[ヨーロッパスタジオ][野性爆弾×ヨーロッパ企画  ヤバクテンLIVE直前ミーティング]>[#12 「12月11日、ヤバクテンLIVE当日。」]



#12  「
12月11日、ヤバクテンLIVE当日。」

これまで11回にわたってお伝えしてきたミーティングの中で決まった通り、両者がお互いのコントをトリビュートして作りつつ、最後に合同で1つ、ユニットコントをやることに。
そうして、19:00、イベントがスタート。
まずは野性爆弾、ヨーロッパ企画の両組が、それぞれの持ちネタ「縄でキャルキャル」と「トロフィーと興奮」を披露。
 
「縄でキャルキャル」……
戦場で仲間とはぐれた城野大佐(ロッシー)は、カジキマグロ型の爆弾を投げつけてくる、爪の長い男(川島)と出会う。その爪の長い男は、城野大佐を縄で縛りあげて、両耳を爪で切り落としてしまう。しかし、城野大佐が「耳返して」とお願いすると、その男は自らの両耳を切り、大佐へ返す。そして、大佐は次に「縄をほどいて」とお願いする。しかし、耳がなくなった男は、大佐が何を言っているのか分からない。
ちなみに、「キャルキャル」とは、縄を巻き上げるときの音。
 
「トロフィーと興奮」…
高校野球で優勝した高校球児たち。大きいトロフィーをもらい、控え室で大興奮。そうしていざ、キャプテンを胴上げしようとするも、トロフィーが大事すぎて、どこに置いても邪魔になってしまい、うまく胴上げできない。あれこれ試行錯誤しているうちに、ついにはケンカになってしまう。
 
両者、ここで初めて、お互いのコントの本来のストーリーを知ることになる。
上田:「全然ちがいますねえ!」
川島:「僕らのは、ほっとんど一緒ですね」
上田:「(笑)マジですか!?」
ここで、お客さんに依頼書を見せ、トリビュート企画の趣旨説明。
そののちに、まずはヨーロッパ企画が、野性爆弾の小道具「カジキ」「爪」「ハサミ」を使って、ヨーロッパなりの「縄でキャルキャル」を見せる。その内容は、
 
「縄でキャルキャル」(ヨーロッパ企画)……
未来、進化した魚類との戦いに負け、海底の水槽のようなところに閉じ込められた戦士たち。長い爪や大きなハサミなどは、戦いのなんの役にも立たなかった。「このまま動物園として見世物にされる」「繁殖させられて、奴隷」など、さまざまな憶測が飛び交う。どうにかして脱出しようとするも、手立てはなく、カジキマグロがときどき様子をうかがいにくる。どうやら、こちらの言葉を理解しているらしい。そうして、追い詰められた人類たちは、暗号で「キャルキャル」なる最終作戦について、相談しはじめる。「縄で“キャルキャル”すれば、感づかれないんじゃない?」「やつら、首がないから!」そうして、人類の誇りのために「キャルキャル」することを決意した一同は、縄で輪っかをつくり、ぶら下げる。「…誰から行く?」
 
という、SFめいた作品。
続いて、野性爆弾の2人も、ヨーロッパ企画の最初のセリフ「えー、皆様のおかげで、甲子園で優勝することができました」を受けて、野性爆弾バージョンの「トロフィーと興奮」を、披露。
 
「トロフィーと興奮」(野性爆弾)……
高校野球で優勝し、トロフィーを持った球児(ロッシー)の前に、トロフィー男爵(川島)が現れる。男爵は球児のトロフィーを奪おうとするも、押されてすぐに倒されてしまう。ついに怒った男爵は、自らの足を切り「ここから私は動けなくなった、さあどうする!」と球児に迫る。しかし球児は、「だったら、僕が帰ります」と、男爵を残し立ち去ってしまう。残された男爵は凍え死ぬ。
 
上田:「トロフィー男爵の話でしたね(笑)。」
石田:「興奮はどこ行ったんですか?」
川島:「興奮。あ、興奮忘れてましたね!」
ロッシー:「でも、僕興奮してましたからね。」
 
そうして、最後は、展覧会のタイトルにもなった小道具「犬」をつかって、野性爆弾2人+ヨーロッパ企画10人の計12人で、即興ユニットコント。その内容は、凶暴な野良犬を保健所に連れていこうとするも、いちいち噛まれては、みんなで引き剥がす、というもの。
約10分の即興コントを終えて、ウケなかった箇所を反省したり、互いになじったりしつつ、エンディングを迎え、イベント終了。
本番を終え、打ち上げに向かう野性爆弾の2人と、上田。
道中、歩きながら、本日のライブを振り返ってみることに。
 
