶対嫌やけどな、僕やったら。もう、だって……(笑)。
永野:食材選び(笑)。すごいな、切り替えが。
諏訪:家に入られてから食材の心配までの時間が。
永野:すっごい、劇的なこと起こってるはずなのに。
本多:ギアチェンジ、スムーズでしたよね。
永野:スムーズ。びっくりした。
本多:ごはんでもいいよ。
諏訪:いや、パンがいいな。
西垣(カメラマン):僕、ごはんでいいですか?
諏訪:何? 西垣くんごはんがいいの?
西垣:はい。
永野:何? ピネライス?
諏訪:一番ウマいライスや(笑)。
永野:世界で最もウマい。

諏訪:でも、酒井は人に食べさせることに喜びを感じるからな。
本多:レストランの人の発想ですね、それ。
永野:すっごいね、ほんと嫁にしたい。
酒井:嫁……嫁いますからね。
諏訪:これ、暖房ってずっと点けっぱなし?
酒井:あ、奥さんがさっき起きて。
諏訪:点けたんや。
酒井:で、今上にいる。
諏訪:何してるの? 今。
酒井:いや、何も……。
諏訪:怒ってる感じ?
酒井:まあ、平たく言うと。
諏訪:怒ってる。
酒井:そんなに、ウェルカムな状態ではない。
本多:あ、そう。
諏訪:奥さん、もうずっと上で怒ってる感じかなぁ?
酒井:そうですね。
諏訪:謝りに行こっか。
酒井:いや、来んといて欲しいと思います……。
本多:でも、盛り上がってたら降りてくるやろ。
酒井:そうですね。
永野:「ワハハハ」とか。
諏訪:「ハハハハ!」
永野:「ワハハハ!!」
本多:「エェ〜!?」
酒井:それに釣られて来たら純粋すぎるでしょう(笑)。

酒井:できました。
本多:すごいな、お前!
諏訪:何? 何これ。
永野:スープや!
諏訪:スープ出てきた!
本多:さすが。
永野:薬指に結婚指輪して。
諏訪:いやぁーすごい。
永野:すごい。こんなんサッと……。
本多:え、このスープ今作ったん?
酒井:はい。そんな、だから……。そんなです。
永野:このダシというか、味は何で?
酒井:コンソメキューブで。
永野:だってもう、こんだけコップがないもんウチには。
本多:あー。人を呼べる家ですね、ここは。

諏訪:いっただっきまーす。ん、すごいね!こんなパン食ったことない!
永野:僕も!
諏訪:うまっ!
永野:変わってんなぁ。おかず?
諏訪:何?リンゴのキャラメル?
酒井:砂糖を焦がして……。
諏訪:それで、作ったの?
酒井:はい。
本多:え!!これも作ったん!?
永野:すごい!
酒井:マンガに載ってて。
永野:参ったな。参りました。
諏訪:へえー!
永野:甘すぎず、おいしい。
諏訪:うん。いい!
酒井:保存が効くから。
永野:いやぁ、絶品ですな。食べログ載せるわ、ここ。
酒井:ほんまですか(笑)。
諏訪:星、何個?
永野:星……まぁ……3.2です。
酒井:そんなに……(笑)。
諏訪:いや、高い。食べログで3.2は高い。
酒井:素人ですからね。
永野:雰囲気いいからな。
諏訪:上で嫁が怒ってるっていうところが、いいよね。逆に。
永野:逆に。他の店では出せない。ここだけやからな。

諏訪:このパンはどこのなん?
酒井:これも、ホームベーカリーもらって。
諏訪:えっ!パン焼いてんの!?
本多:えー!!
永野:え、ホームベーカリー!? ホーム!?
諏訪:焼いてるんや!うわ。
永野:げー。(ホームベーカリーを見て)ゴミ箱かと思ってた、それ。
諏訪:安いの?買うより。
酒井:うん……たぶん安い。
永野:安いの?
酒井:ほんまに材料をバーっと入れて、押しておいたら。
諏訪:米炊くんとあんまり変わらん?
酒井:米炊くよりは、うるさいですね。
永野:ああー。
酒井:混ぜて、練って、発酵させてなので。
本多:それ全部自動でやるの? へえー。
永野:熊井さん、むっちゃ興味湧くと思う。この家のポテンシャルに。
諏訪:ホームベーカリー使ってたんやー。
永野:もっとありがたく食えばよかった。
諏訪:ねぇ。
本多:幸せそうやな。
諏訪:ほんまやー。結婚するだけで、こんな感じになるんや。
永野:ケンタロウみたいになったらいいのに。
本多:ホームパーティーとかやれるやろうな。
酒井:ねぇ。奥さんも万全な状態でね。
永野:ちゃんと、いい時間に。
諏訪:嫁が怒ってるホームパーティー(笑)。
酒井:いや、ホームパーティーやったら怒んないですよ。
諏訪:ほんまに?
酒井:いや、今は化粧してへんから、っていう。
諏訪:いいじゃん。
永野:キレイやん。
諏訪:「キレイって言ってる」って言ってきて。「化粧してなくてもキレイよ」って。
酒井:それで出てきたらアホでしょう(笑)。「そうですか」つって。

