[ヨーロッパスタジオ]>[スーシーズ 特別対談&インタビュー]
大歳倫弘 [脚本・演出]
同志社大学入学と同時に'05年よりヨーロッパ企画に参加。本公演では文芸助手を務める他、ラジオの構成、テレビドラマの脚本などを務める。‘06年より舞台の脚本・演出を手掛けるようになり、‘09年からは「ヨーロッパ企画 イエティ」として京都での上演活動を続けている。
石田剛太 [ヨーロッパ企画]
‘99年よりヨーロッパ企画に参加。多数の外部出演に加え、ラジオ番組構成、DVDのプロデュースなども手掛ける。‘10年より広島ホームテレビのバラエティ番組「アグレッシブですけど何か」に出演し、新たな一面を披露している。
■“寿司”の要素がなくなった
石田
これ最初に聞きたかったんだけど、『スーシーズ』って“寿司”の話なの?
大歳
まさか対談第1回目でそれを聞かれるとは思ってなかったですけど。まだ“寿司”の要素がないんじゃないか、と思ってるでしょう?
石田
うん。あっ“寿司”なの? やっぱり。「“スーシーズ”の要素が1個も無かったな」と思って。稽古まだ今日で3回目くらいだけども。
大歳
あのー、最初ですね、お寿司の芝居やったんです。
石田
おお! やっぱそうなんや。
大歳
で、その時に「『スーシーズ』でいこう」と。「スーシーズ」っていう劇団名を考えてた人間が……松居くんがいたから、それを思い出したりして。それで『スーシーズ』に。
石田
あっ、「ゴジゲン」の松居くんだ! そうだ、あの人。
大歳
劇団名を「ゴジゲン」か「スーシーズ」で迷ってたんです、松居くん。
石田
えっ、本人には断わり入れてるの?
大歳
入れました。メール送ったら「いいよ」って。「何に使うの?」って来て、あとはもう無視しましたけど。
石田
ちゃんと「公演のタイトルで使います」って言ってあげなきゃ、そこは(笑)。
大歳
(笑)。それでお寿司(の芝居)やし、アホっぽくて語呂が好きやったんで『スーシーズ』でいこうと。
石田
なるほどね。
大歳
でもそしたら“寿司”の要素がなくなったんですよ。
石田
えっ! ……そうよね今、稽古の段階では“寿司”の要素はまったくないよね。
大歳
台本書いてたら“寿司”の要素がどんどん小さくなっていって「あれ、消えちゃうな」と思って。で「ほぼ消滅」しましたね。
石田
ヤバいじゃん(笑)。
大歳
ただ、大丈夫です。それと同時に他の“スーシーズ”が、ちゃんと出てきたんで。
石田
おっ、なるほどね! よかったぁー。
■別の種類のっていう感じ
石田
「イエティ」も3回目でね。僕も常連としてずっと出させてもらってるけど、今回はいつもの感じとちょっと違って。まず、客演さんがいるっていうのがね、新鮮だし。
大歳
はい。あと、東京公演が。
石田
あっそうだ! 駅前劇場ですよ、しかも。駅前劇場だったら本多劇場グループさんからさ、お寿司が届くっていうこともあるからね。まさにこれ“スーシーズ”ってなるよ。
大歳
……。
石田
お寿司が届けばね。ただ「ステップアップしていくとお寿司が届く」っていう話やから、1回目からお寿司が届くことは、まあないと思う。
大歳
ああ、よかった。今のとこでこのインタビュー終わるとこやった。びっくりした。「お寿司が届くかもよ」「終わり」って(笑)。
石田
(笑)。
大歳
でもどうですか、今回感じとして。
石田
今回楽しくてねぇ、稽古場が。
大歳
あれ、そうなんですか? へー嬉しいですねぇ。
石田
でも「前回まで一緒にやってた人達との稽古場が楽しくなかったのか」と言われると「そういうことじゃないよ」ってことは言いたいけどね(笑)。
大歳
なんか、別の種類のっていう感じですよね。
石田
そうそう。出演者のメンバーも身内が多くて、後輩も多かったから「後輩と一緒につるんでる」っていう楽しさがあって。
大歳
はい、はい。
石田
稽古終わった後に「ご飯食いに行こう」って言って、みんなで中華料理食いに行って、先輩連中でおごってあげよう、みたいなノリがあって。で、おごってあげようと思ったら中野がえらい食って。
大歳
次から次へ「ごはん大下さい」っていう。
石田
うん(笑)。で、さんざん食わした後、コンビニでパン買うっていう。
大歳
「先輩、パン買って下さい」っていう(笑)。
石田
(笑)。そういう、先輩後輩ごっこみたいな楽しさはあったんだけど、今回はプロデュース公演みたいな感じでさ。
大歳
そうですよね。
石田
でも、なんか首藤くんもどんどんやってきてる人だし、キャリアもあるしさ。西岡さんの「悪い芝居」の新しい要素があったり。ちょっとなんかこうね「頑張んなきゃな」って。
大歳
いや、僕もそれはありますよ。非常にあります。
■えらいハードル上がってるよ?