上田(以下、上):どうも、お疲れ様でした。
川島・ロッシー(以下、川、ロ):お疲れ様でした。
:どうだったんですかね、お客さんの反応は。
:お客さんは、さておき、楽しかったですよね。
:ははは(笑)。
:それが何よりちゃいます?
:(笑)。でも、基本となるはずの、ヨーロッパ企画の本ネタがウケへんかったのが…。
川:ロ:えー、ウケてましたよ。
:どんだけ、高み目指してるんですか。
:いやいやいや(笑)、そんなことないですよ!言ったら、ウケなきゃいかんとこじゃないですか。「基本はこういうネタなんですよ」っていう…。 けど、ネタを交換してみて、ほんまに違うもんやなと思いましたね。
:まったく、ほんま違いましたね。
:どっか、かぶってたりしてもないし…。
:「縄でキャルキャル」は、まったく想像つかなかったですね。
:あははは(笑)。
:「キャルキャル」がねえ、何のことやろう、って。
:「キャルキャルキャル」って縄しめる音、って、思わなかったですか?
:(笑)。
:縄で、キャルキャルって言うてるから。
:縄しめる音とは、正直思わんかったですねえ。
:「キャルキャル」の擬音が、いまいち掴めんかったですか。
:そうですね(笑)。
:考えたら、普通「キャルキャル」って言わないですもんね。
:「キュルキュル」とかですよね。縄しめる音は。
:そうですね。
:分かんないんで、最初はカジキの名前を「キャルキャル」にしてたんですよ。
:あー、はいはい。
:でも、縄をキャルキャル巻く、ってことやったんですね。
:どっちかいうたら、くーちゃん(川島)用語ですもんね。
:あ、そうですね。ちょっと特殊な擬音。
:そうですね。
:「ぱっちゃぱちゃ」とか。
:ははは(笑)。
:けっこう、(コントを)作るの時間かかったんですよ。
:へー、まじっすか。
:シバリをちゃんと守ろうと思いすぎて。
:そうですね、シバリあるほど、難しいですもんね。
:僕らは、守ってなんぼ、みたいな感じなんで。逆に、お二人は出だしのセリフ言い終わったら…。
:めっちゃ崩しやすかったですね。
:(笑)。
:最初、こう、っていう設定がしっかりしてるじゃないですか。
:そうですね。
:入り方が、しっかりしてるから、おもしろくできるって感じですね。
:そうですね。ヨーロッパ企画のコントって、「キャラ」が出てこないんですよ。
:はいはいはい。
:だから、(キャラが出てきたので)それでまず、驚きというか。
:男爵とか出てこないんですよね。
:そうです、そうです。設定はSFとかありますけど、出てくる人は普通の人間だけですね。あと、僕らは本番前に、けっこう本意気で稽古とかするんですけど、あんまりそんな風にはされないじゃないですか。
:うん、そうですね。僕ら稽古しないですもんね。
:いちばん、アカンとこですね。
:いやいや。
:他の芸人さんとかやったら、もっとちゃんとしはりますよ。
:だから、僕らのネタは…エチュードですよね。
:(笑)でも、小籔(千豊)さんと前にやらせてもらったときも、稽古すんの、恥ずかしがってはったんですよ。
:あー、でも、確かに僕らの周りの人らは、あんまり稽古するタイプじゃない人が多いっすかねえ。
:はー。
:ケンコバ(ケンドーコバヤシ)さんとかも、あんまり稽古はしてはらないっすねえ。
:その辺も、風習の違いというか。僕らはやっぱり、一応「芝居」っていう意識がありますからねえ。だから、絡んでするときに、どうするのが一番ベストなのか、難しかったんですよ。
:最後にみんなでしたやつとかね。
:あれでも、何となく、成立はしてるけど、本当はもっと、お互い得意な分野がきっとあって。今回は並列でいったけど…。
:そうかー。もし、今後も何回か一緒にやらせてもらえる機会があったら、生まれてきそうですね。ドカンドカンと。
:いやー、そうなんですよ。
 
そんなこんなで、会場に到着。
インタビューを終え、そのまま打ち上げへ。
 
←#11へ戻る