諏訪:まあ、最終回ということで今日は酒井くん家に来ましたけどね。
本多:いやいやよかった。
諏訪:モーニングです。これもね。
酒井:新しい形の。
諏訪:知り合いの家行く、っていうね。
永野:いい文化ですよ。現代、みんな孤立していってますから。
諏訪:なかなか人を自分の家に呼ばない。
永野:そうそう。近所づきあいとか消えていってる昨今。
酒井:まあ、呼んではないですけど……。
永野:呼んでは、いない(笑)。
諏訪:でも、なかなか上がれないよね、人んちに。
本多:そうですね。朝10時までに上がれないですね。人んちに。
永野:どこの喫茶店よりも敷居高いと思う。
酒井:勇気を出して。
本多:やっぱ、今まで行ったどの喫茶店よりも落ち着いて。
諏訪:いい朝だったね。
酒井:よかったです。
永野:やっぱ、家庭で迎える朝っていうのが、すごくいいのかもしれない。健康的な。
諏訪:もう、喫茶店じゃなくて(笑)?
永野:喫茶店じゃなくなったかもしれない。あるステージに来ちゃったかもしんない。ゆるウォーキングの。
酒井:もはや。
永野:家でホームベーカリーなんていう発想なかったし。
酒井:たまたまですけどね(笑)。
本多:きのこも、たまたま貰いものでしょう?
諏訪:いいわ。
酒井:よかったです。あとねぇ、レタスがあったらもう。色味がちょっとね。
永野:あ、赤と黄色と、そっか。
諏訪:いや、素晴らしかったですよ。
永野:対応力。びっくりしたよね。僕らが。
諏訪:すぐ食材探したもんね。
酒井:「ずっと(家に)入れない」とか、「帰ってもらおうとする」というのもあるわけですし。
永野:そうよね、門のとこでね。僕らスーっと入っていったよね。
酒井:そうそうそう。だから、あそこでまず1回切り替えてますよね。
永野:鍵を出した時点でね。

諏訪:じゃあ、今回最終回ということで、1個1個気にいった店をあげていって終わりにする? モーニング大賞。
永野:はい。どこや? もうね、記憶に……。
諏訪:高木と、MAKIと、
本多:MAKI、よかったなぁ。
酒井:SHIFT。
諏訪:前田珈琲。
酒井:で、本多さんが連れていってくれたとこ。御池の。
永野:あ、あそこもよかったね。
本多:あとは、イノダ行ったんでしたっけ。
諏訪:うん、イノダ。で、ここ。
酒井:ここ(僕の家)も入ってるんですね(笑)。
永野:僕けっこう、本多くんに連れていってもらった御池通りの。あそこがねぇ、良かったんですよ。
本多:あー。
永野:なんかね、贅沢もしたような気がするんだよあそこで。スープ付きのなんか……。
酒井:あぁー!
本多:僕は、高木。
永野:あそこウマいもんねー。腹いっぱいになるしね! 朝から元気やしね。
諏訪:酒井は?
酒井:イノダ。
永野:あー贅沢な。
酒井:贅沢な朝を。
諏訪:僕、高木……。
一同:……(笑)。
永野:こんだけ……こんだけ酒井んちのモーニング褒めておいて、誰一人(笑)!
酒井:そらモーニングのほうが、いいでしょう。
諏訪:あれ、モーニング大賞取られへんかった(笑)。
酒井:取れるわけないでしょう。
本多:最有力候補やったのになぁ。
永野:ねぇ。「人気急上昇株が行くか!?」って思われてたけどねぇ。
酒井:店で、違う店褒めてるみたいなもんですからねぇ。
永野:じゃあ、高木が第一位。
酒井:まあ高木は行きたいですもんね。
諏訪:ということで、連載終了でございます。
永野:永らくお付き合いありがとうございました。
一同:ありがとうございましたー。