石田
今回、結構ちゃんとストーリー物というか。今まで「イエティ」は「コント集」だったからね。
大歳
そうなんですよ。コントをメインにしてたんですよ。それがいきなり、ここへ来て方向転換。
石田
ねぇ。なんでなん? こういうのもやってみたかったん?
大歳
いや、なんとなく「次何やろう」って思った時に「こういうことやってみようかなぁ」って思っただけやったんですよ、ほんとに。
石田
あ、そう。今回のは“お芝居”じゃん?
大歳
しかもかなり、ヨーロッパ企画で普段やってるような芝居とは違うタイプのお芝居になるんですよね。
石田
だって主役がいて、みたいな感じでしょう?
大歳
はい。ヒロインがいて。
石田
で、壮大な自伝なわけでしょう? ……これ、大丈夫? ここまで言って。
大歳
いいです、結構書いてますから。
石田
そっか。「自伝」っていう言葉は、チラシの裏にも出てるもんね。
大歳
それ以外にも、出してる文章にも全部「自伝」って入ってるんですよ。もう「これミスったな」って思ってるんですけど。隠しとく要素だったんじゃないかと。
石田
えらいハードル上がるよ。だって「ひとりの男の自伝」ってことは「その男の人生はどんな人生なんだろう」っていう。
大歳
壮絶だと思いますよね。それこそ『嫌われ松子の一生』くらいの。
石田
一時間半とか2時間くらいでさ、一生を描くわけでしょう? これはえらいハードル上がってるよ? 大歳;ただね、それを見事オープニングで砕こうかな、と。
石田
期待を(笑)。
大歳
期待とハードルを粉砕しようと思ってます(笑)。
■プロデュース公演らしさ
石田
でもほんと、稽古場が楽しい。今度じゃあ、ほんとに寿司でも持って行こうかな。
大歳
おっ。えっと本多劇場の創始者(の名前は)……。
石田
本多一夫さん?
大歳
じゃあ、“石田一夫”が。
石田
“石田一夫”が寿司持ってきたぞ、つって。でもこれ絶対稽古場でスベるな。「寿司持ってきてる!」って。
大歳
稽古場で喋る人いなくなりますよ(笑)。
石田
でも僕今、稽古場にお菓子持って行ってるでしょう? 毎回、新しいお菓子を持って行くっていう。
大歳
あれ、嬉しいです。
石田
ちょっとそこでプロデュース公演らしさ、っていうのを。客演で僕が行ったときとか、諸先輩方が差し入れを持ってきてくれたりするのよ。特に粟根まことさんがさ。
大歳
へえー! 大先輩。
石田
毎日のようにしょーもないお菓子持ってくるのよ、こんなこと言うとあれだけど(笑)。でもすごいおいしいのよ。それで話題になったりするのよ。「これいいなぁ」と思ってそれちょっとパクらせてもらって。
大歳
いいですねぇ。
石田
だからどっかのタイミングで俺は寿司を……。それ楽しみにしといて。言わないでね。
大歳
言わないです……出ますけどね、これ。Web用の対談なんで。
石田
そっか、出るか(笑)。
大歳
けど、遅く出るようにします。
石田
対談ひとりずつやって行くんでしょう? で、「石田の持ってきた寿司はどうだったのか」っていうようなことも。
大歳
いやですね、触れられんかったら。
石田
それはもう、スベったんだな、と(笑)。